内容説明
人気シリーズ第3集!大阪は十三に実在する「怪談社」。そこに所属する怪談師、紗那と紙舞が「怪異を体験した本人から体験談を聞くこと」というシンプルな取材方法で、さらに「本当の話かどうかも大切なのですが…、私たちがそのお話を受け止めることができるかどうか、否か…」という独自の感性で集めた48話を収録した。怪談の語り部としての長年の活動で培った、実話怪談へのこだわりは、人間の胸底に潜む恐怖の記憶を、あの世からの冷たい炎でじわじわと炙りだす…。
目次
怪談師(かこむ;だれかいる ほか)
怪異(モゾ;ウラミ ほか)
怪談社(夜濡;焼願 ほか)
怪を叫んだ獣(日常の世界;逃げろ! ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かおりんご
25
ホラー。さくさく読める。第二次世界大戦を扱った話には、色々考えさせられた。南の島で亡くなった兵隊さんたちは、まだ夜な夜な現れるのかしら。2020/06/05
Spok
6
面白かった。紙舞、紗那シアターもファンとしては嬉しい「怪を叫んだ獣」は今の安倍が推し進めている日本の変化を思うと恐ろしい。人間は何故過去から学べないのだろう。2017/05/19
HANA
6
実話怪談としては普通の話が並んでいる。ただ中には「井戸」のような傑作も含まれているので油断が出来ない。ただ他の巻と同じく近況報告のようなものがとにかく余計。今回は小ネタに走っているので特にそう感じた。2011/06/01
ラルル
4
毎度ネタはそんなに悪くないんですよね、ただそれを活かしきれていない文章が残念です。合間に挟む怪談社の話も前よりはウザくなかったけど何故執拗に入れるのかなと(苦笑) ラストの戦争のお話はとても良かったです。だから尚更文章の悪さが残念で仕方ないです。2013/02/15
王天上
3
クライマックス・シリーズを観ながらどんどん読み進める。「まどのそと」「キオク」「なんか」「アジ」「クロ」が印象的だった。楽屋落ちは飛ばし読み。2015/10/14