思想・社会
2013年3月現在
正義論 〈改訂版〉
A5判 844頁 定価7,875円(本体7,500円+税)
ジョン・ロールズ 川本隆史,福間聡,神島裕子訳(2010) 〈978-4-314-01074-0〉
あらゆる社会は,正義についての約束の上に成り立っている。しかし現代においても,正義の本質について十分明らかにされているとは言えない。本書は,現代リベラリズムの代表的論者が,正義とは何かを徹底的に追求するなかで,社会契約の伝統的理論を一般化し,功利主義に取って代わりうる正義の構想を明らかにする古典的名著である。1999年の原著改訂版を新訳。
※「本文訂正一覧」はこちら
愛するということ 〈新訳版〉
46判 216頁 定価1,325円(本体1,262円+税)
エーリッヒ・フロム 鈴木晶訳(1991) 〈978-4-314-00558-6〉
真実の愛とは何か。それを得るには何が必要か。現代における愛の危機とは――「愛」という万人に切実なテーマに,著名な思想家フロムが正面から挑む。人間が孤独をいやすための最高の技術として愛の復権を高らかに唱えた,ヒューマニズムあふれる世界的ベストセラー。愛に悩む人,愛について真剣に考えてみたい人すべてにおすすめしたい。待望の完全新訳版!
悪について
46判 210頁 定価1,386円(本体1,320円+税)
エーリッヒ・フロム 鈴木重吉訳(1965) 〈978-4-314-00028-4〉
現代には悪がみちみちている。愛よりは金や物に魅せられた人たち。血も涙もない能面のごとき顔をした権力者。人間が人間でない,このような行動の原因を,著者は数々の実例をもって心理的・社会的に分析する。読者に寒気を与える説得力をもつ前著の姉妹篇。〈内容〉人間――狼か羊か/死を愛することと生を愛すること/近親相姦的きずな......
生きるということ
46判 288頁 定価1,427円(本体1,359円+税)
エーリッヒ・フロム 佐野哲郎訳(1977) 〈978-4-314-00181-6〉
人が生きてゆく上での二つの基本的な存在の仕方――財産,知識,社会的地位,権力などの所有に専心する〈持つ様式〉と,あらゆる執着から解き放たれ,生きる喜びを確信できるような〈在る様式〉との相違・葛藤・選択を,人びとの日常的な経験をはじめ,仏陀,キリスト,マルクスなど先人たちの思想,旧約・新約聖書の世界などに探る。
希望の革命 〈改訂版〉
46判 240頁 定価2,310円(本体2,200円+税)
エーリッヒ・フロム 作田啓一,佐野哲郎訳(1970) 〈978-4-314-00065-9〉
機械化され,大量生産と消費に覆いつくされた現代社会では,人間自体が機械系の一部と化すとともに,力が,法と秩序が,官僚主義が横行し,人間の感情は枯渇してゆく。フロムは問う。こうした情況下で人間の自由はいかにして回復可能かと。現代社会の病理を鋭く分析,人間が主体性を取り戻すための行動提起の書。
反抗と自由
46判 192頁 定価2,100円(本体2,000円+税)
エーリッヒ・フロム 佐野哲郎訳(1983) 〈978-4-314-00405-9〉
「人類の歴史は反抗の行為によってはじまった」――1980年の死の直前まで,フロム自らの手によって集められたエッセイ集。真に人間的な社会の創造を生涯追求したフロムが説く,順応主義への反抗と,社会の〈狂気〉への批判的態度の必要性とは。平和と人類の生存への深い関心と情熱に溢れた,最後のメッセージ。
人生と愛
46判 264頁 定価2,310円(本体2,200円+税)
エーリッヒ・フロム 佐野哲郎,佐野五郎訳(1986) 〈978-4-314-00459-6〉
自由に,生き生きと,そして系統だてて平易に――フロム自らが直接読者に語りかけ,多くの聴衆に深く印象を残した,1972年から79年までのドイツ・ラジオ放送での講演と対談を収録。「私たちの社会の過剰と倦怠」「攻撃の発生源について」「生きることの名において」「人間とは何者か」...フロム思想の全体がここにある。
