内容説明
怪というものは逢おうとして逢えるものではない。他の誰かの遭遇譚を集めようにも、拾おうとして拾えるものでもない。霊感のあるなしに関わらず、何がしかの「縁」がなければそうそう出くわすことのない相手と言えよう。しかしながら世の中には、ひょっとして怪のほうから訪ねてくるのではないか、もしや怪の親戚かと思うほどあの世と縁の深いこの世人がいる。そのひとりが西浦和也こと“にしうらわ”である。彼のもとに舞い込んだ恐ろしき客人の話を百、ここに披露してもらった。百物語の言い伝えが確かならば、読み終えたその時、あなたの小指にもひとつ、闇の縁(えにし)が結ばれているかもしれない…。
目次
第1夜 猫が啼く
第2夜 最期の映画
第3夜 白い馬
第4夜 におう
第5夜 お帰りなさいませご主人様
第6夜 おいなりさん
第7夜 十四人目の名前
第8夜 開かずの間
第9夜 青い家
最終夜 地下のショーパブ
著者等紹介
西浦和也[ニシウラワ]
怪談蒐集家。老舗怪談サイト“コ・ワ・イ・ハ・ナ・シ・ヤ・ミ・ノ・サ・サ・ヤ・キ”の管理人。十数年前、勤務していた警備会社で、怪異を体験し、それを切っ掛けに怪談の蒐集を始める。「新耳袋 現代百物語(メディアファクトリー刊)」の取材協力及び、同トークライブの出演を続ける傍ら、自ら怪談書籍の企画なども手がける。「不思議ナックルズ(ミリオン出版刊)」などにレギュラー・ライターとして、取材記を執筆中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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