竹書房文庫<br> 実話怪事記 狂い首

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竹書房文庫
実話怪事記 狂い首

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  • サイズ 文庫判/ページ数 224p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784801916760
  • NDC分類 147
  • Cコード C0193

内容説明

日々の取材の中で得た奇妙で不思議な話を丁寧に綴る真白圭の最新作。スタジオに現れる不審な男が妙な問いかけをしてくる。答えられずにいたら…「インストラクター」、砂地で見つけたウミガメの死骸に、黒魔術オタクの友人が妙なことをやり始めると…「魔法陣」、野原に電柱がたくさん立っている!その光景を見て声を弾ませた友人。でもその場にいたもう一人の彼に見えていたのは棒に刺さった生首の数々―“首”に翻弄される彼らのその後とは「晒し野」など46話収録。

目次

牛蛙
潜伏キリシタン
道案内
ロダン
フィリピンの猿
乗務員
くしゃみ
急かされて
小劇場
インストラクター〔ほか〕

著者等紹介

真白圭[マシロケイ]
1971年新潟県生まれ。東京理科大学大学院修了。第四回『幽』実話怪談コンテスト佳作入選後、本格的に怪談収集を始める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夢追人009

202
いつもながら竹書房さんのカバーは怖いですね。もし現実にこういう化け物と遭遇したら、もっと恐ろしくてブルブル震えちまうでしょうね。真白圭さんの怪談実話にはミステリーみたいな巧妙な仕掛けが施されていて後からジワリと来る怖さがありますね。『晒し野』デザイン系の専門学校に通う冨野さんがゼミの夏合宿で関東近郊の海岸の海の家に行った時の事で同級生の高木に同じ里中と共に男三人で肝試しに行こうと誘われる。田舎道の先にある竹林の向こうに異常な数の電柱が立っていて天辺に丸く束ねられた藁が乗っており、それが生首に見えるらしい。2021/01/05

HANA

62
実話怪談集。読み始めた時は隠れキリシタンの呪い返しやフィリピンに出る旧日本軍の亡霊とかで、昭和に出た本じゃないかと思わず発行年月日見直してしまった。ただ全体的に飄々とした感じで話が進行していくので、この雰囲気は嫌いじゃない。ネタ的には弱いけど、文体の雰囲気で救われているような。ただ「犬神」とかは軽々に扱っていい話題じゃないと思うが。内容的には「晒し野」が白眉、野に晒し首が並んでいる光景といいその後の謎めいた軌跡といい実にいい。その他だと「やっこ凧」「ギャルセン」が印象的だった。これでネタが強ければなあ。2019/02/22

澤水月

19
「ギャルセン」がとにかくツボった! まじヤバたん!!! 1巻通しストレスなく読め良かった、当たり(娯楽の怪談文庫で恐怖以外の余計なストレスかかる本多い現状も困りもの…)2018/12/03

☆kubo

11
怪談なんだけど、ちょっと面白かった。「宇宙猿人」「わらしべ」「カワハギ」「ギャルセン」「いざ鎌倉」2020/07/03

qoop

10
著者の単著にはこれまで多彩な内容から来る興趣と面白みを感じていたが、本書ではシリアスながらどこか軽妙に思える話が印象に残った。著者の視点が怪異を咀嚼し色濃く文体に滲み出て来たのかな、と。中では〈宇宙猿人〉〈カワハギ〉〈ロードローラー〉〈ギャルセン〉が素晴らしかった。〈手甲脚絆〉のふりがなや〈いざ 鎌倉から〉でのLGBTの説明など、内容とは関係ない部分で気になる点はあったけれど、この辺は相変わらず竹書房だなという感じ。2018/12/24

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