竹書房文庫
恐怖電視台―本当にあった業界の怖い話 芸能界編

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  • サイズ 文庫判/ページ数 222p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784812488577
  • NDC分類 147
  • Cコード C0176

内容説明

放送作家、コラムニストである吉村智樹が緻密な取材を敢行し、心霊・怪奇・狂気を炙りだした異色の実話怪談集。忙しいアイドルが楽屋で見せた狂気の顔「歌姫様のご乱心」、某有名劇団に所属していた元女優が語ったおぞましい確執「代わりはいくらでもいる」、とある現場での壊れたAD(アシスタント・ディレクター)「指つめろ」、視聴率という数字に翻弄されるタレントの悲劇「視聴率という呪縛」、元番組制作会社の社長が語った往年の大女優の引き際「亡霊サプライズ出演」、など全15編を収録。魑魅魍魎が跋扈する芸能界地獄絵図―モニターの向こう側か、それともこちら側なのか。いや、どちらも逃げ場はないのか?

目次

憑かれているみたい
歌姫様のご乱心
悪魔が棲むスタジオ
五番の人
視聴率という呪縛
指つめろ
代わりはいくらでもいる
ゆるキャラの闇
放送禁止
ほとけさまの声
鐘が落ちる
爆笑!落語会
生き腐れ
妹にも会ってあげて
亡霊サプライズ出演

著者等紹介

吉村智樹[ヨシムラトモキ]
関西を中心に活躍する放送作家、フリーライター、コラムニスト。「街歩き」「食べ歩き」「路上観察」「看板と商業文化」などが得意ジャンル。街の情報を届ける放送媒体の構成やコメンテーターとしても携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夢追人009

184
放送作家で元ミュージシャンの著者がTV業界の舞台裏・内幕を暴露・風刺しオカルト風に描いたブラックな笑いの一冊ですね。本書には業界用語が一杯出て来て最初はやや戸惑いましたが段々と慣れて著者のいろんなパターンの笑いのセンスを堪能しましたね。バターを無心に十本も齧り続けるアイドル女性、ファービー人形をぶっ壊す事で欲求不満を解消する女性アーティスト、私が最高に面白く感じたのは関西の落語家が地方公演に行きお客さんの笑いが妙にズレているのを不思議がっていると実は前日に客に十分毎に笑う練習をさせていたというオチですね。2021/01/31

ラルル

29
面白かった!実は全く期待していなかったのです。だって「芸能界の怖い話」なんてベッタベタなテーマだから…(笑)でもこれ、確かに怖い話ではあるけど怪談なのかな?芸能界が如何に魔窟なのかはわかったけど怪談とはちょっと違うような気も?面白かったから良いですけどね2016/11/11

Yu。

21
光り輝く芸能界に生きる者達のもうひとつの顔。。。霊的な怖さはもちろんなのだが本作は人の心に棲まう闇に比重を置いた恐怖が語られる短篇集。視聴率主義の熾烈な争い、笑顔や人気で覆われた仮面の裏側がね。。。2015/10/31

澤水月

13
今回3冊の中で一番楽しみにしてた!芸能界怪談大好き!長く第一線にいる吉村さんによく書かせた凄い。ゆるキャラの闇、指つめろは怖すぎ。霊も出てくるけど業界の厳しさ独特さに壊れる歌姫やアイドル、女優、スタッフ、絶対その場に立ちたくない芸人の営業などに心底震撼。自分、追っかけしてたりバンドサークルに長く属してたり社会人になってからもなぜか芸能関係との仕事が多かったりで少々アチラの世界覗いているが本当「霊より怖いのは…」の世界。視聴率という呪縛、大ラスの亡霊サプライズ出演は最後がピリリ。しかし今後他にどんな業界…2014/09/04

あられ

7
ギョーカイの怖い話。霊も怖いが人間も怖い、怖い。異食するアイドル、視聴率の怖さ、代わりはいくらでもいる、憑かれているのを気づかない社員、笑い続ける観客。。。あ、往年の大女優の話も怖かったし、気の毒だった。取材したら、いろいろあるのね。書けない話もあるらしいし、おっかないギョーカイだわ。。。2014/09/06

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