内容説明
キャサリンには愛する夫が“ふたり”いる。“夫たち”は親友同士で会社を共同経営しているが、仕事にかまけて最近では妻との約束はことごとく反故にされ、結婚５周年のお祝いのディナーもすっぽかされた。レストランでひとりぽつんと待った後、家に帰ったキャサリンは、夫たちが翌日から予定していたジャマイカへの旅行にも行けなくなったことを知る。こんな関係は終わりにしようと決めたキャサリンは、ひとり旅立つが、ようやく失いかけたものに気づいた夫たちは追いかけてきた…。「ぼくらに挽回のチャンスを与えてくれ…きみを愛している」―壊れかけた愛はもとに戻せるのか？携帯もなし、Ｅメールもなし。いま３人だけの甘いバカンスが始まる―。（ほか１編収録）
著者等紹介
若菜もこ［ワカナモコ］
英米文学翻訳家。２００５年デビュー、別名義での訳書多数（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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アカツキ
11
複数人モノ中編2作品収録。「愛のバカンスをもう一度」キャサリンは仕事にのめり込む夫二人に結婚記念日のディナーで妊娠を告白するつもりがすっぽかされ、さらに旅行に行けなくなったと言われてしまう。キャサリンは今後のことを一人で考えようとバカンスに旅立ち…。大慌てでキャサリンの気をとりなそうと必死になる夫たちを楽しむ。「あなたに捧げる愛の歌」愛する夫を目の前で殺されたエミリーは都会に転居して引きこもるが、亡き夫の兄弟が訪ねてきて帰郷することに…。作品全体が悲痛で重苦しくて、私には合わなかった。2020/11/20
ちゃろ
9
★★★★☆中編2話。最初は私の好きな夫婦再生モノ。夫2人というさすがマヤバンクスらしさ。仕事中毒の夫達を我慢して愛してきたヒロインがいよいよ我慢できなくなって夫婦の危機を迎える。ホットシーンは期待に違わず、それよりもヒロインの寂しい辛い一緒に居たいという気持ちが伝わってきた。ヒーロー二人はヒロインを愛しているけど安心しきったのね〜。ヒーローのオロオロぶりがスカッとする。2話目は描写が丁寧な分ヒロインに感情移入して叫びたい泣きたい寂しい感情が湧き上がる。夫を亡くしその兄弟二人が相手。買って良かった。2016/08/24
まめもち
3
マヤさんお得意の複数モノ。①忙しい夫２人にほったらかされたヒロインが夫達を置いて１人バカンスに出かけちゃう。そこまでしないと気付かない夫はいただけないな。しかも２人。追いかけて来てくれても旅先で仕事しちゃうのはダメでしょ。夫達の秘書がヒロイン寄りで、かなり手厳しい意見をのたまうのが好き。②兄弟３人が好きと告白したのに兄２人に拒絶され、結婚した3男と死別して傷心のヒロインを今度は受け入れるお兄ちゃん達。2作ともヒロインに悲壮感がありすぎ。そのせいかストーリーも暗い印象。2016/11/10
