内容説明
数行から長くとも見開きに収まる実話怪談。平山夢明をはじめ、我妻俊樹、伊計翼、宇津呂鹿太郎、小田イ輔、黒木あるじ、黒史郎、小原猛、神薫、つくね乱蔵、丸山政也という、気鋭の11名によるすべて書き下ろし!過去最恐の162話を収録。
著者等紹介
平山夢明[ヒラヤマユメアキ]
神奈川県生まれ。『SINKER 沈むもの』で小説家デビュー。短編「独白するユニバーサル横メルカルト」で日本推理作家協会賞短編賞、『DINER』で日本冒険小説協会大賞、大藪晴彦賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ネムコ
31
重かった…。取材した中で、短いネタにしかならない、言ってみれば地引き網で掛かった小魚を箱詰めにしたような本かと思ったら、とんでもない。さすがの平山品質と言おうか。内容の重さの他に、数の重さもあるんですね。結構人死にネタも多いし、早く読み終わりたいと思ってしまいましたよ。面白かったんですけどね(笑)2018/06/11
澤水月
30
出だし一行どころか数単語で著者がわかる!平山、黒木、伊計、我妻、小原氏ほか凄い密度。これだけ質が高いなら「ほか」できればでなく筆者全員の名を尼クレジットしてほしいなぁ。脳のにおいで何の本買ってどうしようとしてるかわかる書店員さん…うちの地元ならヤバスw2017/08/02
ラルル
27
何といっても印象的だったのが「客のにおいで求める本が分かる」という話。ヒット作を求める人が埃くさいというのが面白い。自分は一体どんなにおいがするんだろうなぁ2017/12/11
hannahhannah
22
瞬殺怪談シリーズ第三弾。今回は162話、作家は11名が参加。平山夢明、黒木あるじ、黒史郎、つくね乱蔵、伊計翼は素晴らしい。神薫もこれまでより良くなっていて、初めて読んだ丸山政也も良かった。小原猛は沖縄の怪談で独特な雰囲気を持っていた。小田イ輔と我妻俊樹、宇津呂鹿太郎はそれほどでもなかった。平山夢明の話は全て数行で終わるのに読み終えてゾッとするような話が多かった。瞬殺怪談シリーズは他の竹書房ホラー本以上に誤字脱字が多い。「こんの今野さん」や「かけがわ掛川さん」など校正をやってるのか疑問に思えるものがあった。2017/07/31
やんも
20
闇の中からバッサリ斬ってくるような、まさに瞬殺的な話もあれば(これは平山オヤブン)、刃のこぼれた刀でぎこぎこと斬るような惨殺的な話もあり(こっちはつくねさん)、そして斬られたと思ったが、どこにも傷がない奇妙な話(小田さんや我妻さんかな)が詰め込まれた毎度お楽しみな1冊。本書は琉球怪談の小原さんも、地元の話で参加。興味が湧いたのであれば、是非単著も読んでほしい。黒木さんの参加は、これで一応終了ということかな。丸山さんは8月に3冊目の単著が出るとのこと、ご本人曰く実験的な内容なのだとか。楽しみである。2017/08/01