【新宿本店】 「初期近代精神史研究」フェア
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2013年7月、キルヒャーの『普遍音樂』(工作舎)と、ヒロ・ヒライさんが監修されるbibliotheca hermetica叢書の第1弾『天才カルダーノの肖像』(勁草書房)が相次いで出版されます。
これらの出版を記念し、新宿本店では、「初期近代精神史研究」と題したフェアを開催いたします。
しかし、好奇心のかたまりであり、奇事異聞のこよなき愛好者であるキルヒャーの想像力は、音楽史の枠にとどまることがない。
彼は彼の時代までに行われていたほとんどの作品形式について、ていねいに論を進める一方、ひとたび古代音楽を俎上にあげると、その空想力と妄想力は全開となる。
ナマケモノの歌、歌う魚、猫オルガン、拡声器、盗聴装置、会話する彫像、イオリア竪琴、自動作曲機械などの不可思議な事物が次々に登場。
さらに実験的音響論は、「音は光をまねる猿である」という主題のもとに語られ、宇宙の神秘と真理はパイプオルガンの音と構造の中に見出される。
驚異に満ちたアタナシウス・キルヒャーの伝説的代表作、本邦初登場。
本書は、文学的な自画像である自叙伝という切り口から、この天才の多岐にわたる活動を統合し、その知のコスモスを描き出す壮大な試み。
ルネサンス人の自己認識と世界観を知るための一冊。
ヒロ・ヒライさんがコメントをくださいました!
「各方面から大きな注目を集めているルネサンス・初期近代の精神史研究。それは、歴史学者の時間にたいする感性と哲学者のテクストのなかに入りこむ浸透力で、思想・文学・芸術作品の背景にある〈知のコスモス〉を描き出す壮大な試み。天才カルダーノや放浪の医師パラケルスス、最後の万能人キルヒャーといった、あらゆる領域で優れた業績を残した人物やその知的世界を読み解くのは、分野横断的な精神史の独壇場です!」
さらに、ヒロ・ヒライさんが関連書籍を選書してくださいました!
さらにさらに、ヒロ・ヒライさんがそれらの選書にPOPコメントをつけてくださいましたのでぜひ店頭まで!
本フェアではヒロ・ヒライさんの選書を中心に、関連書籍を集めております。
各出版社、品薄の在庫銘柄もございますので、この機会にぜひご覧ください!
以下ではヒロ・ヒライさんが選書してくださった書籍をご紹介します。
※記載されているコメントはヒロ・ヒライさんのコメントではありません。
16世紀から17世紀にかけ、圧倒的な支持をもって迎えられた神話概説書の完訳。
図版については、1571年版・1647年版の両版のものを完全再録。
詳細な索引を付すなど検索機能も充実。
ユダヤ神秘主義、スーフィズム、新プラトン主義などが混沌たる〈知〉の坩堝を作っていた13世紀スペインで、
天啓博士ライムンドゥス・ルルスの「結合術」〈アルス・コンビナトリア〉は誕生した......
9個のアルファベットの組み合わせで宇宙という巨大な〈書物〉を解読せんとしたルルスの思想は、
ギリシャ・ローマ以来の「記憶術」、さらにヘルメス・カバラの魔術的伝統と混交しながらルネサンス、
宗教改革以降のヨーロッパ思想に甚深な影響を与え続けてきた。
本書は今日まったく顧みられることのないこの「結合術」の系譜を資料に即して解明、
ブルーノ、ベーコン、デカルト、コメニウス、ライプニッツ等を通し百科全書思想、世界劇場構想、
薔薇十字運動、普遍言語構想などを生み出してゆく経緯を解明する、驚異と知的興奮に満ちた思想・科学史研究の名著である。
暗黒の中世の後、甦った古代の神々と叡智。
オカルトも含めルネサンスを読解する。
待望の完訳!
