内容説明
「お前は俺だけの生け贄だ」。没落貴族の生き残り、橘蘇芳は、使いの途中で一匹の鯉を助ける。その日を境に、蘇芳の周りには「妖」と呼ばれる危険な生き物が姿を現すようになった。蘇芳は、妖の邪悪な力を増幅させる不思議な体を持っているらしい。危うく妖に喰われかけたところを美しい龍神に助られるが、その龍神もまた蘇芳の体が目的で…!!蘇芳を愛撫し、口唇から精気を吸い上げる妖艶な龍神は、敵か味方か…?穏やかな京の都で巻き起こる淫らな平安物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とも*
11
平安なんちゃって陰陽師モノで陰謀なんかもあるんだけれどほとんどやってた印象が… 脇キャラの立ち位置がイマイチ分かり難かったかも。 メイン二人はこれからも一緒に居るんだろうなと。2013/08/03
那義乱丸
8
奈良さんのラヴァーズインフォコンプのために買った本。妖に片想いなお話(笑)平安時代の設定だけど一人称は「俺」だし、言葉遣いもイマドキなので時代物っていう感覚を時々忘れたり。ちょいと俺様系な龍神攻めですが、陽気な大型ワンコっぽくてあまり威厳を感じさせないのが可愛いかも。受けの蘇芳に対するさりげない優しさもいい感じ。自分は贄だからと恋心を伝えられない蘇芳も可愛い。蘇芳が信じていた人に騙され裏切られという展開もありますが、ストーリーに重さはなくライトな読み心地の作品でした。タカツキさんの絵が素敵です~♪2011/11/10
白黒杏仁
5
蘇芳が人間のままでも、お話は成り立ったような?最後に人に擬態は~って言ってたけど最初も人に擬態すればよかったのではないかと。軽く流し読み。2015/11/19
iason
2
受けが素直で可愛いです。攻めも竜神というよりはなんかきさくなお兄さんという感じで軽いながらも続編があってもいいかなと思った。2012/12/31
青龍
1
古書店で表紙&あらすじ買い。なんちゃって平安もの(?)なので、言葉とか気にしなければ、結構楽しい。ただ、八百比丘尼とか、設定が十分に生かされてないのが残念。これで続編があるなら、プロローグとして納得しますが。攻の妖(神様だけど、イメージはもののけ)とは思えない雰囲気の、エロシーンでの受くんにメロメロぶりがいい。受くんも乱れかたが、可愛いなあ。こういう受は好みです。2013/11/04