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【前橋店】 注目の新刊!第25回小説すばる新人賞受賞作『赤と白』

赤と白

赤と白

櫛木理宇 / 集英社
2013/03出版
ISBN : 9784087715019
¥1,365 (税込)

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第25回小説すばる新人賞受賞作。

このあいだ、とある出版社の営業の方がいらっしゃったときに、
「最近は女性の作家さんが注目されることが多いですね」という話になった。
言われてみれば、新刊を見ていても、女性作家の銘柄が目立っている。
テレビ番組などでも、女性作家の作品が紹介されると、男性作家のそれに比べ、反響が大きいように感じる。
「男性の作家ももっとプッシュしないと、われわれ男の立場がありません」
「確かに。これ以上肩身が狭くなっては毎朝ますます会社に行きたくなくなる。では次は男性作家を推していきます」
なあんてやりとりがあった。

ところが先日、新刊として入荷してきたこの本が気になって仕方がなかった。
第25回小説すばる新人賞受賞作『赤と白』。
朝井リョウや橋本長道など、新進気鋭の作家をたくさん輩出している、歴史ある賞だ。
しかし。著者名・・・櫛木理宇。くしきりう。女性・・・だよね。
でも気になるから仕方ないよね。売れるかもしれないもんね。仕事だからね。
ぶつぶつ言い訳しながらその日に購入。一気読みしてしまった。
おおお、なんと、すごい小説。すばる新人賞受賞作は、「王道の青春小説」というイメージがあったが、見事に覆された。

登場する女子高生たちの息遣いがきこえてくるかのような、リアルな人間描写。
「友だち」って、なんでこんなに煩わしいの。
「大人」って、なんでこんなに穢らわしいの。
そんな彼女たちの怒りを、いったい誰が受け止めることができるというのか。
新潟の町に降り積もる真っ白な雪と、燃え上がる真っ赤な炎のなかにすべてが消えていく、奇妙な解放感。
味わったことのない快楽。

男性のみなさま。まだしばらくは女性上位の世の中が続きそうです。


(前橋店・文芸書担当 平野高丸)

2013.03.06 注目の本  エンタメ 文学 受賞作品 売れてる!

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