竹書房文庫<br> 恐怖箱 怪想

竹書房文庫
恐怖箱 怪想

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  • サイズ 文庫判/ページ数 222p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784812443897
  • NDC分類 147
  • Cコード C0176

内容説明

実話怪談シリーズ「恐怖箱」の人気作家12人が集結、「怪想」をテーマにこれぞという体験談を拾い集め、一冊に織り上げた。小さく深いものから、大きく広がったものまで、嗅覚鋭い怪談ハンターたちが独自のルートで掘り起こした30の瘡蓋…ゆっくりじっくり剥がしてご覧いただきたい。

目次

かくれだめし(つきしろ眠)
針(つくね乱蔵)
松(つきしろ眠)
舞う者なし(つくね乱蔵)
世田谷のアパート(矢内倫吾)
くすぐり(高田公太)
朝イチの暴漢(山際みさき)
それで、何を?(加藤一)
ふ菓子(鳥飼誠)
瞬間移動(鳥飼誠)〔ほか〕

著者等紹介

加藤一[カトウハジメ]
1967年静岡県生まれ。人気実話怪談シリーズ『「超」怖い話』冬版の編著者で、実話怪談コンテスト「超‐1」、創作怪談コンテスト「怪集」を企画主宰、コンテストの傑作選の編者をつとめている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夢追人009

152
本書は12人の怪談実話作家による贅沢な競作集ですが、つくね乱蔵さんの作品が私のお気に入りです。純粋に好みの問題ですが理屈抜きに何時も心魅かれてしまいますね。という事で今回も切れ味鋭い巧みな一編を紹介しますね。『針』市岡さんは両方の親から反対されながらも既に妊娠三ヶ月の身の上と分かり何とか渋々了承されて6年前に結婚した。遠方に住む姑も彼女を労わってくれる様になったが、ある夜寝ていると枕元に坐り恐ろしい憎悪に満ちた顔で腹に向けて「流れろ流れろ」と毎夜延々繰り返す。彼女は母を崇拝する夫には話せず友人に相談する。2020/10/10

王天上

5
長尺の話は後味悪いのが多いですね。もたれる。全体的に疲れる話が多かった印象です。2015/10/16

やんも

5
前著『恐怖箱 十三』に比べると、後を引くような話は若干少なく、「そういや、あれって何だったのかなぁ」という、奇妙な思い出話が多め。現在進行形というか、もう手遅れな話も少なくないので、それなりに胃のあたりが重くなった。同じ怪異なのに目撃者によって内容が異なる、といった話は好み。2015/01/18

HANA

5
内容は何時も通りの実話怪談。玉石混淆も何時も通り。ただ前半に過去や子供時代を舞台にした作品が多いため、ノスタルジアを掻き立てられた。その分野に弱い身としては点数を甘めに付けたい。後半部分は何時も通りになってるんですけどね。2010/12/10

きら

4
心の奥底に眠る恐怖の記憶、それが「怪想」。その怪想をテーマに、12人の『恐怖箱』シリーズの執筆者たちが蒐集した、全30編の実録怪談集。 執筆者がこれだけ多岐に渡っていると、どうしてもクオリティに差が出てくるのは仕方のないところだけど、今回はきっちりとしたテーマが設定されていることもあってか、あからさまにハズレの話はほとんどなかった気がする。今回の収録作の中では『そのドアは開かない』が一番好き。タイトルからしてなんだか、ゾクゾクしてくるものがある。映像化されても映えそうだ。次点で『赤い風船』かな。2011/04/26

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