内容説明
子供の頃によく見かけた奇声をあげる変な男性。大人になり再び見かけたがどうも様子がおかしい…「ホウおじさん」、事故が多発する交差点でうっすら見える老人、それが自分に向かって手招きするのだが…「手招き」、仕事も順調で家庭も円満―そんな成功者の彼が話す、逃れられない忌まわしい家の秘密「忖度」など46編を収録。
目次
幽霊ニ非ズ
最終バス
隣の家
ホウおじさん
手招き
牛丼屋のバイト
シェアハウス
ストロボ
石臼
拍子木〔ほか〕
著者等紹介
真白圭[マシロケイ]
1971年新潟県生まれ。東京理科大学大学院修了。第四回『幽』実話怪談コンテスト佳作入選後、本格的に怪談収集を始める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夢追人009
156
竹書房さんの怪談文庫はよくぞ次から次へとこんなに不吉な書名を考えつくもんだよなといつも感心しますね。「穢れ家」は造語だとは思いますが、暗くて怖い表紙イラストと共に誠にいい味が出ていますね。『忖度』四十代で妻子と共に幸せな生活を過ごすタケオさんは20年近く前の大学生の頃に同じ学部の女性と同棲していたのだが彼女が運転する車がトラックに追突され重体に陥る。助手席にいた彼も入院し、そこへレイコという同じ大学の知らない女性が見舞いに来て折り紙のお守りを渡す。折り紙が夜中に彼の前で犬の声で鳴き、やがて恋人が亡くなる。2020/10/31
眠る山猫屋
52
恐怖の波長が合うというか、個人的に期待値に添う一冊だった。グロテスクさ、理不尽さなど〝怖い話〟に求めるバランスが良い。平山夢明さんを若干マイルドにしたというか。連絡がとれなくなってしまった語り部たちや、失われた村の伝承など、物語としても非常に面白い。2020/02/20
澤水月
26
多様な怪奇が詰まっているので好みの話は凄く当たる。じょうおうのおしごと!、ワンピースは怖さとおかしさ交じり凄く良かった(T公園は恐ろしい噂多いけれどこうも笑えるとは)。アニメーター、ゲレンデは自分が学生の頃、耳や目で知り初めた実話怪談の雰囲気を勝手に感じ懐かしく。南極ツアー、有給限度まで使っていってみたいなあ…2018/05/31
てつJapan
15
【◎】面白かった。2021/12/08
さりぃ
13
#実話怪事記 穢れ家 #真白圭 Kindle Unlimitedで読了。 実話怪談は読み始めると止まらない。 怖がりの癖に毛布にくるまり、びくびくしながら読むのだ。 今回のテーマは『家』なるほど、家に憑くもの、家に出るもの、家に在るもの。。。 人間が一番怖いパターンの小説はよく読むけど幽霊だかなんだか解らないものもやっぱり怖い(´;ω;`)2019/02/23