出版社内容情報
さらなる深界六層を目指し、大穴『アビス』の探窟を続けるリコとレグ、そしてナナチ。
前線基地に辿り着いた三人の前に、悠然と立ちはだかったのは黎明卿・ボンドルドであった。死力を尽くし打倒せんとするレグに対し、ボンドルドは圧倒的な力を見せていく――。
一方、リコ達と一緒に冒険することを切に望んでいたプルシュカ。しかしその思いもむなしく、ボンドルドの恐ろしい実験の対象となり…。
愛情と憎悪が入り混じる大冒険活劇、第五巻!!
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
眠る山猫屋
50
プルシュカの悲劇。ボンドルドはアビス深層へ向かうという野心を叶えるために、人間性を少しづつ失っていたのだな。ボンドルドの装備カートリッジに変換されていった子供たちが悲しい。そして白笛の秘密。このパーティー、もっと人員増えていくかと思っていたけど、そんなに優しくはないんだ・・・。2017/06/14
JACK
35
☆ 唯一残った秘境、大穴の「アビス」を下り続けるリコ、レグ、ナナチの3人。深界五層から六層へ降りるためには前線基地にある入り口を通らなければならない。しかし、リコたちの前に伝説の探窟家、黎明卿ボンドルドが立ち塞がる。アビスの秘密を知るために沢山の人間を道具に作り変える残虐非道な敵を前にして3人は勝つことが出来るのか。今までも残酷な描写が多くて読んでいて苦しかったのですが、この巻は最も辛いものでした。アニメ化が決まったそうですが、果たしてこの内容を地上波で放送できるのでしょうか。2017/01/08
ぐっち
33
可愛いキャラで暗黒展開。ボンドルドが外道すぎる。プルシュカのこと大切にしていたはずなのに。一緒にこれたことだけが救い。2017/12/19
真白優樹
30
奈落の果てに進むには、人としての心を捨てねばならぬのか、狂気に染まらなければ進めないのか。先へ進む為、避けては通れぬ戦い。その戦いの最中、暴走したレグは戦い方に関する記憶を取り戻す。対するはアビスの狂気に染まった外道たるボンドルド。明らかになる呪い除けの真実、それは人を人と思わぬ外道の所業。探求への愛が引き起こす狂った愛、だがそんな愛を受けて育った娘は共に進む事を望み、白い笛へと姿を変える。薄氷の上の勝利を掴み、新たな仲間と共に進みだすリコ達。その先にあるのは、真の深淵への入口。もう戻れない世界への扉。2017/10/24
圓
18
今までの展開もたいがいだけども、今回は特にムゴい展開で、薄目にしながらでないと読み進められない程。可愛らしい絵柄なので尚更ゾワゾワする。地獄の底には救済があるのだろうか。2018/10/07