権威主義的国家
46判 224頁 定価1,890円(本体1,800円+税)
マックス・ホルクハイマー 清水多吉編訳(2003) 〈978-4-314-00944-7〉
フランクフルト学派の重鎮は,ファシズム台頭後,哲学者としていちはやくその本質を見抜いていた。本書は,1930年代から40年代初めに書かれた彼のファシズム論を中心に編んだものである。資本主義の発展と危機は,権威主義によるその再編成を通じて,支配と被支配の関係や,人々の「理性」を変質させはじめていた......。他にマンハイム論などを収録。
大衆運動
46判 208頁 定価2,520円(本体2,400円+税)
エリック・ホッファー 高根正昭訳(2003) 〈978-4-314-00935-5〉
宗教運動,ナチズム,共産主義,民族主義運動......。いったい何が人々をそんなにも魅了し,集団行動にのめりこませていくのか? 古今東西の大衆運動の有り様を考察し,それらに共通する特性をあぶりだしながら,運動の発生・拡大のダイナミックスを活写する名著。「沖仲仕の哲学者」と呼ばれたホッファーの主著にして,人文社会諸学の必読文献である。
アナキズム I・II
46判
I・思想篇 360頁 (品切) (2002)〈978-4-314-00917-1〉
II・運動篇 388頁 定価2,940円(本体2,800円+税) (2002)〈978-4-314-00918-8〉
ジョージ・ウドコック 白井厚訳
あらゆる権力の支配を拒絶し,まったき個人の自由意志を追求するアナキズム。近代社会の物質主義や画一化に挑戦しつつ,閉塞の時代に不死鳥のごとく甦るこの思想の系譜を通覧する名著。トルストイ,クロポトキン,ゴドウィン,プルドン,バクーニンといった人物に焦点をあてるI巻。ヨーロッパおよび南北両アメリカにおけるアナキズム運動を克明にたどるII巻。
ラカンはこう読め!
46判 232頁 定価1,890円(本体1,800円+税)
スラヴォイ・ジジェク 鈴木晶訳(2008) 〈978-4-314-01036-8〉
死後25年経った今もなお現代思想の最前線で参照され続けるラカン――本書は,現代を代表する知性のひとりジジェクによるラカン入門。映画や文学,現代政治のエピソードから誰もが出会う日常的な体験まで縦横無尽に論じながら,具体的な事象を「ラカンとともに読む」語り口は,まさにジジェクの面目躍如。難解なラカン思想を軽やかに解きほぐす一冊である。
サイード自身が語るサイード
46判 192頁 定価1,575円(本体1,500円+税)
エドワード・W.サイード,タリク・アリ 大橋洋一訳(2006) 〈978-4-314-01013-9〉
『オリエンタリズム』などの著作で人文諸学の潮流をリードし,死後も絶大な影響を及ぼしている,20世紀を代表する知識人,エドワード・サイードの1994年のインタビュー。生い立ちから自らの思想の軌跡まで平易に語っており,自身の肉声による良質なサイード入門と言える。長年の良き理解者タリク・アリによる序文(追悼文)のほか,年譜,著作リストも付す。
資本の帝国
46判 288頁 定価2,310円(本体2,200円+税)
エレン・メイクシンズ・ウッド 中山元訳(2004) 〈978-4-314-00962-1〉
現代世界で唯一の「帝国」と言われるアメリカ。その支配原理はいかなるものなのか? ローマ帝国,アラブ・ムスリム帝国,オランダ,大英帝国......「帝国」形態の変遷を跡づけながら,現代アメリカの野望と戦略を,大きなスパンの歴史的文脈の中で浮き彫りにしていく。グローバリゼーションや「対テロ戦争」といった極めて今日的な問題を考える上で有用な一冊。
聖戦と聖ならざるテロリズム イスラームそして世界の岐路
46判 248頁 定価1,785円(本体1,700円+税)
