竹書房文庫<br> 黒き微睡みの囚人

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竹書房文庫
黒き微睡みの囚人

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  • サイズ 文庫判/ページ数 487p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784801917491
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

かつてウルフはドイツで有力な政治家だった。しかし、“大転落”と呼ばれる政変が起こり、権力を失った彼は、ロンドンに逃れ私立探偵をしていた。ユダヤ人嫌いのウルフだが、金のためにユダヤ人女性の行方を探すことになり、さらに娼婦連続殺人事件にも巻き込まれてしまう。そして調査を進めるうちに、ウルフは元同志たちが暗躍するイギリスの暗部へと足を踏み入れる。時間と場所を隔てた別の世界。アウシュヴィッツで、作家が夢を見ていた。自分から、ユダヤ人から、すべてを奪ったあの男の夢を。夢の中では男は私立探偵をしていた―。ひとから想像力を奪うことはできない。だが、すべてを奪われ想像力だけが残されたとき、それはひとに何をもたらすのか。ホロコーストを新たな視点で描いた、歴史改変奇想ノワール。

著者等紹介

ティドハー,ラヴィ[ティドハー,ラヴィ] [Tidhar,Lavi]
1976年イスラエル生まれ。SFをはじめ、さまざまなジャンルの作品、あるいはジャンルを越えた作品を発表している。2012年にOsamaで世界幻想文学大賞、2017年にCentral Stationでジョン・W・キャンベル記念賞、『黒き微睡みの囚人』でジャーウッド・フィクション・アンカヴァード賞を受賞

押野慎吾[オシノシンゴ]
東洋大学国文学科卒業。卒業後いくつかの職を経たのち、現在は新聞社勤務のかたわら、フィクション・ノンフィクション作品の翻訳に従事している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

115
読んだあとでこの作品がいわゆるif小説ということと、さらに入れ子構造のような感じのものであることがよくわかりました。ドイツのヒトラーが政権を獲りそこねてイギリスに亡命して探偵となっています。そこに金持ユダヤ人から人探しを頼まれ、イギリスでの暗部に足を踏み入れたり、ドイツ時代の仲間と遭遇したりします。暴力や性が書かれていて少し辟易しましたが最後まで読んでやっと理解できた気がします。2019/09/18

HANA

70
探偵ウルフ。かつてドイツの有力な政治家であったが、政変で転落した男。一方、作家はアウシュビッツで夢を見る。もうあの政治家が倫敦で探偵をやっているって設定だけで勝ったようなものである。その上ヘスを始めとするナチの面々が出てくるとなるともうお腹一杯、何をや言わんかである。難点を言えばウルフと作家の間にほぼ関連性が無い点や個々の事件の関連性であるが、そんなものは何のその、我々はかつてのハードボイルドを読んだようにウルフの活躍や災難を思う存分楽しめばいいのである。一種の詩情を湛えたラストまでまさに一気読みでした。2019/02/02

ゆのん

59
【kindle】大転落の後、イギリスに亡命したヒトラーがウルフと名前を変え探偵として暮らしている。そのウルフの元にユダヤ人の大富豪の娘からの行方不明の妹を探して欲しいとの依頼が舞い込む。探偵物というよりかはナチスが人々に与えた影響とその余波についての話に感じる。探偵としての活躍はほとんど感じられなかったが『もし…』というのが前提の内容でそれなりに楽しめた。本作終了後の歴史的背景の解説は興味深く面白かった。2002019/06/25

わたなべよしお

25
面白かったし、読ませるんだけど、読み終えると、大きなはてなマークが。結局、何だったのか、よく分からなくなった。正直に言って、謎解きも全然だし、特に黒幕みたいなのもいないようだし。途中までの日々の描写は面白いけど、最終的にエンタメとしてはどうかなぁって思う。ラストは実に皮肉なんだけど、ユダヤ人やドイツ人はもっと痛烈な何かを感じるのだろうか。2019/04/29

くさてる

22
ドイツで有力な政治家だった男、ウルフは政変で故郷を追われ、ロンドンで私立探偵となる。ウルフが巻き込まれる事件と、かつての同志との再会、それと同時に語られる別の世界、アウシュビッツで夢を見る作家……というハードボイルド仕立ての歴史改変パラレルストーリー。ナチスにあるていどの知識がある人ならいちいち「ああ!」と思うキャラと展開で、ぐいぐい読ませる面白さだったけれど、ウルフの性癖とか暴力描写がいささかどぎつく、読む人を選ぶかもしれません。2019/08/17

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