感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
眠る山猫屋
51
あんまり“犬”は関係なかったかな・・・。『奪う』とか『イケメン』みたいなクズ中のクズが因果応報にも気づかずに奈落落ちしていく展開が印象的。それにしても、表紙の“戌”は怖いってばさ。2023/12/19
澤水月
24
今頃、干支シリーズには筆者名記されないのだと気づく。何故?前半テンプレぽいが終盤急に面白くなる。神戸で物議のクリスマスツリーから想起された嫌な話、底辺校の最低のイジメ、蠢動する親子… しかし釣り怪談以外は誰かわからずもどかしいなあ2018/01/30
ラルル
21
ジャケ秀逸。お気に入りなのでドナドナしないでおこうかな。中身は短編集でサクサク読めます。中身ももっと犬っぽかったら良かったなぁ2018/03/13
あーびん
9
表紙の犬が怖すぎる...特に印象的だったのは「護り木」と「かっぽ酒」の山にまつわる怪の話。「かっぽ酒」は民話テイスト漂う山の妖怪との交流話。昭和40年代だとまだトトロみたいなノスタルジックな雰囲気も許容できるので妖怪とかも普通にいたのかなと思える。2018/02/21
qoop
9
加藤氏の巻頭言や久田樹生氏のあとがきを読んで、本シリーズがあえて書き手を伏せる構成は読み手への挑戦状みたいなものかなとふと思った。怪異に酩酊する読者なら 1)怖ければ誰が書いていても良いでしょ? 2)書き手の区別くらいつくでしょ?と云われているような… 1)タイプの自分が本書で印象に残ったのは〈二階〉〈かっぽ酒〉の二篇。民話のような妖怪譚であり、訳が分からない後味を感じるというのが共通項かな、と。2018/01/31