【グランフロント大阪店】 トークインベント「オオサカがとんがっていた時代 戦後大阪のアヴァンギャルド芸術」(7/30)
『戦後大阪のアヴァンギャルド芸術』刊行記念トークイベント
「オオサカがとんがっていた時代 ― 戦後大阪のアヴァンギャルド芸術」
橋爪節也氏(大阪大学総合学術博物館長)×伊達伸明氏(美術家)
「オオサカがとんがっていた時代 ― 戦後大阪のアヴァンギャルド芸術」
橋爪節也氏(大阪大学総合学術博物館長)×伊達伸明氏(美術家)
日 程| 2013年7月30日(火)
時 間| 20:00-21:00(19:45開場)
会 場| 紀伊國屋書店グランフロント大阪店 店内カフェスペース
参加方法| チケット制 お一人様 1,000円(ワンドリンク付)
・グランフロント大阪店3番カウンターにてチケットをお買い求めください。
・お電話でのご予約も承ります。
・トーク終了後、ご希望者には『戦後大阪のアヴァンギャルド芸術』(大阪大学出版会/税込2,520円)に橋爪節也先生のサインを入れていただけます。
お問い合わせ| 紀伊國屋書店グランフロント大阪店 06-7730-8451(10:00~21:00)
【イベントのみどころ、ききどころ】
戦後復興から高度成長期を迎え、大阪万博開催にいたる1950 年代から60 年代は、大阪がヴァイタリティに富んでいた時代であった。美術でも多彩な実験的活動が試みられ、従来の形式に収まらない表現や視点を提示しようとした様々なグループが生まれた。
今回のトークイベントでは、大阪大学総合学術博物館長の橋爪節也と、『建築物ウクレレ化保存計画』でお馴染みの美術作家伊達伸明の両氏が、この時代の大阪のアートシーンを再検証し、大きく変貌しつつある現代大阪の文化芸術の将来像を考える。
橋爪先生選書
70年の大阪万博は、全共闘世代にとっては安保隠しされたし、当時、少年だった世代には『20世紀少年』が象徴するように未来社会の夢を抱かせたイベントだった。大阪万博40年の年に、万博会場に隣接する大学の社会的使命も含めて大阪大学でシンポジウムを行った記録。万博に直接たずさわった小松左京、上田篤、今井祝雄のインタビューDVDが附録であるのも貴重。
〈第17号〉 特集:「大坂画壇」は蘇るか?
「近代大阪美術研究会」の開催した記念シンポジウムなども踏まえ、江戸時代から近代現代に至る大阪の美術界に関するこの時点での最前線の研究・批評を集めた熱い一冊。
「近代大阪美術研究会」の開催した記念シンポジウムなども踏まえ、江戸時代から近代現代に至る大阪の美術界に関するこの時点での最前線の研究・批評を集めた熱い一冊。
〈第42巻第4号〉 特集:森村泰昌
いまも大阪を拠点に世界的に活躍するアーチスト・森村泰昌を多面的に論じた批評を集めた一冊。私は、森村の創作活動の根底に流れる大阪モダニズムに触れている。
いまも大阪を拠点に世界的に活躍するアーチスト・森村泰昌を多面的に論じた批評を集めた一冊。私は、森村の創作活動の根底に流れる大阪モダニズムに触れている。
森村泰昌はじめ全5人の大阪のアーチストを集めて、それぞれの大阪を視覚的に表現した本。私は森村さんとミナミの街を歩いたが、心斎橋筋・戎橋筋を中心に森村さんは気に入った店舗の外観を撮影し、彼の理想の架空の商店街を一種の絵巻風に構成する。懐かしくも新しい不思議な空間である。
栗本智代さんが中心となって大阪各地を"カリスマ案内人"と歩くという一冊で、各章ともマニアックな内容になっている。私が担当したのが、心斎橋筋から難波、日本橋界隈に至る繁華街と文化芸術の関係である。その意味で、私の部分は、ここで紹介している『モダン心斎橋コレクション』『大阪観考』などの成果を反映した内容になっている。取材から刊行までの僅かな期間に、掲載された店がなくなっているなど街が大きく変わっていることにも驚かされる。
幕末から終戦までの心斎橋筋に関する様々な図像を集めた、ある意味ファナティックな一冊。中心となるのがモダニズムの時代の心斎橋筋に関する図像で、百貨店から商店のチラシ、カフェーのマッチ、丹平写真倶楽部や赤松洋画研究所、柳屋などの美術作品をはじめ、そのときに集められるだけの資料をオールカラーで網羅した。いま一度、増補版を出せる機会があれば一挙に200ページほど増やせるだけの資料があるのだが、それは無理だろう。近代大阪の生活文化、芸術関係の図像を「金剛曼荼羅」のように凝結させた本だと著者は思っている。「大大阪地下鉄行進曲」をはじめ当時の心斎橋関係の曲が入ったCDが附録についてこの価格は安い。
大阪モダニズムを代表する「丹平写真倶楽部」。安井仲治、上田備山らをリーダーとして心斎橋筋2丁目の「丹平ハウス」に本拠を構えた彼らの写真集の復刻版。作品はシュールリアリズムあり、抽象ありで、相当にとんがった写真が集められている。戦後に「デモクラート美術家協会」に参加する棚橋紫水や河野徹をはじめ、平井輝七、本庄光郎、川崎亀太郎、天野龍一、漫画家手塚治虫の実父・手塚粲の作品も収められ、壮観である。
