竹書房文庫
恐怖箱 彼岸花

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  • サイズ 文庫判/ページ数 217p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784812436035
  • NDC分類 147
  • Cコード C0176

内容説明

いまこの瞬間も、何処かで誰かが恐怖を体験している。信じがたい怪に遭遇している。体験者にとっては生涯忘れえぬ記憶となるであろうその大事件は、残念ながら表に出てくることはほぼない。体験者の心のうちに留められるか、ごく親しい者たちの間で語られるだけで終わってしまう。夢や錯覚として片づけられ、消されてしまうことすらあるだろう。そんな市井という名の大海にぷくりと生まれたうたかたを掬い上げたい、ぜひ話を聞かせてほしい―そこから実話怪談コンテスト“超‐1”は始まった。そして、ただ集めるだけでなく、その恐怖に順位をつけようという酔狂な試みでもある。今年も全国から集まった怖い話の中でも、これは尋常ではないという話だけを選りすぐった。それでもまだ足りないとばかりに未公開の新ネタも投入。最恐の玉手箱をどうぞ…。

目次

騒音(高田公太)
男と女(maggi)
肉球(北極ジロ)
塩壁(怪聞亭)
縁呪(黒ムク)
ポラロイド限定(ぼっこし屋)
地下住居(宇津呂鹿太郎)
餓鬼(すねこすり)
石段(高田公太)
落ちてくるもの(山際みさき)〔ほか〕

著者等紹介

加藤一[カトウハジメ]
1967年静岡県生まれ。怪談コレクター。人気実話怪談シリーズ『「超」怖い話』冬版の編著者で、実話怪談コンテスト「超‐1」を企画主宰、同コンテストの傑作選「怪コレクション」シリーズの編者を務めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夢追人009

289
本書に収録された作家の中では、高田公太さん、ねこや堂さん、宇津呂鹿太郎さんの3人が馴染み深いですね。今から13年前の本ですが作家として生き残るには怪談に対する愛と情熱が大切だと思いますので、多くの方々に初志貫徹して長く頑張って活躍して欲しいですね。『深夜の戦い』へみ:私が以前に住んでいたマンションには猫がいて、外にいる事が多く、よく私の部屋に遊びに来た。身体が白くて名前は「うーぴー」。その晩はいつにも増して激しい鳴き声が聞こえてきて普段の大人しさからは想像も付かないくらい全身の毛を逆立て、敵と戦っていた。2021/08/16

じじちょん

4
語り調で、因縁関係がいまいち不明な話は好きな方なので、ついつい何度も読んでしまいます。2016/10/29

ギタバリョー

3
超-1怪コレクション第三巻。超-1も第三回を迎えて大会としてのレベル、各話のクオリティが信じられないほど高まっている。裏を返せばデビュー前に決め球を使ってしまっている可能性もある為、著者発掘という側面からみれば本末転倒のような気がしないでもない。「騒音」「肉球」「ありがとう」「原因」「中陰」「仏壇直し」「にごり水」、後半みんな大好き因業話のラッシュ「苦い」「女伝え」「箱」「痛む雪」は有名作家なら一冊書けそうな手堅さ。2018/07/01

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