内容説明
北京で監禁されたコワルスキとマリアは、中国人民解放軍の劉佳英少将による北京動物園の地下施設でのおぞましい研究を目の当たりにして、バーコが実験台として使用されるのを阻止しようと試みる。その頃、グレイたちはアタナシウス・キルヒャー神父の足跡を追って、南米エクアドルのジャングル奥地に向かう。だが、そこにも中国の放った追っ手が迫りつつあった。コワルスキたちを救出するため北京に飛んだモンク・コッカリスは、地下の秘密施設への潜入に成功するが、そんな彼らの前に最強の生物が立ちはだかる。五万年前にホモ・サピエンスの知能が突然に進化した「大躍進」と、エクアドルの洞窟はどう関連しているのか?その進化が導く人類の未来は、必ずしも輝かしいものとは言えないのかもしれない。
著者等紹介
ロリンズ,ジェームズ[ロリンズ,ジェームズ] [Rollins,James]
1961年イリノイ州生まれ。1990年代後半から作家としての活動を始め、2004年に発表した『ウバールの悪魔』に登場した「シグマフォース」を、2005年の『マギの聖骨』から本格的にシリーズ化
桑田健[クワタタケシ]
1965年生まれ。東京外国語大学外国語学部英米語学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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absinthe
170
1年に1エピソード…途方もない時間またされてもイッキ読み。これがシグマフォース。ああ、あっという間に読み終わってしまった。今回もこれでもかとアクションが続く。歴史、謎、科学、そしてアクション。この絶妙な感じがたまらない。2017/07/09
KAZOO
115
下巻で動きはさらに活発になって前半は東欧とアメリカであったのが北京や南米のエクアドルまで出てきます。人類進化の謎解きを中心にしているのですが、今回は若干焦点がぼけているというかあまり謎らしきものが少ないような気がしました。コワルスキとゴリラの子供のやり取りが一番のような感じでした。シリーズの次は来年8月に翻訳が出るそうです。2017/07/24
トムトム
41
宇宙は人間のためにお膳立てされていて、人間こそが地球の秩序なんだそうです。へ~(;^ω^) 怖い思想だと感じました。生殖能力のある交雑種を野に放つのは、いかがなものか?作り話だから良いんだけど。宇宙・天文学的数字は本当に膨大な数。確率がゼロじゃなければ、何が起きても不思議じゃない。人間の100年ぐらいの寿命から見たら、不思議かもしれないけどね♪2020/04/01
み
24
本筋がぶっ飛ぶエピローグ(@_@)10年後くらいに何が起こるの???シリーズ読み進めるのが怖くなりました(/_;)2021/08/29
Richard Thornburg
21
感想:★★★★★ 下巻に入って南米と中国でジェットコースターで下るような疾走感!!! 今回は何と言ってもコワルスキの江戸っ子ばりの男前さがカッコよすぎです👍 ぺインターに認められて、コワルスキがミッションリーダーになる日も近いのかな? 「歩く冷蔵庫」と比喩されたことのあるコワルスキとゴリラのバーコのコンビも最高でした👍 エピローグにて。 10年後にマリアの薬指に輝くダイヤモンドのリング・・・ がんばれコワルスキ!2020/02/01