バーナード・ルイス 中山元訳(2004) 〈978-4-314-00975-1〉
高まり続ける反米感情,跡を絶たないテロ,進まない近代化,ちぐはぐな西側の対応......現代イスラームひいては世界全体の危機を,中東研究の重鎮が,イスラームの教義から歴史的経緯,9.11以降の情勢まで幅広く視野に入れながら明解に考察。手際よく論点を整理するコンパクトさと,該博な知識から来る濃密さをあわせ持った,イスラーム理解のための必読書。
完全犯罪
46判 232頁 定価2,100円(本体2,000円+税)
ジャン・ボードリヤール 塚原史訳(1998) 〈978-4-314-00829-7〉
ビデオカメラ,携帯電話,整形手術,クローン人間......。テクノロジーの進歩はヴァーチャルなものの洪水をまねき,われわれのあらゆる行為とあらゆる出来事は簡単にデータに変換されてしまうはかないものでしかなくなった。現実の抹殺――動機も犯人も判然とせず,死体さえ発見されない完全犯罪。現代文明がしかけた罠を人類はすりぬけることができるのか。
消費社会の神話と構造 〈普及版〉
46判 328頁 定価2,039円(本体1,942円+税)
ジャン・ボードリヤール 今村仁司,塚原史訳(1995) 〈978-4-314-00700-9〉
洗濯機や自家用車は,道具として用いられること以上に,社会的権威や幸福を示すものとしての役割を果たしている。このように,現代の商品は「記号」として消費されるのであり,そうした視点はすべての社会現象に適用できると著者は言う。「消費社会」という画期的な概念を提示して現代社会論の新時代を拓いた名著であり,今日の社会を語るには必読とされる一冊。
世紀末の他者たち
46判 224頁 定価1,835円(本体1,748円+税)
ジャン・ボードリヤール,マルク・ギヨーム 塚原史,石田和男訳(1995) 〈978-4-314-00699-6〉
消費社会が飽和して均質化された空間が支配する今日でも,「他者」はかならずシステムにつきまとってくる。それはまた,今日のヨーロッパにつきつけられた重い問いでもある。フランスの現代思想を代表する二人が,「驚くべき他者」としての日本にも言及しながら,今日の国際社会における,そして世紀末を迎えたこの時代における「他者」の重要性を語りあう。
世紀末を語る あるいは消費社会の行方について
B6判 192頁 定価1,427円(本体1,359円+税)
ジャン・ボードリヤール,吉本隆明 塚原史構成・訳(1995) 〈978-4-314-00708-5〉
世紀末の〈現在〉はどういう時代であり,どこへ行こうとしているのか。今日,重要な思想的・政治的課題とはなにか。ユートピア喪失の現在における知識人の役割とは? フランスと日本をそれぞれ代表する,この歴史的ともいえる二人の思想家の出会いの全記録。ポスト冷戦の世界認識から消費資本主義社会の〈死〉の問題まで,熱い議論をたたかわす。
ぼくはお金を使わずに生きることにした
46判 288頁 定価1,785円(本体1,700円+税)
マーク・ボイル 吉田奈緒子訳(2011) 〈978-4-314-01087-0〉
イギリスで1年間お金を使わずに生活する実験をした29歳の若者が,自らの生活をユーモラスな筆致で綴った体験記。彼は不用品交換で入手したトレーラーハウスに太陽光発電パネルをとりつけて暮らし,半自給自足の生活を営む。貨幣経済を根源から問い直し,人間にとって真の「幸福」とは何かを問いかけてくる,現代の『森の生活』。世界14か国で刊行。
危険な純粋さ
46判 286頁 定価2,243円(本体2,136円+税)
ベルナール=アンリ・レヴィ 立花英裕訳(1996) 〈978-4-314-00785-6〉
ベルリンの壁の崩壊は本当に「民主主義の勝利」だったのか。コミュニズム崩壊後の空洞を埋めるものは何か。
