内容説明
シリーズ10冊目にして初のまるごと一冊平山夢明である。濃い、そして深い。或るときは薄皮を剥ぐがごとくじわじわと、また或るときは一瞬にしてナイフを差し込む鮮やかさで、怪異の深奥へと迫っていく。そこから見えてくるのは、怪談―ひいてはこの世ならざるものに対する、驚くほどに真摯な彼の姿勢と眼差しである。そうして大胆かつ繊細に抉り取られた恐怖に、我々はただただ魅せられてしまう。怯え震えながらも、なぜか目を瞑ることができない甘美な金縛りにでも遭ったかのように。平山夢明は言う―「本当に怖い話しか入れない。だって「超」怖い話なんだから」。そう、タイトルに偽りはない。これまでも。そして、これからも…。
目次
孫娘
実験
疎開先で…
一銭狸
禁忌
衣
水社
三日
案内を乞う者
マリヤちゃん〔ほか〕
著者等紹介
平山夢明[ヒラヤマユメアキ]
神奈川生まれ。コンビニ店長、自販機の営業など様々な職歴の後、映画の批評、来日俳優のインタビューなどを経て『異常快楽殺人』(角川書店)でデビュー。フィクション・ノンフィクション、死者・生者を問わず常に人間存在の「狂気」を根こそぎ描き尽くそうとする筆致には定評がある。2006年「独白するユニバーサル横メルカトル」(光文社文庫『魔地図』収録)で第59回日本推理作家協会賞短編部門を受賞、同タイトルを冠した初の短編小説集が「このミステリーがすごい!」一位に選ばれた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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