竹書房文庫<br> 絹更月怪異録―摩楼館怪奇事件簿

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竹書房文庫
絹更月怪異録―摩楼館怪奇事件簿

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  • サイズ 文庫判/ページ数 223p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784812490914
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0176

内容説明

九段下の裏通りにひっそりと佇むレトロな喫茶店「摩楼館」。珈琲から菓子に至るまでこだわりの一品が味わえるが、あいにく客はほとんどいない。店を切り盛りするのは謎の雇われ店主・如月翔太郎。彼の客を客とも思わぬ態度が流行らぬ原因であることはまず間違いない。唯一の常連客はフリーライターの一条明。主な仕事である実話怪談の取材に、人の少ないこの店を用いているのだ。厳つい傭兵のような容姿ながら心優しい一条と、シニカルなクールビューティー如月、正反対の二人に共通するのは「怪に魅入られてしまう性質」。今日も摩楼館では終わらぬ悪夢を抱えた体験者が、恐怖からの解放を願って告白にやってくる…。一見小説のような実話、怪を呼ぶカフェを舞台にした新感覚の実録怪奇譚、誕生。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

29
実話怪談集…のはず。正直食事の描写は蛇足だと思うし、二人の会話というか雰囲気がBLっていうんですか?こういう雰囲気、でどうもついて行けない。ここら辺実話怪談の読者とは方向を異にしているような。肝心の実話怪談は可もなく不可もなくといったところ。一話目と最後の話は割とありきたりな話だが、二話目と短い話を寄せ集めた三話目は面白く読めた。特に夢の中の不条理さを表したような二話目は実にいい。続編を出すのなら二人の雰囲気、もう少し何とかしてもらわないと、男としてはなかなか読むのがきつい部分がある。2012/10/28

アカウント移行してます

19
図書館本。予想してた感じとまったく違いました(笑)それぞれの怪談話は素敵でしたが、話しを聞かせると言うかたちはなかなかうーん…。2冊目も借りてるので読んでみます!2014/02/26

りらりら

13
実話って単語は読者にとっては神に等しい言葉だ。不思議な現象があるのは事実だけど、それを証明するのは無理なわけで、科学的に証明出来るとするなら、条件さえ整えたなら何度も同じ現象を起せないとおかしい。それに怪奇な事象って命の危険があるだろうから、小説の中で想像するのがベストに思う。喫茶店で珈琲を飲みながら本を読むのは最高の贅沢に感じるけど。2018/03/05

さとまみ(コミックス&BL小説専用)

13
感想はさとまみ〈読書垢〉2へ2016/12/28

yamakujira

10
店主とフリーライターが登場する喫茶店のシーンと、ライターが蒐集した怖い話とが混在する物語。あとがきによると「取材風景とエピソードを自然に挿入したい」と考えて「取材パートは小説にすればいい」と気づき「小説+実話という体裁をとって」いるそうだ。趣旨は理解できたものの、当事者じゃないふたりが会話することで恐怖感が薄まり、実話と言われても噂話の類に感じてしまい、ホラー小説としては失敗だな。まぁ、新感覚の実録怪奇譚と謳ってるから、怖くないってのが新感覚なのかも。 (★★☆☆☆)2016/06/12

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