内容説明
1817年、ロンドン。紳士クラブの一室では、放蕩者たちの情熱的な冒険譚が次々と披露されていた。今度の語り手は発案者のワイルディング子爵ジョナス・マキシム。彼が明かす、とっておきの話とは―。ある夜、ジョナスは寝室に何者かの気配を感じて目覚めた。月明かりで光るナイフを見た彼は侵入者を取り押さえるが、意外なことにその正体は美しい女性だった。襲ってきた理由を聞くと、その女性、マリアンヌは姉がジョナスに誘惑されて身ごもり、失踪してしまったからだと答える。まったく心当たりのないジョナスは話を聞くうちに、誰かが彼の名を騙っていると確信し、マリアンヌと共に彼女の姉を探すことを決意するが…(ほか2篇収録)。放蕩貴族たちが愛に目ざめた物語を語る「アブサン・クラブ」シリーズ。日本の読者のための書き下ろしを加えた完全版。
著者等紹介
ワイルズ,エマ[ワイルズ,エマ][Wildes,Emma]
アメリカ、ミネソタ州生まれ。リージェンシー・ロマンスを中心にeブック(電子書籍)形式で20作以上を発表、No.1ベストセラーを連発する。2005年度ウィスコンシンRWAヒストリカル・ロマンス賞、2006年度Lories賞、2007年度Eppie最優秀エロティック・ヒストリカル・ロマンス賞など受賞多数。現在はインディアナ州で夫と3人の子どもと一緒に暮らしている
大須賀典子[オオスガノリコ]
1969年神奈川県生まれ、香港育ち。雑誌編集者を経て英米文学翻訳者に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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