【佐賀店】 幸せな出会いを夏休みに 『夏の庭』
夏になると必ず読みたくなる本一等賞。
何度読んでも胸があたたかくなります。
ちっくしょう!じじい、よく聞け!オレたちはおまえを見張ってたんだよ!おまえが死にそうだっていうから、見張ってたんだ!おまえがどんな死に方するか、オレは絶対見てやるからな!(本文より)
なかなか、児童書とは思えない衝撃的な台詞。子供の時に読んでびっくりしたことを覚えています。
死んだ人って見たことあるか?子供らしい好奇心と残酷さで、近所に住むもうすぐ死にそうだというおじいさんを監視することにした三人の少年達。
最初は塀の外からこっそり覗くだけだったけど、見つかって逆ギレしてからは、おじいさんと子供たちのなんとも不思議な攻防戦が始まります。
「死」という重いテーマを暗くなることなく、むしろ明るくユーモラスに書いた物語を読んだ後にはきっと爽やかで瑞々しい感動が訪れます。
絵を切り取ったように美しい、おじいさんと過ごしたあの夏の日々。
これからも自分の思い出のように胸の中で輝き続けるのでしょう。
(佐賀店 Y.M)
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『岸辺の旅』
湯本香樹実 / 文藝春秋
2012/08出版
ISBN : 9784167838119
¥560 (税込)




