内容説明
アラル海で手がかりを得たモンクたちと、セイチャンの救出に成功したグレイたちは、モンゴルの首都ウランバートルで合流する。彗星が地球にもたらす災厄を回避する鍵となるのは、墜落した衛星内のデータと、古代に天から落ちてきた星で作った十字架―モンゴル帝国初代皇帝チンギス・ハンも身に着けていたと言われるその十字架は、不思議なエネルギーを帯びていたらしい。十字架を手に入れるためには、莫大な財宝が埋まっていると噂されるチンギスの陵墓を発見しなければならない。だが、モンゴル帝国再興を目論む人物が、シグマのチームの前に立ちはだかる。グレイたちは墜落した衛星を回収し、十字架を発見できるのか?その間も彗星は地球に近づきつつあり、破滅へのカウントダウンが続いていた。
著者等紹介
ロリンズ,ジェームズ[ロリンズ,ジェームズ] [Rollins,James]
1961年、イリノイ州生まれ。ミズーリ大学で獣医学の博士号を取得後、カリフォルニア州サクラメントで獣医を開業。1990年代後半から作家としての活動を始め、2004年に発表した『ウバールの悪魔』に登場した「シグマフォース」を、2005年の『マギの聖骨』から本格的にシリーズ化
桑田健[クワタタケシ]
1965年生まれ。東京外国語大学外国語学部英米語学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
97
後半は、主にこの題名となっているチンギス・ハーンの関連の宝物とダーク・エネルギーについて踏査をしていて墜落した衛星のデータなどで地球の滅亡を救うという稀有壮大な物語に転換しています。前のシリーズで活躍した人物が亡くなったり新しいメンバーが登場したりと人物の入れ替えも図って著者は新しいシリーズ出発としたようです。カッスラーのシリーズに似てきたような気がします。面白いことは面白いです。2015/10/29
トムトム
47
この世界で死んでもパラレルワールドでは生きている説。今生きている全ての生命に言えるのかもしれない。地球上で最初の1匹の生物が分裂。どちらかは生き延びて、どちらかは死んだとする。次の分裂でも、生き延びる個体・死ぬ個体がいる。それを数十億年、数えきれないほどの世代繰り返すと、人間から昆虫から細菌まで無限の個体差が生じる。元は最初の1匹。同じ親から生まれているという点で、兄弟が一番近いパラレルワールド。パラレルワールド、遠くの世界に行けばいくほど今と異なる世界になっていく。2020/03/18
キムチ27
43
接近するに従い、地球側に引っ張られて徐々に長くなっているダークエネルギーのコロナ・・計算ミスで実は幾何級数的に増大‼・・といっても読み手の中には私みたいに頭の薄いペケポンもいるわけで解ったような解らないような。逆に解りやすいのは幾何級数的にレイチェルより接近したグレイとセイチャンのベッド中の距離。ラストに登場するエメグティ・・女性のおなか。口をかけたトンネルに流れる水流の半分は凍結して⇒卵管を象徴している。「命が子宮に流れ着く」今回はこんな唐突な『科学的事実』がやや荒唐無稽に羅列されすぎ。まぁ、読めたけど2016/02/23
み
30
裏が本当ならイイのにねぇ、が読後感、セイチャンがハッピィだったのが救いです。新入りのダンカンさんは、面白い方ですね、お気に入りキャラです(^_-)-☆2021/08/21
siva
26
ギルドとの闘いに決着を見て、次はどうなるかと思っていたら新たな敵はゴニョゴニョ、脅威は地球滅亡。。ただ敵がしょぼい。今までほどの楽しみはなかったな。好きな登場人物が・・あんなことになって・・コワルスキの台詞に思わずニヤリ。シリーズ外の小説ですが、未読なら「アイスハント」をぜひ。氷の下には何がいるかわからないのよ。2015/11/19