内容説明
アメリカ軍上部からの重圧と数々の困難を乗り越え、ニック・バロンたちは遂に新型ステルス機“ドリーム・キャッチャー”の開発に成功する。しかし、成功の余韻に浸る間もなく、彼らは新型機と共に戦場であるイラクへ投入される。ミッションはイラクとアル・カイダの仲介役の抹殺。期待と不安の中、ニックは“ドリーム・キャッチャー”に乗り込み、初の実戦に臨む。だが投下時にトラブルが発生し、ニックは敵地の只中で絶体絶命の危機に陥ってしまう!いま、空と陸双方で戦いの火蓋が切って落とされた。敵に囲まれた砂漠の真ん中で孤立したニックと“ドリーム・キャッチャー”の運命は!?ステルス機を駆る特殊部隊777チェイスの活躍を描くミリタリーアクションシリーズ!
著者等紹介
ハンニバル,ジェイムズ・R.[ハンニバル,ジェイムズR.] [Hannibal,James R.]
元アメリカ空軍ステルス爆撃機のパイロットで、一千時間以上の戦闘飛行経験を持つ。1997年にアメリカ空軍士官学校において中東研究で学士を取得したのち、ミズーリ州立大学で航空安全科学の修士を取得。A‐10、B‐2、MQ‐1プレデター、T38タロン、T37ツイート、さらにボーイング737、757、767などの飛行経歴がある
北川由子[キタガワユウコ]
別名義での訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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スー
20
46まだ試験飛行が一回しか行われていないのに投入され、ほぼぶっつけ本番そして想像通りのトラブル発生!隠密作戦なのでサポート部隊は少なく目標の殺害と敵地に落ちたメンバーには敵が迫り救助は困難な状況に作戦は成功するのか。下巻にはいって話は一気に進み対空砲とSAMを装備したイラク軍の一個大隊を相手にA-10攻撃機の戦闘は緊張感があって面白く読めました。小学生の時にプラモデルで作ったA-10が今も現役なのに納得、地上からの攻撃にびくともしないくらい頑丈なんですね。2020/04/09
ゆーぼー
7
計画や作戦は、緻密なほど外乱に弱いとされているが、正にその図式に嵌まってしまった。 現場では想定外の事態が発生するのは当たり前だから、複数のプランを準備するのだが、この作戦でのプランはAしかなかった。 作戦開始から「いきなり、これかよ!?」に始まったニックと同僚達の凄まじい戦いが見物だ。 上巻は少々退屈だが、下巻にはそれを補ってあまりある激しさに、満足感に浸れる作品だ。2016/12/25
亀井享
2
後半(下巻)では、更に元パイロットしての描写が光る。 B-2ステルス機のバレルロールなど、 現実的に不可能っぽいが、乗っていたものが知っている 迎え角制御装置AOAの解除の描写など、 現実はともかくAOAを解除すれば条件によっては B-2は背面飛行ができてしまうのでは?と 思ってしまう・・・2017/09/07
りゅ
1
上巻よりも更に緊迫した戦場の様子がリアルに伝わってきた。次の場面がどのように展開していくのかまったく予想できなかった。しかし内容の深みがあまりなかったように感じた。2016/08/02