出版社内容情報
現代アメリカの若者が更新世初期の東アフリカへとタイムトラベルし、現生人類の祖先とされるホモ・ハビリスの集団の一員となり――。ネビュラ賞受賞作。
内容説明
ジョシュアには子供の頃から不思議な力があった。太古の時代を繰り返し夢に見るのだ。それは夢と呼ぶには、あまりにリアルだった。彼は夢のことを“魂遊旅行”と呼んでいた。成長したジョシュアは、夢に出てくるのが石器時代だと知り、古人類学者のブレアに夢について話す。ブレアは“魂遊旅行”が本物だと認め、ジョシュアを国家的なタイムトラベルプロジェクトへ誘う。それは黒人であるだけで、あらゆる場面で差別されてきたジョシュアにとって、自分を自由に解き放つ唯一のチャンスでもあった。ジョシュアを過去へと送る実験はアフリカで行われた。奇妙な装置に固定された彼がまどろみ目を開けると―石器時代だった。そこでジョシュアは、ホモ・ハピリスと呼ばれる現生人類の集団と出逢う。彼らと行動を共にするうち、やがてジョシュアは、ヘレンと名づけたひとりのホモ・ハピリスと恋に落ちる―。異色のタイムトラベルロマンスであり、ひとりの黒人青年の魂の戦いを描いたネビュラ賞受賞作。
著者等紹介
ビショップ,マイクル[ビショップ,マイクル] [Bishop,Michael]
1945年、ネブラスカ州に生まれる。ジョージア大学で英文学の修士号を取得したのち、コロラド州のアメリカ空軍士官学校予科で教えるかたわら、短篇を執筆する。1975年に発表した、初の長篇A Funeral for the Eyes of Fire(1980年に全面的に書き直して『焔の眼』として刊行)は、ネビュラ賞の候補ともなった。その後も『樹海伝説』で英国SF協会賞、Ancient of Daysでアーサー・C.クラーク賞の候補となる。『時の他に敵なし』は、ネビュラ賞長篇部門賞に輝いた
大島豊[オオシマユタカ]
東京生まれ。10年余の出版社勤務の後、フリーの翻訳、執筆業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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