大阪モダニズムを代表するアヴァンギャルドな写真家・小石清の写真集の復刻版。ソラリゼーションやモンタージュなど新技法を駆使した前衛写真と詩的なフレーズを組みあわせて構成されている。表裏の表紙の装釘には大胆にも金属板(ジンク板)を用い、金属のリングで綴じているが、復刻版の作成には現物のコイルを実測した長さで再現されたという。
〈第1巻〉カフェ-考現学
大阪毎日新聞の記者として活躍したジャーナリスト村島帰之の著作集。社会問題に深い関心を示し、その問題意識から大阪のカフェーなどを論じた一冊。『カフェー考現学』などを収める。モダニズムの時代の大阪のカフェー文化の明暗を知ることができる。
大阪毎日新聞の記者として活躍したジャーナリスト村島帰之の著作集。社会問題に深い関心を示し、その問題意識から大阪のカフェーなどを論じた一冊。『カフェー考現学』などを収める。モダニズムの時代の大阪のカフェー文化の明暗を知ることができる。
20世紀という時代をテーマに開催された森村泰昌の個展〈なにものかへのレクイエム/戦場の頂上の芸術〉の開催期間中などに行った対談の記録集。この展覧会の印象は、私には強烈であった。
戦前から大阪にあって前衛美術を志し、最新の印刷技術もとりいれてアヴァンギャルドな版表現を追求した前田藤四郎。作品は版を用いた魔術の世界のようである。法善寺横丁の織田作之助の句碑を建立した一人であり、国立国際美術館の開館にも尽力するなど、戦前から戦後の大阪の美術界を支えたユニークな作家として再評価されるべき。
大正14年の第2次市域拡張で大阪市は、東京を抜いて日本第1位、世界第6位のマンモス都市になる。それを"大大阪"と呼び、都市計画や都市問題、行政史などの分野で研究がなされてきた。本書は逆に"大大阪"という言葉自体が誘発したイメージの世界をとりあげ、その言葉によって広まった虚構のマンモス都市の幻像をさぐろうとするものである。特定の都市に対するイメージを提起し、そのイメージが逆に行政や市民の行動に影響を与えるような現象は、現代でも色々な局面で生きているのではないだろうか。
大阪を中心に、明治大正から昭和、終戦直後までの関西で刊行された小説、画集、雑誌、パンフレットをはじめ、多種多様な書物を、本好きな研究者というか"マニア"も含めてというか、なんと100冊も写真と各自のユニークな文章で紹介した天下の奇書。装釘も各書の選定も凝りに凝ったもので、画家であり愛書家である林哲夫氏の美学が貫かれている。なんと豊穣で多彩な出版文化の曼荼羅がかつての関西にあったのか驚天動地である。そして今は・・・。
〈第148号〉 大正ロマンの画家・宇崎純一
大阪の竹久夢二と謳われた"スミカズ"こと宇崎純一を本格的に特集した本。東京をはじめ全国に絵はがきコレクターがいるが、"スミカズカード"をはじめ、宇崎について知りたいという声は以前からあった(知らないのは当の大阪人だけといった状態かも)。地域に特化して特集を組んできた『大阪春秋』らしい一冊である。
大阪の竹久夢二と謳われた"スミカズ"こと宇崎純一を本格的に特集した本。東京をはじめ全国に絵はがきコレクターがいるが、"スミカズカード"をはじめ、宇崎について知りたいという声は以前からあった(知らないのは当の大阪人だけといった状態かも)。地域に特化して特集を組んできた『大阪春秋』らしい一冊である。
〈第141号〉 没後80年 小出楢重
小出楢重も大阪を、いや日本を代表する洋画家であり、その作品には重要文化財の指定を受けたものがある。これもまた小出について、もっと大阪に特化した情報を知りたいという声は以前からあり(知らないのは当の大阪人だけ)、やっと出来た『大阪春秋』らしい小出号である。
小出楢重も大阪を、いや日本を代表する洋画家であり、その作品には重要文化財の指定を受けたものがある。これもまた小出について、もっと大阪に特化した情報を知りたいという声は以前からあり(知らないのは当の大阪人だけ)、やっと出来た『大阪春秋』らしい小出号である。
大阪が輝いていた時代を伝える建築への関心は、戦前の豪奢な近代建築のみならず、最近は戦後の建築や建築装飾にも及んでいる。堺筋本町にあるガウディ風の塔屋や壁面彫刻など、あっと驚かさせられるし、戦後の高度成長期に自分たちが日常見ていた建物が、実は独自の美意識に支えられたものであったことを再認識できる。それにしても大阪は、戦前戦後の大阪らしく突出していた建築を、あまりにも無造作に壊しつづけている気がする・・・。
具体美術協会(具体)が発行した機関誌『具体』全12冊の初の復刻版。『具体』は、この前衛美術グループを語る上では必ず参照すべき最重要文献だが、残念ながらオリジナルは発行部数が少なく、全巻の通覧がきわめて困難であった。付録の別冊も充実した内容で、『具体』に掲載された全テクストの英訳、具体および戦後日本美術の研究者3名による論考、各号解題などが収められ、2010年発行時点での最新の研究成果が反映されている。
















