竹書房文庫
怪談倶楽部 怨恨

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  • サイズ 文庫判/ページ数 237p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784812441411
  • NDC分類 147
  • Cコード C0176

内容説明

あなたの日常にも潜んでいるかもしれない恐怖がじわじわとにじり寄ってくる…。旅行先のモーテル、見知らぬ人からかかってくる携帯電話、フリマでもらった縫いぐるみ、引っ越したマンション、どこでも怪奇現象は追っかけてくる。現在だけではない!幼いころの記憶、青春時代、楽しいはずの高校合宿にも、恐怖は滑り込み、生々しい体験として強烈によみがえる。さらに海辺に立つ廃墟の洋館では何十年も、恐ろしい事件が繰り返されていた。場所を変えても、時が経過しても恐怖はまるで立体映像のように、鮮明に浮かびあがってくるのだ…。

目次

モーテル高原
仏壇
ケンジロウの携帯か?
スイカ畑
“高楼館”タクシー
立入禁止の家
夏合宿
御利益
幽霊船
縫いぐるみ〔ほか〕

著者等紹介

平谷美樹[ヒラヤヨシキ]
1960年岩手出身。大阪芸術大学卒後、美術教師を長年務める。2000年6月『エンデュミオン』で小説家デビュー、同年長編SF『エリ・エリ』で第1回小松左京賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夢追人009

136
怪談倶楽部シリーズの2冊目で、著者はこのシリーズは厳密な実話だけでなく虚構も混じっているかも知れないと断りを入れられていますのでヒット作の「怪談実話」シリーズよりも恐怖度がUPして怖いですね。でも著者のスタイルを愛する方には全く関係なく今回も満足出来るでしょうね。『廃校キャンプ場にて』荒川は大学時代に自転車で日本一周した。彼は近畿地方のある山里を走っていて、今夜は廃校を利用したキャンプ場で一泊しようと考える。真夜中に教室で寝ていると大勢の子供達の「礼、着席」「電気、消さなあかんねんで」という声が聞こえる。2020/10/11

香菜子(かなこ・Kanako)

35
怪談倶楽部 怨恨(えんこん)。平谷美樹先生の著書。現実にありそうな怪談で夜に一人で読むと心臓がドキドキしてしまうほどの臨場感あふれる内容でした。怪談倶楽部のタイトルどおり、まるで自分が本当の怪談会にでも参加したような気分になります。日本に伝わるいろいろな怪談をもっと知りたくなりました。2018/10/18

HANA

5
実話怪談としては可もなく不可も無し、といった所。全体的に割とあっさりめな話が多い。2010/04/02

Kavi

3
この人の怪談を初めて読んだ。一つひとつの怪談を丁寧に描いているので、情景が浮かびやすい。小説風で、短編集のよう。「高楼館シリーズ」「立ち入り禁止の家」「クイズ番組の電話」「幽霊マンション」「斎船」「同居人」が、怖い。2011/07/15

うげつ

2
表紙買いしてしまいました。 どの話も面白くて、すごく良かったです。

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