イベントに行こう

【佐賀店】 誰かに伝えたい本はなんですか『書店ガール2』

ネット書店や電子書籍に活字離れ、書店にとって厳しい時代だからこそ、奮闘する書店員たちの姿に勇気をもらえます。

書店ガ−ル
碧野圭
PHP研究所 (2013/04 出版)
ISBN:9784569679648
価格:¥700 (税込)

カートに入れる 本棚に登録 店頭在庫検索 電子書籍はこちら

いま、自分の店には五十万冊の本がある。その中で、五十年後にも売り続けられる本は何冊あるのだろう。一割あるのだろうか。ほとんどはどこかに消えてしまうのだ。そう思うと、気が遠くなるような思いになる。自分たちのやっている仕事が、ものすごい徒労のようにも思える。
だけど、消えてしまう本だから価値がないわけじゃない。その本に会うことでこころが慰められたり、人生が変わったりすることだってあるのだ。五十年経っても、こうしてその本を覚えている人はいる。何がその人にとって大切な本であるかなんて、その人じゃなきゃわからない。文学的には軽く見られるケータイ小説だろうとライトノベルだろうと、大事に思う人はいるのだ。その本に会うことでこころが慰められたり、人生が変わったりすることだってあるのだ。
お客がその一冊に出合うための手助けを、我々書店員はしているのだ。(本文より)


以前は自分がそうしてもらったように、子供たちが一生の宝物と思える本と出合うことををお手伝いする仕事に憧れていました。だけどそれは子供だけじゃなくたっていい。いくつになっても最高の一冊との出合いは胸をときめかせ、自分を変え、世界を開かせます。そんな出合いをたくさんの人にして欲しい。何度でもして欲しい。
本書を読んでいる内に、その一端を担えるのならばこれ以上幸せな仕事はないのではないかと誇らしい気持ちすら湧いてくるようでした。

前回勤めていた地域密着の書店ペガサス書房が閉店し、吉祥寺のショッピングビルに出店している大型書店に転職した理子と亜紀。
堅実な仕事をきっちりこなす店長の理子とパッと華やかな仕掛けやイベントが好きな亜紀は相変わらず性格も仕事ぶりも正反対ですが、職場内の関係や家族、よその書店との関わり方など変わり続ける環境の中でお互いをうまく補い合えるパートナーへと成長していました。
たくさんの人に本に触れてもらうために、幸せな出合いをしてもらうために、そのために何ができるか、常に挑戦し続ける二人から今回もまた熱いエールを受け取りました。

落ち込むことも愚痴を言いたくなることもあるけれど、本が好き、本と出合う人の笑顔が好き、そんな書店業への愛が溢れた一冊。本と本屋が好きな人みんなへの贈り物です。

(佐賀店 Y.M)

2013.03.26 注目の本  売れてる! 旬な人

<