内容説明
教区牧師だった父を亡くし、天涯孤独となったフローレンスは、ある計画を胸にロンドンを訪れた。忠実な使用人リジーとともに暮らすことを許してくれる夫を見つけ、ささやかな生活を手に入れるのだ。一方、グレイストゥ伯爵エドワードは、従僕との恋の噂が絶えない弟、フレディの花嫁を探していた。条件は“女”であること、弟の“男”との噂を知らないこと。田舎育ちのフローレンスはぴったりだ。だが、思惑通りに弟とフローレンスの婚約が決まっても、エドワードの心は晴れなかった。いつしか彼はフローレンスを想うようになっていたから―。そしてフローレンスの心にも、優しいフレディでなく、ぶっきらぼうなエドワードが忍び込んできて―。不器用な伯爵の熱い恋。
著者等紹介
ホリー，エマ［ホリー，エマ］［Ｈｏｌｌｙ，Ｅｍｍａ］
アメリカ、ニュージャージー州生まれ。メリーランド州ボルティモアで育つ。十代のころからロマンスとエロティカ小説に惹かれ、創作の勉強を始める。エロティカ小説で頭角を現わし、その後ロマンス分野に進出。「ＵＳＡトゥデイ」のベストセラーリストにたびたび登場する人気作家となった。２００４年にはアメリカロマンス作家協会（ＲＷＡ）が授与するＲＩＴＡ賞の最終候補になっている
曽根原美保［ソネハラミホ］
横浜在住。外資系企業勤務、通訳業などを経て文芸翻訳家に（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
28
同性愛の疑惑がかかった弟を救うため、無垢な女性を見つけ白羽の矢を立てる伯爵さま。けれども弟の婚約者にどんどん惹かれていき…というロマンスです。弟さんのお茶目な会話がとてもかわいらしく、男女のロマンスよりもこのどう転んでも同性愛者な彼が、この時代のイギリスで幸せになれるのか本当に心配でしたが、なるほど、という落ちです。兄弟愛がとても素敵で、読後感がとてもさわやかでした。2021/07/08
choco
17
弟のために花嫁を探す兄。思いがけずものすごい美人で気立ても良い牧師の娘と巡り合い、婚約させるけど、どーしてもヒロインが気になっちゃう。策略家の弁護士の手引きでヒロインのお着替えを覗き見せられちゃってから…。真面目で頑固だから、惹かれないようにヒロインがそばにいる時はしかめっ面に唸り声。私って嫌われてる、とかいう堂々巡りがずうっと続く続く。そろそろ飽きたなーって頃に、ようやく収まる。もちょっとサクッと進んでも良かったな。2017/07/01
アン
15
やたら濃厚なラブシーンが多いとは思ったら、エマ・ホリーってエロティカ/ロマンスの人気作家さんなんですね。初ヒストリカル作品だとか。ゲイの弟の醜聞を消す為に結婚相手に選んだフローレンスに恋してしまう兄のエドワード。フローレンスも次第にエドワードに惹かれていき・・・。でも弟の為に自分の気持ちを殺しますが、それでも抑えきれなくて手をだしちゃう。何も知らずに利用され振り回されるヒロインがちょっと可哀そうだったかな。エドワードも弟も苦しんでいるんですが、やっぱり自分たちの都合でってところがなんだかな〜（−＿−；）。2015/07/14
youyou88
10
１９世紀のイギリス。 牧師だった父を亡くしフローレンスはささやかな安心を与えてくれる夫を見つけるためにロンドンに出てきた。 一方伯爵であるエドワードは弟の醜聞に頭を痛めていた。 弟はどうやら男色の気があるらしくスキャンダルを揉みけすためには従順な妻をあてがうしかない…と花嫁候補にフローレンスを選ぶ。 内容は普通かな。 みんな幸せでラスト大団円っていうのは読んでて気持がいいね。 https://ameblo.jp/harayou1223/entry-11248365480.html2022/06/02
ＫＡＺＵ@ 《フィフティシェイズ・フォーエバー》
9
ＨＯＴなヒストリカル、サイコーです!(^^)! 期待通りでした(^O^) ただ、ヒロインが純情過ぎる気もしましたが(笑)2015/07/29