『ぎやどぺかどる』に代表される信心書は、キリシタン時代の日本人にどのように読まれ、キリスト教の受容にどのように貢献したのか?日本においてキリシタン文学が成立する過程に生じた異文化間の共鳴・断絶・受容・変容を実証的研究によって明らかにする。
ウィリアム・ジェ−ムズ・ブ−スマ、長谷川光明 / 法政大学出版局
2010/07出版
ISBN : 9784588009402
¥5,145 (税込)
その生涯と思想の全貌を包括的・体系的に論じた唯一の研究書。
預言者にして理性至上主義者、地理学者にして歴史学者、イエズス会士にしてアンチ教皇、世界和合論者にして終末論者でもあったポステルを論じて、万華鏡のように多彩かつ矛盾に満ちたルネサンスの研究に大きく貢献する。
ルネサンスの薄明からその萌芽を丹念により分け、ケプラー、ガリレオの飛翔、さらにはデカルト、パスカルにまで至る、歴史的大著の壮大な幕開け。
古典の教養を通して新たな市民のあり方を模索したイタリア人文主義思潮の精髄を集めた空前の選集。
光と闇が交錯するルネサンス期の思想を活写。
その占星術師としての活躍に焦点を当て、彼の生きた時代と社会の中で占星術が持っていた意味を探る。
ルネサンス後期にミラノで生まれ、数学者・医師・自然哲学者・占星術師、果ては賭博師として華々しく活躍し、白伝によって広く知られているジロラモ・カルダーノ。
本書では彼の占星術師としての活動に着目し、ルネサンス期に占星術がどのような意味と役割を持っていたのか、占星術師とはどのような存在であったのかを明らかにする。
ヨーロッパ精神の基底に存する論理と魔術の緊張関係を、言葉とイメージの相互作用のうちに析出したヴァールブルク畢竟の論考。
「アテネは繰りかえし新たにアレクサンドリアから奪回されることを求める」。
この舞台を唯一無比の知識の空間とすることで、ヨーロッパ中の博物学者たちは、その発見や見解を伝達する共通のプロトコルを打ち立てることができた。
文学界の作法と宮廷の作法を結びつけることで、彼らは、科学の知を親しみやすいものにするのにもっとも適した人間として、自分たちを位置づけたのである。
学問の魅力を広げることで、博物学者たちはまた、同時代の政治的風潮を把握する術を身につけもした。
自然の征服は、絶対主義のレトリックと手を携えて進行した。
ミュージアムは、いかに政治権力、知の新しい形式、そして自然への力が結合しうるかという、見た目にも顕著な徴となった。
これらの変容のどれひとつとして、古いものと新しいものという標準的な二分法に簡単には適合しない。
われわれは本書で、内容と同時に文脈に、科学的産物の文化的意味と同時に、社会的ステータスと知的アイデンティティのあいだの関係に接近して注目することで、初期近代の科学の特徴をつまびらかにしてきた。
こうすることではじめてわれわれは、科学革命を決定するものは何かについて再考できるよう。
ギリシャ・ローマの古典文化との関連でこの間の歴史が考察されるが故に、ルネサンスという時代概念が用いられる。
また今日ではこれと分離し難い概念として、ヒューマニスト(ウマニスタ)が存する。
特定の時代に生まれ、やがてヨーロッパ各国で定着するが故に、人文主義者と邦訳せずに用いられる。
ならば、共和国のルネサンスはいかにあり、同国のヒューマニストたちはいかなる人たちであったのか。
これらを知るべく、レトリックと自由の意義が歴史的に探究され、文化と政治の担い手たちが群像豊かに叙述される。
彼らは古典的教養(パイデイア、フマニタス)を積みながら、政府官房の公務に勤しむ点で異彩を放つ。
研究史上の名高い概念、「市民的ヒューマニスト」と称されるのは彼らのことであり、公私にわたる彼らの活動が点描される。
ところが、キケロや小プリニウスの書簡発見は、新思想・新感情を織り込む自由な自己表現をルネサンス書簡に与えることになる。
フィチーノはヒューマニズムの先達、ペトラルカ以来の書簡文学の系譜に属しながら、プラトン主義を基盤に形而上学的内容に富む、夥しい数の書簡を認めた。
人間関係を教えるこれらの書簡から、ルネサンスの思想的特質を読み解く。
他方で、彼の同時代人リヌッチーニのなかに共和政的自由の喪失を嘆く声を聴き、改めて前著『フィレンツェ共和国のヒューマニスト』で扱った主題に立ち返る。
そこではメディチ家中心の政治が進展し、誇り高い市民が従属を強いられ始めていた。
権力者ロレンツォ・イル・マニフィコの死後、同国が国際関係に翻弄されるなか、独立不羈のルチェッライは政治と文化の調和を図ろうとする。
奇蹟の医の糧 医学の四つの基礎「哲学・天文学・錬金術・医師倫理」
フィリップス・アウレオルス・パラケルスス、大槻真一郎 / 工作舎
2004/11出版
ISBN : 9784875023821
¥3,990 (税込)
ミクロコスモス(人間)とマクロコスモス(宇宙)が響き合う世界の実現にむけて、代替医療から統合医療への道はつとに拓かれていた。
転換期の多様な思潮の時代背景から主要な学派・論点、さらにはルネサンス哲学研究の現代的意義に説き及ぶ、最新・最良のガイド。
充実参考文献表併載。
14世紀中葉から18世紀にいたるヒューマニズムと啓蒙思想の時代に飛躍的に展開したヒューマニズム的教養教育の目的と意義、さらに教育方法と教育機関の実態を膨大な文献史料により明らかにする。
場 所 紀伊國屋書店新宿本店3F哲学フェア台
会 期 2013年7月16日~9月16日
お問合せ 紀伊國屋書店新宿本店3F TEL:03-3354-5703(3F直通)

