ナショナリズムの高まりと大量虐殺,イスラム原理主義,ネオナチ運動,民族的・宗教的紛争と排外主義......フランスの著名な思想家が「世紀末の現在」を読み解き,こうした混乱の背後にひそむ「純粋さへの意志」の危険について警鐘を鳴らす。
知識人の時代 バレス/ジッド/サルトル
A5判 872頁 定価6,930円(本体6,600円+税)
ミシェル・ヴィノック 塚原史,立花英裕,久保昭博,築山和也訳(2006) 〈978-4-314-01008-5〉
20世紀――それは,2つの世界大戦を生み,社会主義・共産主義・ファシズムといった様々な思想の栄枯盛衰が起こった百年だった。この間,世界に多大なる影響を与えたフランスの知識人たちは,どのように思考し,議論し,行動したのか。ドレフュス事件からサルトルの死にいたるまでの彼らの歴史を,バレス,ジッド,サルトルの3人を軸に幅広く細密に描き出す。
構造主義と記号論
46判 336頁 定価2,730円(本体2,600円+税)
テレンス・ホークス 池上嘉彦他訳(2002) 〈978-4-314-00915-7〉
本書は,構造主義と記号論の本質と発展,またその原則と問題点などを取り上げ,この分野の予備知識を持たない人たちでも理解できるように書かれたものである。特に,ソシュール,レヴィ=ストロース,アメリカ構造言語学者たち,ヤコブソン,バルト等の仕事に焦点をあて,詳しく分析している。この分野に携わる人にはもちろん専門外の人にも興味深い一冊である。
差異の世界 脱構築・ディスクール・女性
46判 416頁 定価3,360円(本体3,200円+税)
バーバラ・ジョンソン 大橋洋一,青山恵子,利根川真紀訳(1990) 〈978-4-314-00537-1〉
ボードレールやマラルメの詩から,フランケンシュタインの怪物,黒人文学,さらには母子関係,妊娠中絶,教育,政治的スキャンダル――多彩な題材を織り込みながら,著者はあざやかな手さばきで,脱構築という「差異の哲学」を現実世界へと押しひろげてみせる。デリダ的洞察が現実の〈男と女〉の差異に適用されたとき,いったいそこで何が起こったか?
狼の愛 〈付〉「蟻」ジャック・デリダ
46判 264頁 定価2,447円(本体2,330円+税)
エレーヌ・シクスー 松本伊瑳子訳(1995) 〈978-4-314-00704-7〉
現代フランスのフェミニズムをリードするシクスーの最新論文集。今世紀を代表する女性詩人・ツヴェターエワや南米の異才リスペクトール,デリダらのテクストを題材に「性的差異」や「愛」について論じる。著者自身が選んだ三篇に加え,ポスト構造主義の雄・デリダによるシクスー論,シクスーによるデリダ論を収録,シクスー独自の差異論を立体的に浮びあがらせる。
生の円環運動
46判 240頁 定価1,223円(本体1,165円+税)
丸山圭三郎(1992) 〈978-4-314-00573-9〉
死を怖れない人はいない。しかし,死を忘れたところに,生の意味も悦びもない――現代思想の先端をゆく丸山文化学が,ついに人間の「生と死」に向きあう。自身の「臨死体験」「ガン宣告」をはじめ,脳死と臓器移殖,過労死,病院化社会,死後の世界,新新宗教ブーム,東西思想の融合などの問題をつうじて,死を意識する唯一の動物「人間」の核心に迫った一冊。
リベラリズムの存在証明
46判 448頁 定価4,410円(本体4,200円+税)
稲葉振一郎(1999) 〈978-4-314-00848-8〉
リベラリズムは,「自分が唯一の存在であり他者もまたそうであると認める」倫理を内包する唯一の制度である。著者はそう主張し,リベラリズムの価値を追求する。ホッブズ,ロックの社会契約論,ノージックの最小国家論,アレントの記憶の政治学など,歴史的かつアクチュアルな論点に取り組み,現代社会におけるリベラリズム思想の見取り図を描く渾身の力作。
思想のケミストリー
46判 312頁 定価2,100円(本体2,000円+税)
