内容説明
実話怪談の猛者五人が織りなす贅沢にて忌まわしい「怪談五色」第三弾。不可思議で絡みつく怪異を放つ、つくね乱蔵をはじめ、現実か錯覚か狭間で揺れる怪異体験を綴る黒史郎、読み手を煙に巻きながら怪異のど真ん中に引きずり込む伊計翼、淡々とした語り口に禍々しさを潜ませる朱雀門出、「怪談売買所」なる取材ライブを持ち込んだ黒木あるじ。濃度湿度彩度とさまざまな怪談をご堪能あれ。
目次
つくね乱蔵(腐り人形;招き猫;寒い寒い;行列ができる人;遺影;コウノトリ;あの日、村であったこと)
黒史郎(葬儀忌話;連れてこ;悪戯しにきた;ごっこ;不可解なキャンプ;余所の家の麦茶)
伊計翼(溢れる怪異、あるいは堕ちる世界)
朱雀門出(オーグリーンは死にました;なめ兄さん;らっきょ;ワタシが愛してる;図書室;犬の首;じっと待つ;邪童流言;俺の顔って…)
黒木あるじ(再・怪談売買録;さきまわり;命名;もっていけ;影;ふりかえると;立つ老人;死ぬのは良いぞ;痕跡;織物幽霊;むかで;けむり;ほくろ;ちからあるひと;風景)
著者等紹介
黒木あるじ[クロキアルジ]
2009年、第7回ビーケーワン怪談大賞佳作受賞。同年、第1回『幽』怪談実話コンテストで「ブンまわし賞」受賞。『怪談実話震』で単著デビュー以降精力的に執筆している
黒史郎[クロシロウ]
2007年「夜は一緒に散歩しよ」で第1回『幽』怪談文学長編部門大賞受賞
朱雀門出[スザクモンイズル]
2009年「今昔奇怪録」で第16回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞
伊計翼[イケイタスク]
大阪・十三から東京・四谷に活動の拠点を移した実話怪談蒐集団体「怪談社」。専属書記として怪談の記録と執筆を担当
つくね乱蔵[ツクネランゾウ]
「超‐1/2007年度大会」で才能を見いだされ、2008年『恐怖箱蛇苺』で共著デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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