【佐賀店】 イギリスがすき!〈3〉『クレアモントホテル』
お歳を召した方が美しいのは、その心の中に楽しい思い出や愛しい想い、それから辛い記憶とそれを乗り越えて生きていらした強さが満ちているからだと思います。
この映画の主人公の老女サラを見ていて改めてそう感じます。
若くして夫と死別したサラは自立した老後をおくるため田舎の娘のもとを離れロンドンのホテルに長期滞在をすることに。
でもそこは少し古びた外観にマズイ食事、おまけに風変わりな客が滞在しているクレアモントホテル。
待てど暮らせど身内の誰からも連絡がこない事にさみしさを募らせていた時、サラは作家志望の青年ルードと出会い孫のふりをしてほしいと頼みます。
最初はルードが孤独を感じているおばあちゃんに親切にしてあげているのかなと思っていました。
始まりはそうだったかもしれないけど、サラにとってもルードにとってもお互いがかけがえのない存在になります。
食事に招待したり弾き語りをしたり共に旅行に行ったり、ルードがサラを愛情で包みながらルードもまた愛を受け取っているのだと思います。
「運命はきっかけだけ。その後どうするかは私達次第」
サラがルードと恋人の運命的な出会いを喜んで贈った言葉ですが、きっとサラとルードの出会い、そしてサラとホテルの客人達との出会いもあらわしているのではないでしょうか。
人との出会いは運命。だけどその出会いを育てていくのか気付かずに離れていくのかは私達次第。
縁があって出会えることは奇跡のようなもの。そういう奇跡を大切にできる人になりたいと思う映画でした。
こちらの商品は紀伊國屋書店ウェブストアで取り扱っています。
(佐賀店Y.M)