大澤真幸(2005) 〈978-4-314-00983-6〉
当代屈指の社会学者による,思想家論・作家論を集成。吉本隆明,柄谷行人,廣松渉,折口信夫,宮沢賢治,三島由紀夫,村上春樹......先達たちの思考の軌跡を明晰に整理し,なおかつその可能性と限界を引き受けながら,自らの思考に接続しつつさらなる射程を切り拓いてゆく。ときにアクロバティックに,ときにスリリングに展開する「大澤社会学」の真骨頂。
漱石のリアル 測量としての文学
46判 336頁 定価2,625円(本体2,500円+税)
若林幹夫(2002) 〈978-4-314-00920-1〉
漱石を感度の高い「社会測量器」と見たて,その作品を「漱石の手による社会学」として読む試み。気鋭の社会学者が,漱石の小説に寄り添いながらも,鉄道・新聞,東京・家郷,帝国・大陸,自己・他者性,財産・相続,室内・路上,恋愛・結婚,日常性といった社会学的モチーフを大胆に抽出し,近代社会が人々にもたらしたリアリティの変容を浮き彫りにしていく。
メディア・ビオトープ メディアの生態系をデザインする
A5判変型 184頁 定価1,575円(本体1,500円+税)
水越伸(2005) 〈978-4-314-00977-5〉
メディアは,マスコミや最新技術にくわしい人たちだけのためにあるのではない。一体どうすれば一般の人々が能動的に活動できるだろうか? 「生物の棲息に適した小さな場所」を意味する「ビオトープ」を隠喩に使いながら,多様でしなやかなメディア環境作りのための新しい戦略を提示する,マスメディア,教育現場,市民活動など各方面の関係者必読の書。
教育不信と教育依存の時代
46判 256頁 定価1,575円(本体1,500円+税)
広田照幸(2005) 〈978-4-314-00980-5〉
昨今の教育改革はとかく印象論・精神論に流れがち。少年事件をはじめ,すべてを「教育問題」に押し込めてこれまでの教育を糾弾する(教育不信)一方,それをさらなる教育によって解決しようとする短絡的な思考もはびこっている(教育依存)。これではかえって息苦しい社会を招くのではないか。冷静な議論と将来ビジョンを欠いた教育行政へ鉄槌を振り下ろす一冊。
いまこの国で大人になるということ
46変型判 352頁 定価1,785円(本体1,700円+税)
苅谷剛彦編著(2006) 〈978-4-314-01005-4〉
将来に希望を抱けない若者が増えている。かつて機能していた人生モデルに頼れなくなり,「大人になる」ことが難しくなった時代と言える。本書はこの「大人になる」ということをキーワードに,各分野の第一線で活躍する書き手が,さまざまな視点から現在の若者を囲む情況を浮き彫りにし,これから求められる生き方・ものの考え方についてメッセージを贈る。
スポーツの汀(なぎさ)
46判 200頁 定価1,890円(本体1,800円+税)
今福龍太(1997) 〈978-4-314-00802-0〉
イチロー,野茂,タイガー・ウッズ,モハメド・アリ......なぜ彼らは,私たちを熱くさせるのか? 型破りなスポーツ・ヒーローたちに注目しつつ,ナショナリズムと競争原理に縛られた近代スポーツのつまらなさを打ち破る,新しい潮流の到来を予感する。カリブ海や中国,スコットランドなどの周縁をむすぶ歴史的想像力から展開する,刺激的なスポーツ論。
芝居半分,病気半分
46判 256頁 定価1,680円(本体1,600円+税)
山登敬之(2007) 〈978-4-314-01025-2〉
あるときは精神科医,またあるときは劇団員――診療のかたわら劇団でも活躍するという二足のわらじを履いてきた著者のエッセイ集。「人間は日常的に演技する生き物だ」というスタンスに立って,心の病を演技の失敗としてとらえつつ,患者さんや他の劇団員とのエピソードからクリニック開業の舞台裏までを,診察室と稽古場のあわいをゆく独特の視点からつづる。
