出版社内容情報
バブル崩壊と呼ばれた1991年以降、夜ごと狂乱の博打に明け暮れていた者たちは退場し、賭場自体もまた減少の一途をたどっていた。しかし、伝説の強者”傀(カイ)”はいまだ健在であった――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
北白川にゃんこ
4
平成になろうと人は高レートで打ち続けるのさ…。2022/09/17
笠
2
3.5 バブル崩壊と安永の死を経ての第二章。すっかりその数を減らした高レートマンション麻雀だが、わずかな生き残りとなればむしろ傀とのエンカウント率は高まる。須賀と織田が再登場したが、どっちも雀士としては小物で、傀に喰われるまでもない感じ。特に織田は人としてダメすぎる。いや、須賀も似たようなもんか…。白の魔神などと呼ばれるアメリカ帰りの男は傀に食われず生き残ってるし、またすぐにでも出てきそう。ところで鉢黒も安永も死んだくらいだから、及川翁もさすがに死んでるかな?2024/04/03
祐樹一依
2
【○】神の視点が入れ替わったように思う。2023/10/02
ReiOdaira
0
各話の主人公たちが破滅しやせんかとヒヤヒヤしながら読むのが楽しい。でもなんだかんだ救いが入ったので、マイルドになったか?2023/10/04
ぱ隹越九朗
0
フリーターの須賀が再登場する「デラシネ」、アックスボンバーの織田が再登場する「東京」を収録。バブル崩壊後の物語がこれから主になっていくのだろうか。地の文がこれまでと違った読み味というか語り口になっていて割と好みだし、これが誰視点のものなのか今後明かされるかどうか含めて楽しみ。2022/05/24