竹書房新書<br> 宮崎駿―夢と呪いの創造力

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竹書房新書
宮崎駿―夢と呪いの創造力

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  • サイズ 新書判/ページ数 223p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784812488089
  • NDC分類 778.77
  • Cコード C0274

内容説明

日本映画界最大にして最後の巨匠・宮崎駿。毎作100億円を超える興行収入を弾き出す未曾有のヒットメーカーにして世界中のクリエイター・観客から尊敬を集めるアーティストでもあるという、映画作家として理想の立場を維持しつづけられたのはなぜなのか。稀代の天才の創造の秘密を、不遇といわれる初期から「引退宣言」にいたる晩年まで、時代と作品の変遷に沿って考察する。「夢」と「呪い」を重要なキーワードとして、宮崎作品のダイナミズムと快楽を詳細かつ大胆に読み解き、新たな視点を創出する、ジブリファン、映画ファン必読の画期的な一冊。

目次

第1章 宮崎駿作品の商品価値とその背景―「生まれてきてよかったんだよ」
第2章 「夢」と「現実」との境目―「夢だけど、夢じゃなかった」
第3章 共存の可能性を求めて―「だが、共に生きることはできる」
第4章 働くことの対価と代償―「女はいいぞ。よく働くし、粘り強いし」
第5章 動くことへの渇望―「この世界にあるものは、みんな動いています」
第6章 大団円―「地の果てまで旅に出るんだ」

著者等紹介

南波克行[ナンバカツユキ]
1966年東京都生まれ。映画評論家・批評家。慶応義塾大学法学部法律学科卒業。アメリカ映画研究。茨城大学教育学部教養科目の授業において年に1度、映画に関する講義も行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たかしゃや

10
呪い=ギフトであるということ。それぞれが、自分にかけられた呪い=ギフトを全うせんために生まれて来、生きているということを、改めて想起させられた。2014/10/12

舟華

6
呪いは運命、運命は呪い。宿命は呪い、呪いは宿命。そんな風に考えながら宮崎駿監督の作品を見たことがないので、これから鑑賞する際には見方が少し変わるかもしれない。ジブリに関する考察本は書かれすぎていてもう書くことなくない?ってなっちゃう著者の素直さが好きだし、「こういう風に見ねば!」などという押し付ける感じもしない優しい書き方でとっても好感。宮崎アニメほど観る年齢によって見方や感想が変わる作品はないのではないかなぁ。なんて。2020/09/17

スプリント

3
宮﨑駿とその作品を論じた本は多数ありますが本書は押し付けがましい独論もなく読みやすかったです。近年のジブリ作品は夢とリアリティの比率がリアリティよりになってきて敬遠気味ですが、それでも新しい作品に期待をしてしまいます。宮崎さんのコピーのような後継者は必要ありませんがジブリの核となる部分を引き継いだ監督が登場することを願っています。2014/10/09

タツヤ

1
「自分ができることを愚直に一生懸命やっているだけだ」 「世界はちっとも素晴らしくなんかない。むしろ醜く汚れている。けれど、やっぱり生まれてきてくれてよかった。なぜなら呪いは呪いであると同時に定めだからだ。その定めの中で夢見ることはできるし、夢を実現していく過程でみんなが力を合わせることもできる。」 宮崎駿とピクサーのラセターの比較が面白かった。2021/05/05

poefan

1
いま知りたいこと、聞きたいこと、読みたいことなどまんべんなく書いてある風で面白く読んだ。2014/08/07

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