竹書房文庫<br> 怪談奇聞 立チ腐レ

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竹書房文庫
怪談奇聞 立チ腐レ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 224p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784801918511
  • NDC分類 147
  • Cコード C0193

出版社内容情報

怪を呼び寄せる男・小田イ輔。東北の怪談ホイホイが命懸けで掴まえた実話怪談!

内容説明

身を削るかのように、様々な怪異を蒐集している小田イ輔。家の裏にある錆びて使われなくなった焼却炉がどうしても怖い、その理由がわかった時…「焼却炉」、職場の同僚が妙な独り言をつぶやき続けるのだが…「未来受信能力」ほか、既刊『啜り泣キ』『祟リ喰イ』に収録された「強烈に祟る家」の驚愕の続編と真実が明かされる「最終報告」など、怪異のその後や顛末も収録。足下が揺らぐような暗黒の恐怖、それが決して他人事ではないことを貴方は知るだろう―。

著者等紹介

小田イ輔[オダイスケ]
宮城県出身。職を転々としつつうろうろと東北地方を彷徨い歩いては、その土地の人間に訪ねて怪談を蒐集している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

69
実話怪談集。やっぱり何時もながら上手いなあ。今回この本を読んでいて、実話怪談に必要なのは文体だけでなく、構成の上手さだと気付かされた。正直他の本で良くあるような大人しめの話も含まれているのだが、見せ方によってこうも違うのかと驚かされる。情報の隠し方とか見せる順番とかがひたすら上手いのである。特にそれが顕著なのが「最終報告」。著者の過去作の注釈なのだが、注釈だけでひたすら嫌な気分になれるという逸品。他にも会話だけで成立し、怪談とは別ベクトルで嫌さが突き刺さるのもありで、表現方法の上手さというのを教えられた。2019/05/20

ラルル

21
巧い。書き方が絶妙です。話者の人柄を強く出す事で起きた出来事そのものよりも、話全体に嫌な印象(良い意味で)を与えて怪談を完成させています。良いですね、好きです。2020/03/05

澤水月

20
発情サイキック、わかるなー、胸に落ちる。思春期女子の性的パワーと騒霊との関連やら古よりの巫女らに思い馳せる…山岸凉子「時じくの香の木の実」とか!ご近所トラブル系のイチジクはかすかな人情味あり奥行き感じさせるが、その排尿へ至るまではひたすら不気味。タイトル作立ち腐れ、生々しく切ない。おススメ2019/05/08

有機物ちゃん

19
作家買い。あぁ~これこれ。めっちゃ好き。この作家さんの文章、他の人が書くと控えめになりそうなお話が好奇心惹かれる面白い話になるの本当にすごい。先生はどう見えてるんだろう→「掲示物」処女巫女の力ってこゆこと?→「発情サイキック」急ごしらえの鳥居に神が宿ってしまった?→「真に受ける」猫好きと猫→「道連れ」陽の気(エロ本)に災いを閉じ込める発想が好き→「瓢箪から駒」天罰を目の当たりにした→「地蔵を蹴る」 が特に好き。派手さはないけどこの独特な解釈がホント良い。書店で見かけると買ってしまう。2023/08/29

☆kubo

11
「お婆さん」「スカウト憑依」「イチジク」「瓢箪から駒」「その排尿へ至るまで」が良かったかな。とくに排尿は謎現象の原因が気になります。2019/11/11

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