出版社内容情報
甲子園常連校・健大高崎の代名詞“機動破壊”の生みの親が語る、相手の虚を突き勝利をたぐり寄せる秘策とトリックプレーの数々!
内容説明
定石の裏を突く、必殺の戦術集!!強敵を打ち破る方法を、「機動破壊」の生みの親・葛原美峰が惜しげもなく明かす!
目次
第1章 走(1死で右投手からのホームスチール;敬遠時の4球目にホームスチール ほか)
第2章 攻(ヒットエンドランのタブー;走者一、二塁から投手前へのバントエンドラン(オーバーランバント)で得点 ほか)
第3章 守(2死満塁フルカウントからのピッチドアウト、1点献上してオーバーラン刺殺;無死一、二塁でのブルドッグシフトの変型ピックオフ ほか)
第4章 考(基本守備隊形5パターン;試合序盤の無死、1死三塁の守備位置 ほか)
第5章 戦(初球以外すべてボール球で打ち取る配球;追い込んでから、カーブを立て続けに投げ込む配球 ほか)
著者等紹介
田尻賢誉[タジリマサタカ]
1975年兵庫県生。学習院大学卒。ラジオ局勤務を経てスポーツジャーナリストに。指導者、中高生、父兄への講演活動も行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ばりぼー
38
健大高崎の外部アドバイザー葛原美峰氏による機動力を駆使した戦術集。「機動破壊」とは定石破壊であり常識破壊。「野球にはセオリーというのがあります。それを考えれば、推理小説を終わりから読んでいるようなもの」、相手がやるとわかっていることを逆に利用する秘策が満載。「『実戦形式』といって走者付きのノックをしているチームは多いが、イニングや点差まで設定しているチームは少ない。同じ無死満塁だとしても試合状況によって(攻め方)守り方が変わるのが野球。『実戦形式にしているつもり』の練習では、いざという時に役に立たない。」2017/09/04
日の丸タック
8
どんなスポーツにもルールがありセオリーも当然ながらある。 野球は多くのスポーツの中でも様々な要素が組み合わされ、様々な場面が展開される複雑なスポーツだ。 アウト一つ、ストライク一つでも状況はガラリと変わる。 当然守備につく選手一人一人に求められる事は刻々と変わる。 機動破壊の生みの親葛原美峰氏は、そんな数多ある場面のセオリーと選手の心理を熟知している。 力一杯投げて力一杯打つ!これも大きな野球の醍醐味だが、葛原氏のクレバーな玄人好みのする機動破壊!体現者たる健大高崎高校は残念ながら予選決勝で散った…無念。2017/07/30
田山河雄
1
隣町高校(健大高崎)の活躍の源の話である。野球とはこんなに考えるものなのか、正直言って驚きと畏敬の念を持ったがため息も…。先だって、県代表戦(夏の甲子園)に敗れたことでがっかりもしたが、面倒な(?)理論の本書から急に興味が引いてしまった(これだから野球の素人は困りますよね~申し訳ない)。それにしても葛原美峰氏(理論的支柱で当該アドバイザーそして寮監)、三重県の四日市から週末ごとに同高校まで車を飛ばすと云う… 大変な情熱家だ こうあればどんなに素晴らしいか…、でも勿論無理だが。2017/08/07