竹書房文庫
怪談実話 FKB饗宴〈3〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 254p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784812449240
  • NDC分類 147
  • Cコード C0176

内容説明

平山夢明監修FKBシリーズ第14弾は、怪談界注目度No.1の実話書き下ろしアンソロジー集「饗宴3」だ。今回も平山夢明の新作に加えて初参加は、小説界からは田中敬文、中島要、森奈津子、花房観音、演劇界からはブラージリィー・アン・山田、マンガ界からは外薗昌也、さらには実話怪談界からは伊計翼、そのほか再登場、福澤徹三、牧野修、我妻俊樹、そしてもちろん、FKBレギュラーの黒史郎、松村進吉、黒木あるじも控えている!ここには体験談の数だけ違った怪異がある。それはまるで体験者それぞれの個性が異なった恐怖を必要としているからなのか、それとも恐怖が一人ずつの犠牲、慄きを要求するからなのか…果たして…。個性と恐怖が暗闇の蔦のように絡まりあった実話をどうぞ。

目次

隣人一家の謎の災難(森/奈津子)
金縛り体験記(森/奈津子)
明子おばけ(森/奈津子)
所沢ナンバーの車(ブラジリィー・アン・山田)
怪(雑)談(田中/啓文)
泊まらせられない部屋(花房/観音)
山のお寺の話(花房/観音)
孫(黒/史郎)
319号室(黒/史郎)
熟柿(中島/要)〔ほか〕

著者等紹介

平山夢明[ヒラヤマユメアキ]
神奈川県生まれ。実話読み物として『「超」怖い話』『東京伝説』(弊社・竹書房文庫)『怖い本』(ハルキホラー文庫)シリーズを発表。フィクション・ノンフィクション、死者・生者を問わず常に人間存在の「狂気」を根こそぎ描き尽くそうとする筆致には定評がある。『独白するユニバーサル横メルカトル』で第59回日本推理作家協会賞短編部門を受賞、同タイトルの短編小説集(光文社)が2007年度「このミステリーがすごい!」一位。また「DINER(ダイナー)」(ポプラ社)が第28回冒険小説大賞&第13回大藪春彦賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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夢追人009

233
平山夢明さん監修のアンソロジーは参加人数14人で計28編と非常に多く選ぶのに迷いますが私の好みを紹介しますね。『病院のゆき子さん』外園昌也:看護師のKさんの働く病院にはずっと前からゆき子さんが棲んでいたそうだ。8号室で先輩が「ゆき子さんが立ってた!と取り乱すと、その夜8号室の患者の老婆の容態が急変し夜遅くに亡くなった。Kさんが先輩に「ゆき子さんって何なんですか?」と聞くと「字で書くと…逝き子…向こう側に逝くって意味ね」ゆき子さんは古いナース姿で現れる幽霊で、時折廊下で病室のドアに向かってじっと立つらしい。2022/04/15

HANA

21
実話怪談アンソロジー第三弾。平山夢明久々の新作やらいつものメンバー、劇団員や漫画家と幅広く収録されている。お気に入りは第一弾から帰ってきた「関谷大好きクラブ」の面々、ダメ高校生の体験談から現在の記憶までを織り込んだ力作。他にもバスガイドの体験を生かした花房観音や魅入られてしまった彼を持った彼女の話を書いた村松進吉等魅力的な書き手で溢れかえっている。平山夢明はさすがの横綱相撲だし、福澤徹三は妙に身につまらされる話を書くし。とにかく読んで損はない一冊であった。2012/06/01

ネムコ

19
書き手ごとにテイストが違うのがすごい。楽しかったですv2022/03/17

poke

13
読んでいると、背後の気配が妙に気になってくる。訳も分からずぞくっとする話が多かったです。2015/12/31

澤水月

10
「関谷大好きクラブ」の面々(牧野修)が帰ってきたのがうれしい。黒木あるじ「椿庭」はマジ鳥肌立った、いやだわぁ〜。平山夢明、福澤徹三は鉄板。官能作家兼バスガイドという驚くべき両立者・花房観音の作品も面白かった。今巻はかなり粒ぞろい。書くのに苦労しておられる方もいるようだったけれど2012/06/02

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