内容説明
ロンドン、社交シーズン。珍しくもないパーティで、伯爵令嬢マリオンは尋常でない事態に陥った。突然、キスをされたのだ!それも、公衆の面前で!!犯人は、新聞王で政界に進出すると噂の男、ブランド。この不名誉なキスのおかげで、婚約の噂が広がるが、マリオンはすぐさまロンドンを離れ、おばエドウィナから相続した“櫟の家”へ向かう。噂の的なんてまっぴらだ。なぜなら、彼女にはある秘密があったから…。マリオンは、ブランドが近づいてきた目的は選挙を有利にする彼女の血筋だと思つたが、彼には別の思惑があった。親しくしていたエドウィナの遺言で、とある事件の真相を探っていたのだ。―20年前の失踪事件と、二人の秘密が交錯する。“恋の罠”シリーズ待望の第2弾。
著者等紹介
ソーントン,エリザベス[ソーントン,エリザベス][Thornton,Elizabeth]
スコットランドのアバディーン生まれ。夫と幼い息子たちとともにカナダのウィニペグに移住したのち、幼稚園教員などを経て、長老教会に勤務しながらロマンス小説の執筆を開始。1987年にBluestocking Brideでデビューし、2年後には教会を退職してフルタイムの作家となる
細田利江子[ホソダリエコ]
1967年、佐賀県出身(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たまきら
20
前にシリーズとは知らずに読んだもよう。公爵の私生児として生まれた誇り高い男性と、伯爵の長女でおなじく誇り高い女子の、不思議なテンポのロマンスです。色々と当時にはスキャンダルとなったであろう秘密が上手に構成されていて飽きません。個人的にはかたくなな馬好き女子と叔父さんの不幸な結婚が興味深かった。プライドは、愛を失っても持つべきものだろうか?という問いかけはいいですね。答えはやっぱ相手次第だよね、でも。2016/03/22
キッチンタイマー
4
あらすじなどでミステリが強めと聞いていたので、クリスティのミスメイプルあたりと思いながら読んで○。新聞社主でホイッグ党というリベラルな立場と公爵の後見人という立場はなかなかズルい。全体的にこの作者の登場人物は単純ではない感じ。親友アッシュは「恋の罠は夜にまぎれて」に登場。2012/10/21
アクアマリン
3
20年前の失踪事件とロマンスが絡み合う。庶子が、いろいろ、ヒーローは伯爵の庶子。ヒロインは後半である秘密がわかる。フローラもあるひとの娘、この時代は出自が大事だったんだろうな。サスペンスもなかなか。一気に読みました。恋の罠シリーズとしては、前の方が好き。第三弾も読んでみたい。2020/05/15
ぱんだのぷうさん
3
面白かった。早いうちにお互いに惹かれあってること認めてて色んな事件が絡んでて複雑になってて面白そう。と思ったが割とあっさりというか、あっそうなるのねって感じ。ても飽きずにサクッと読めた。2013/05/25
Ryo
3
ヒロインの秘密ってそんなこと?!と思ったけどこの時代は大問題だったんだなあ。形見の宝石があっさり戻ってきたのはちょっと微妙。でも結構好きだけどw2010/08/29