内容説明
ヴォルヴェレスト城での花嫁選びの舞踏会は終わった。長年にわたって一途に想い続けていたトリスタンは、シャーロットではなく別の女性を選んだのだ。前日の夜、他の候補者よりまさっていると彼から告げられたにも関わらず…。呆然とするシャーロットの前に放蕩者として有名なロスベリー伯爵が現れた。彼はトリスタンの親友で、ラストワルツに誘われておらず、壁の花だったシャーロットに軽口を叩きながらもダンスを申し込んでくれたのだ。それから半年、ひょんなことから庭で倒れていたロスベリーを救ったシャーロットは、ある名案を思いつく。自信のない壁の花の自分と、自分には絶対恋心をいだかない伯爵なら、きっと友情をはぐくめる。そしていまや婚約を破棄したトリスタンと、ロスベリーが恋するトリスタンの姉ロザリンドにやきもちを焼かせ、お互いの恋に協力できるだろうと。―だが、シャーロットは知らなかった。壁の花の自分に、伯爵がひそかに恋していることを。そして、トリスタンを想い続けるシャーロットのため、心を偽っていることを…。せつなくもキュートなリージェンシー・ヒストリカル。大好評『花嫁選びの舞踏会』の続編。
著者等紹介
パーカー,オリヴィア[パーカー,オリヴィア][Parker,Olivia]
八歳ではじめて小説を書く。オハイオ州の北部に夫と三人の子供と暮らす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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びわ
8
面白かった♪悶々とする放蕩者ヒーローが楽しい。ヒロインは、内気なはずなんだけど、けっこう言いたいこと言うし、ヒーローより上手?一番上手はヒーロー祖母だね。ヒロイン母に性的嗜好を誤解されてるとわかった時のヒーローのか拝みたかった。トリスタンも嫌な人じゃなくてよかった。彼がヒーローの話もあるのかな。前作も読むべきかなあ。2013/04/18
ぽこ
7
最初から最後までジレジレな関係だった。おばあちゃんのおせっかいがなければ一生ジレジレなまま終わってしまった二人だったろう。2014/08/04
ひまわり
6
ヒーローが何年もヒロインを想っていたというけど無理がない? いっちゃってる愛人も出てくるし・・・ 軽く読めるけど説得力ないかな。前作読み返してみたけど、ロスベリー別人じゃないかと思うほど人物違って見える。2010/07/25
たまきら
5
男性の前に出るとアワアワあせっちゃう内気な彼女は、あまりにゴージャスな放蕩伯爵の前だとにっこり落ち着いてられます。だって、こんなにハンサムな人が私のこと気にするわけないでしょ、というわけ。ところが実は、この内気なおばか伯爵さんったら、もう何年も前から彼女のことが好きで、やけっぱちになってプレイボーイのふりをしていて…という、もう萌え萌えな設定です。こういう設定が嫌いじゃなければ大笑いしながら読めるはず。蓼食う虫も好き好き、弱虫毛虫なハンサムさんをおおいにバカにしてやりましょう。2014/11/10
ばんび
4
◎2020/02/03