竹書房文庫
「超」怖い話Κ(カッパ)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 223p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784812431955
  • NDC分類 147
  • Cコード C0176

内容説明

シリーズ10冊目にして初のまるごと一冊平山夢明である。濃い、そして深い。或るときは薄皮を剥ぐがごとくじわじわと、また或るときは一瞬にしてナイフを差し込む鮮やかさで、怪異の深奥へと迫っていく。そこから見えてくるのは、怪談―ひいてはこの世ならざるものに対する、驚くほどに真摯な彼の姿勢と眼差しである。そうして大胆かつ繊細に抉り取られた恐怖に、我々はただただ魅せられてしまう。怯え震えながらも、なぜか目を瞑ることができない甘美な金縛りにでも遭ったかのように。平山夢明は言う―「本当に怖い話しか入れない。だって「超」怖い話なんだから」。そう、タイトルに偽りはない。これまでも。そして、これからも…。

目次

孫娘
実験
疎開先で…
一銭狸
禁忌

水社
三日
案内を乞う者
マリヤちゃん〔ほか〕

著者等紹介

平山夢明[ヒラヤマユメアキ]
神奈川生まれ。コンビニ店長、自販機の営業など様々な職歴の後、映画の批評、来日俳優のインタビューなどを経て『異常快楽殺人』(角川書店)でデビュー。フィクション・ノンフィクション、死者・生者を問わず常に人間存在の「狂気」を根こそぎ描き尽くそうとする筆致には定評がある。2006年「独白するユニバーサル横メルカトル」(光文社文庫『魔地図』収録)で第59回日本推理作家協会賞短編部門を受賞、同タイトルを冠した初の短編小説集が「このミステリーがすごい!」一位に選ばれた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夢追人009

152
この手の本には当然ながら惨い話は数多いですが、やはり作家の良心と言うか真心や仏心を感じさせる話も中にはありますよね。『性根』は性根の腐った悪ガキが違う犬種の犬が欲しいと飼い犬を貯水池に捨て殺したバチが当たり原因不明の半身不随の体になる。中学を終え高校の時に漸く犬の霊に「ごめんな」と真剣に謝ってから体が元通りに戻る。彼はその後改心して仏門に入っている。『自死』は自殺を決意した男が切れ味鋭いナイフを買って自ら何度も切りつけるが何故か全く切れず死ねない。彼を守ったのは先に逝った父の霊で今も彼は懸命に生きている。2020/04/16

ゆみきーにゃ

45
《購入》呪いは怖すぎる。最後が心温まる話で終わり良かった。2014/12/08

ヒロくま

23
平山作品続け読み。今度は幽霊。独特な動きとか擬音の使い方とかね。平山節だと思う。怖かった。2017/04/28

hannahhannah

22
ギリシャ文字シリーズ第十弾。第九弾のΙ(イオタ)には平山夢明が不参加なのでスキップ。単著のせいか、いつも以上にグロくてエグい話が多い。祟りや呪い系の話が多かった気がする。「実験」の死体の描写がエグい。「シャボン玉」は切ない話、「自死」は良い話。「猫と半分」と「かりんと猫」は猫の祟りに見舞われる話。「地下で声」は店に泊まり込んでいる風俗嬢が体験した恐ろしい話。エグい拷問描写、先が見えない不安もあって、福澤徹三の忌談を思い出した。「懺滅」は22Pもある強烈な呪いの話。ラストの「上へ上へ」は救いがある話だった。2017/05/16

芍薬

20
死霊がコワイ。死んだ人に悪さなんてしちゃダメですよ。2014/07/01

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