ひきこもり文化論
46判 264頁 定価1,680円(本体1,600円+税)在庫僅少
斎藤環(2003) 〈978-4-314-00954-6〉
「ひきこもり」問題の第一人者で,メディア上でも活発に啓蒙活動を展開してきた精神科医による,ひきこもり論の集大成。ひきこもりの社会背景から,「甘え」文化との関連,欧米・韓国との比較,サイバースペース,地域通貨,コミュニケーション論,世代論,文学表現,治療者としての倫理観まで,多岐にわたる領域で縦横無尽に論じてきた文化論的考察を収める。
狂気と王権
46判 264頁 定価1,835円(本体1,748円+税)
井上章一(1995) 〈978-4-314-00705-4〉
「木戸幸一日記」の一文を手がかりに,天皇制の背後にあった精神鑑定の〈影〉を探っていく。元・女官長島津ハルの不敬容疑,虎ノ門事件,皇居をさわがした煙突男,二・二六事件,田中正造直訴事件などを追いつつ,〈狂人〉のレッテル貼りの始まりの謎と,それら歴史上の事件の裏側を読んでいく。驚くべき推理で,天皇制と精神鑑定の関係に鋭く迫った話題作。
虚実亭日乗
46判 376頁 定価1,785円(本体1,700円+税)
森達也(2013) 〈978-4-314-01100-6〉
オウム真理教を密着取材したドキュメンタリー『A』『A2』で,国際的にも高く評価される映像作家である著者が,自らの悩める日常を私小説風に描き,フェイク・ドキュメンタリー(一見ドキュメンタリーだが実はフィクション)を活字で試みる意欲作。虚実ないまぜの世界から,現代日本社会のタブーに切り込む。
女ぎらい ニッポンのミソジニー
46判 288頁 定価1,575円(本体1,500円+税)
上野千鶴子(2010) 〈978-4-314-01069-6〉
男の「女ぎらい」と女の「生きづらさ」を解剖する! わたしの中の〈女〉が嫌い? 女好きの男は,実は女ぎらい? ミソジニー,男にとっては「女性嫌悪」,女にとっては「自己嫌悪」。――「皇室」から「婚活」「負け犬」「DV」「モテ」「少年愛」「自傷」「援交」「母娘関係」「東電OL」「秋葉原事件」まで...。上野千鶴子が,男社会の宿痾を衝く。
〈わたし〉を生きる 女たちの肖像
46判 256頁 定価1,575円(本体1,500円+税)
島﨑今日子(2011) 〈978-4-314-01078-8〉
インタビューの名手として知られる著者による,各界を代表する女たち16人のノンフィクション。少女マンガの神様・萩尾望都,高卒OLから巨大企業の会長にまでのぼりつめた林文子,女子プロレスブームを巻き起こした長与千種,日本一ケンカのうまいフェミニスト・上野千鶴子をはじめ,悩みを抱え,もがきながらも各分野で先駆者として活躍してきた女たちの肖像。
ファッションフード、あります。 はやりの食べ物クロニクル1970-2010
46判 380頁 定価2,520円(本体2,400円+税)
畑中三応子(2013) 〈978-4-314-01097-9〉
チーズケーキ,ティラミス,ペペロンチーノ......「食」は誰もが参加できるポップカルチャーになった!戦後,経済力を手に入れると,日本人は新しい味を求めて,ファッションのように食を,その情報までをも楽しむようになった。第一線の料理本編集者として時代を駆けた著者が日本人の食文化の変遷から時代を読み解いた,痛快な世相史。年表付。
オトメの祈り 近代女性イメージの誕生
B6判 256頁 定価1,916円(本体1,825円+税)
川村邦光(1993) 〈978-4-314-00606-4〉
明治末から昭和初期にかけて,登場したばかりの女性雑誌を舞台に,オトメたちがつくりあげてきた不思議な共同体とは? 独自の文体を駆使した投稿文や当時の雑誌記事,広告,写真をもとに〈少女たちのワンダーランド〉の秘密をときあかす。女性にとっての近代の意味,ひいては「近代におけるオトメのディスクール」を,今,問いなおす。図版・資料も多数掲載。
