竹書房文庫
怪集 蠱毒―創作怪談発掘大会傑作選

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  • サイズ 文庫判/ページ数 245p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784812440209
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0176

内容説明

「恐ろしい話であること。絶望を伴うと尚良い。“虫”をモチーフとして扱うこと。」というテーマで開催した創作怪談発掘大会の傑作を収録。「クロスローダーの轍」という作品では…ちょっとした揉み合いで相手を殺してしまった探偵のもとに現れた、鼠色の燕尾服を着た老人。その“死のファイル”には、探偵の余命があと3日と記してあった。寿命を延ばすためにはそのファイルに記された罪人を殺してその寿命を奪うしかないという。残された時間はもうわずかだ!また「蝗の村」では…ある地方で続けざまに施設に住む11人もの子供が水死するという事件が起こる。事件を防ぐために雇われたセキュリティコンサルタントが謎の童歌に秘められた血生臭い悲劇の裏側に迫っていく!そのほか「マンティスの祈り」「虫のある家族」「ムしイチザの話」「楽園」「面影は寂しげに微笑む」「遺念蝉」「失敗したおやすみなさい」「紫陽花の」。

著者等紹介

加藤一[カトウハジメ]
1967年静岡県生まれ。パソコン雑誌から少女雑誌、官庁のお役所仕事から怪談まで、守備範囲は広い。人気実話怪談シリーズ『「超」怖い話』冬版の編著者で、実話怪談コンテスト「超‐1」を企画主宰、同コンテストの傑作選「怪コレクション」シリーズの編者を務めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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夢追人009

122
虫をモチーフにして公募された創作怪談集ですが、本作の目玉の中編2本がミステリー的な味を加えた作品で、私は読み終えて残念ながら怪談とミステリーは相性が良くないかなと思いましたね。『クロスローダーの轍』死神が出て来る私立探偵ハードボイルド。悪人達が己の寿命を延ばそうと殺し合う殺伐とした物語。哀しいけれど善人は早死にする運命ですね。『蛹の村』稲子村に伝わる童歌を下敷きにした横溝正史の世界に立ち返った様な物語ですが、但し名探偵は出て来ませんね。奇抜な殺人遊戯の趣向が秀逸で、何よりも救いのある結末が良かったですね。2020/07/24

ekura

1
退屈な同人ホラー。竹書房の実話怪談のシリーズで無ければ買わなかったし読まなかった。2015/05/15

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