内容説明
社交界の人気者で、気ままに独身生活を楽しんでいたダンフォードは、遠い親戚が亡くなり、男爵位とコーンウォール地方にある領地、スタンネッジ・パークを相続することになった。美しく維持された領地を訪れたダンフォードは使用人たちから「ヘンリーがここを管理している」と教えられ、てっきり男性だと思いこむが、それはヘンリエッタという女性のあだ名だった。彼女は前領主である親戚夫婦に引き取られ、ずっとここで暮らしていたのだ。男のようにズボンをはき、生き生きと働く姿に驚くダンフォード。一方、ヘンリーは彼が自分を追い出すのだと勘違いし、早朝にたたき起こした上、質素な食事と農作業で、田舎暮らしは向いていないと思わせようとするが、作戦の途中で、ふたりは思わぬ友情を抱くことになる。そんな折、相続に関する書類が届き、ダンフォードは自分がヘンリーの後見人になったことを知った。そうであればヘンリーをロンドン社交界でデビューさせ、ふさわしい結婚相手を見つけなくてはならない。ダンフォードは野の花のようなヘンリーをレディに変身させようと決意する。互いに惹かれあう気持ちを隠してロンドンに向かったふたりは…。
著者等紹介
クイン,ジュリア[クイン,ジュリア][Quinn,Julia]
ハーバード大学ラドクリフ・カレッジ卒業後すぐにロマンス小説を書き始め、1995年にSplendid(邦題:『すみれの瞳に公爵のキスを』)で作家デビュー。2000年に発表した「ブリジャートン」シリーズの第1作、2作、4作がRITA賞の候補作に選ばれ、人気ヒストリカル・ロマンス作家としての地位を確立。2007年、シリーズ第8作がついに受賞。「ニューヨーク・タイムズ」紙のベストセラー・リストに多数の作品を送りこんでいる。太平洋岸北西部に家族と在住
村山美雪[ムラヤマミユキ]
東京都出身。出版社、外資系商社勤務を経て出版翻訳の道に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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