内容説明
ストリップ界のゴッドマザー、最初で最後の自叙伝!
目次
オープニング 女帝と呼ばれて
1区 旅立ち
2区 踊り子
3区 全国制覇
4区 本丸
5区 座頭市
6区 ママ
フィナーレ 卒寿に舞う
著者等紹介
齋藤智恵子[サイトウチエコ]
大正15年(1926年)11月11日生まれ。宮城県白石市出身。浅草ロック座名誉会長。35歳の頃、東八千代(あずまやちよ)の名でストリップデビュー。以後、踊り子を続けながら経営者としての手腕を発揮。日本中の劇場を買い取っていき、44歳の頃には全国で二十館以上の劇場を経営。昭和47年(1972年)、46歳で浅草ロック座のオーナーとなった。業界内外に幅広い人脈を持ち、多くの著名人にも慕われた。数々の武勇伝も残すが、愛情深くチャーミングなその人柄から、“ママ”と呼ばれて周囲の誰からも愛された。平成29年(2017年)4月28日、胃がんにより逝去(享年90)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
fwhd8325
39
絶対に朝ドラでは描かれないでしょうが、かなり豪快な人生は興味があります。ご本人が語られた著書ですが、活字にできないことがたくさんあったと思います。そうした想像を巡らせながら読みますが、やや、不満は残ります。ビートたけしさんとの出会い以降の思い出は、晩年の素敵な思い出なのでしょう。今もなお健在のロック座。浅草に行くたび、看板だけ楽しませていただいています。2018/05/20
姉勤
33
大正の終わりと昭和の初めの11月11日に生を受け、旅芸者からストリッパーを経て、裸一貫(文字通り)で浅草の顔となった”おかあさん”の一代記。無理やりに踊り子にスカウトされてから、たべるために切り盛りした小屋の責任者から、今も残る浅草ロック座を始め、ストリップの全盛期は全国の劇場を切り盛り、映画、テレビに娯楽が移ってからは、役者や芸人の後ろ盾、パトロンという顔も持つように。勝新太郎やビートたけしとの交流も本書の彩り。チャーミングなオバさんのバイタリティー。惜しくも平成29年、存分な人生を全う。2018/04/04
reo
18
齋藤ママの一代記。生き様が名言「私にとって仕事は恋人です。働くことが好きで好きで生き甲斐でした。お金を貯めるには働いて稼いで使わないことです。ゼロから貯めようと思ったら歯を食いしばるしかありません。お金より大事なことがあります。それは元気です。元気で働いて笑っていられるのが一番。ロック座は舞台装置や演出にも凝っていてすごく綺麗です。最近は女性のお客様がうんと増えました。卑猥な見世物に走らず美しく踊って魅せるという拘りを続けてきましたから」と。もう行くこともないと思うが『浅草ロック座』は僕にとって昭和です。2018/02/06
a*u*a*i*n34
16
たけしの「フランス座」に出てきた女帝の自伝。豪快なエピソードがてんこ盛りです。たけしや勝新が慕うのもさもありなん。2019/08/23
青木 蓮友
14
伝説の女傑の自叙伝は実に凄まじく、呼吸も浅く読み終えました。知らない時代のことだし、正直「まさかー」「誇張じゃね?」信じがたい話がジャンジャンジャンジャン。でもやっぱり落ち着いて冷静に考えると、逆に「事実なんだろうな」信じざるを得ない。むしろご本人の言葉にあるように「事実のほうがもっとすごかったり、ややこしかったり」本当にするんでしょう。まっすぐシンプル純度の高い生きざま、継がれる場、語られる想い。人生は、物凄く怖いことだけれど、好きになったもの勝ち、信じたもの勝ちなのかもしれない。教えてもらいました。2019/03/04