感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
瀧ながれ
21
大正時代を舞台に、亡父の友人宅に引き取られて女学校に通うことになった少女の、驚きと戸惑いを描いた作品。当時の女の子たちの楽しみや、男性との距離感を、たいへん興味深く読みました。これまで田舎にいた主人公のすなおな感想が、現代のわたしの感想と重なるのは、なんかおもしろいなあ。あるキャラクターの、和歌は「惚れたの腫れたのでねちょねちょドロドロしとる」という意見に笑いました。わかる(笑)。2015/04/09
バニラ風味
13
父が亡くなって、「これはもう、一人で女中として生きていくしかない!」と思った、小夜子さん。でも、父の親友夫婦が、引き取ってくれ、しかも女学校にも行かせてくれます。それは、その夫婦に、ゆくゆくは、息子のお嫁さんになってくれれば、という密かな気持ちがあってのことですが。小夜子さんが来て、娘ができたみたい、とうきうきする奥さんがかわいい。そして、小夜子さんも、戸惑いつつも、女学校で友人ができる様子がかわいらしく描かれています。大正時代の服装、レトロかわいいです。2018/10/18
リリパス
13
簡単にまとめると、<父子家庭で育った、主人公・北村小夜子は、父親の死により、1人ぼっちとなったところを、東京に住んでいた、父の親友夫妻に引き取られます。父は、娘を学校に通わせていなかったため、小夜子は学校生活をしたことがなかったのですが、親友夫妻は、小夜子を女学校に通わせることにし、小夜子の学校生活が始まりました! が、学校でも家でも、小夜子は天然っぷりを発揮し、周りのみんなにあきれられつつも、東京での楽しい新生活を送っています!>・・・といった感じの、楽しくほんわかで和めるお話。2015/05/20
shizuca
10
可愛い本だー。大正女学生女袴編み上げブーツ! 四コマで話が進みますが、起承転結なくただストーリーが進むものもあります。登場する三人の女学生がまた個性的でムフフです。2016/01/22
鮎屋ユンタ
9
勉強はできるのに自分のことには超鈍感、ちょっと天然入ってる小夜子さんに、杜康潤さんの『孔明のヨメ。』のヨメちゃんと相通ずるものを感じて好感度大(笑) とすると玉子様が徐兄で静子様が士元かな?w じゃあ孔明さんは……息子ちゃん!? それはおいといてもw大正時代の風俗とか興味津々ですぞ♪ お嬢さん方がめっちゃ可愛くて和むわぁ♪ 瀧川夫妻も和む^^ ……で、伊藤先生の元ネタは絶対アノ御方ですよね(笑)2015/09/25