出版社内容情報
桂歌丸入魂の圓朝怪談!落語三遊亭派宗家の全面協力による口演の口伝書!
三遊亭圓朝とは、幕末から明治期に活躍した江戸・東京落語界の大名跡。
「芝浜(異説あり)」「牡丹灯籠」「鰍沢」「真景累ヶ淵」など、数多くの名作落語を創作した圓朝は、言文一致の創始者となって、二葉亭四迷等に影響を与える。
現の日本語の祖とも云われる。
「真景累ヶ淵」は圓朝の代表作であるが、現存する速記本は新聞連載のスタイルで編集された一大長編小説で、現在まで落語家の口伝によって伝承されている落語の内容とは異なる部分が多い。
本書は、晩年に「圓朝怪談」の口演に心血を注いだ桂歌丸師匠の口演を元に、三代目落語三遊派宗家・藤浦敦氏の手によって落語本として構成されている。
圓朝怪談の代表作『真景累ヶ淵』(歌丸口伝版全七席)に加え、こちらも名作怪談の『江島屋怪談』(歌丸口伝版全一席)を収録。
内容説明
現代日本語の祖「三遊亭圓朝」による落語怪談噺の最高傑作!幾代もの噺家の魂を経た口伝を、桂歌丸がその全生涯をかけ紡いだ完成形!
目次
真景累ヶ淵 宗悦殺し
真景累ヶ淵 深見新五郎
真景累ヶ淵 豊志賀の死
真景累ヶ淵 勘蔵の死
真景累ヶ淵 お累の自害
真景累ヶ淵 湯潅場から聖天山
真景累ヶ淵 お熊の懴悔
江島屋怪談
著者等紹介
桂歌丸[カツラウタマル]
本名:椎名巌。1936年(昭和11年)8月14日‐2018年(平成30年)7月2日。1951年五代目古今亭今輔に入門。のち四代目桂米丸門下に移り、1968年に真打昇進。演芸番組『笑店』(日本テレビ)の放送開始から大喜利メンバーとして活躍し、2006年(平成18年)5月21日から2016年(平成28年)5月22日まで同番組の五代目司会者を務めた。同日付で終身名誉司会者に就任し、没後は永世名誉司会者に名称が変更された。2004年落語芸術協会五代目会長就任。2005年芸術選奨文部科学大臣賞受賞。二代目横浜にぎわい座館長に2010年に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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