内容説明
アメリカ・ユタ州山間部の洞窟で謎の爆発が起こった。現場の大地や岩盤は細かい砂と化し、火山の噴火を誘発してしまう。シグマフォースのペインター・クロウ司令官は、現場に居合わせたハンク・カノシュ教授らとともに、爆発の謎を追う。同じ頃、シグマのグレイ・ピアース隊長と女暗殺者セイチャンは、テロ組織ギルドの手がかりを求めて国立公文書記録管理局に向かっていた。トーマス・ジェファーソンら建国の父たちとアメリカ先住民との間の密約とは?「十四番目の植民地」とは?「大いなる秘薬」とは?それらは爆発と、ギルドの起源と、関係があるのだろうか?ニュートリノの謎の放出と、トーマス・ジェファーソンの書簡の内容を手がかりに、グレイたちはアイスランド沖合の島へと向かう。
著者等紹介
ロリンズ,ジェームズ[ロリンズ,ジェームズ] [Rollins,James]
1961年、イリノイ州生まれ。ミズーリ大学で獣医学の博士号を取得後、カリフォルニア州サクラメントで獣医を開業。1990年代後半から作家としての活動を始める
桑田健[クワタタケシ]
1965年生まれ。東京外国語大学外国語学部英米語学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
absinthe
109
ギルドとの戦い三部作の中間にあたる。トマスジェファーソンの秘密を巡ってアメリカ国内をはじめ世界中を駆け巡る。今回は、ギルドだけが敵でなく地球を破滅させるかもしれない破滅の前兆が現れる。ナノテクノロジーにニュートリノ。最先端のキーワードを逃さないのも本書の魅力。
KAZOO
58
今回はアメリカや日本読者へのサービスでカミオカンデがでてきます。またペインター・クロウの姪などが出てきたりして、常連の出演者が上巻では比較的少ない出番でした。アメリカの独立当時の話を持ってきています。様々な文化遺産の話など興味深く読ましてくれます。2015/01/12
トムトム
47
なんと、インディアンがナノテクノロジーを駆使していた!?インディアンの呪われた地に眠る、地球を破壊しかねない最強兵器の封印を解いてしまった!スーパーカミオカンデと日本人が出てくるのが、少し嬉しい。相変わらず科学や歴史はトンデモ話だけど、出てくる兵器が実在することにビックリ。効率よく、使いやすく、たくさん殺せて後始末が大変じゃない兵器。そんな怖いもの、何に使うつもりで開発しているのでしょう?あぁ、人を殺すためか♪2020/03/07
ももすけ
46
トーマス・ジェファーソンに纏わる謎、ネイティブ・アメリカンの秘密、そして、いよいよギルドの正体があきらかに?お馴染みのメンバーが毎度の如く命の危機にさらされながら、ユタとアイスランドで謎に迫る。日本の研究者も出てきたり、上巻で既にお腹がいっぱいになりそうな展開。下巻へ。2021/10/18
キムチ27
33
シグマフォースシリーズ6段目、すっかりおなじみになったクロウ長官・ピアーズ隊長は今回出ずっぱり。あの暗殺者セイチャンまで飛び回る。ユタ州の洞窟。後半でその謎ときに日本ニュートリノ検出装置スーパーカミオカンデが登場(何やら、嬉しい)長官に合衆国先住民が流れていることから、もっぱらの活躍の中心は彼。合衆国先住民(聞いた事のない名前がやたら出てきて、混乱)と建国の父らはその役割も立場も複雑な思惑の下に密約を交わす、そしてモルモン教が絡む。今回も最先端技術ナノテク、建国史、宗教が三つ巴。2015/03/09