オトメの身体 女の近代とセクシュアリティ
B6判 274頁 定価1,916円(本体1,825円+税)
川村邦光(1994) 〈978-4-314-00685-9〉
大家族から離れ,独自の世界を持ったオトメたちは,身体にまつわる悩みにも一人で立ち向かわねばならなかった。化粧や美容をはじめ,月経,避妊,さらには純潔イデオロギーの問題を,オトメたちはどのようにとらえていたのか。オトメたちの身体感覚に,近代が与えた「変貌」と「煩悶」の実態を,豊富な資料をひもときながら,あきらかにする。
オトメの行方 近代女性の表象と闘い
B6判 320頁 定価2,310円(本体2,200円+税)
川村邦光(2003) 〈978-4-314-00951-5〉
与謝野晶子とモダンガール,中原淳一と彼の描く乙女像に熱狂した女子学生,そして美智子妃,樺美智子,大島みち子という「三人のみちこ」,吉永小百合――激動の20世紀に女性の身体やセクシュアリティはいかに表象され,語られたのか。「オトメ」という概念を軸に,女性自身の言葉やメディアの語りの中から,近代日本を生きた女性像の変遷とその闘いを探る。
〈お茶〉はなぜ女のものになったか 茶道から見る戦後の家族
46判 264頁 定価1,890円(本体1,800円+税)
加藤恵津子(2004) 〈978-4-314-00972-0〉
そもそもは男性の文化でありながら,現在は圧倒的に女性によって営まれている茶道。いったい何が彼女たちをそれほどまでに惹きつけるのか。「点前」「社中」「お許し」といった基本要素から説き起こし,専業主婦を大量に生み出した戦後の家族のあり方を重ね合わせながら,茶道の「女性化」の構造を鮮やかに浮かび上がらせる,ユニークな視点からの戦後日本社会論。
男女論
B6判 248頁 定価1,529円(本体1,456円+税)
山崎浩一(1993) 〈978-4-314-00585-2〉
女が強くなった,男がダメになった,というのは本当か? 今の社会は男に有利か女に有利か? 性差別のない社会はどうしたら可能か?――フェミニズムから恋愛論まで,母性的日本社会から情報資本主義まで,気鋭のコラムニストが「男と女」をめぐる同時代の事象を,快刀乱麻・軽妙洒脱に切り捨てる。「男と女」という最も身近で深遠なテーマに挑んだ,会心の時代戯評!
仕事を持つのは悪い母親?
46判 216頁 定価1,680円(本体1,600円+税)
シルヴィアンヌ・ジャンピノ 鳥取絹子訳(2002) 〈978-4-314-00921-8〉
「母性信仰」にプレッシャーを感じる母親は,仕事の有無に関わらず,子育てを「独りで」「時間に追われて」こなしている。精神分析医として20年の臨床経験を持つ著者が,不要な罪悪感のもとになる母親絶対論をくつがえし,子どもと<働く両親>とのベストな関係を提案,母親を不安と憂鬱から解放する。もう独りで背負わなくても大丈夫,と背中を押してくれる本。
セックス・イン・ザ・フューチャー 生殖技術と家族の行方
46判 336頁 定価2,310円(本体2,200円+税)
ロビン・ベイカー 村上彩訳(2000) 〈978-4-314-00875-4〉
人工授精,代理出産,体外受精,凍結精子,代理卵巣,クローン人間......。生殖技術の進歩は「不妊」を次々に解決するだろうが,それ以上に我々の性行動や家族の形を根本から変えてしまう力を持っている。未来のテクノロジーと市場原理,そして太古以来の人類の欲望が結びついたとき,いったい何がおこるのか? これまでの生命観・家族観をゆるがす驚愕の未来予想図。
ヒト・クローン無法地帯 生殖医療がビジネスになった日
46判 320頁 定価2,415円(本体2,300円+税)
ローリー・B.アンドルーズ 望月弘子訳(2000) 〈978-4-314-00878-5〉
「あなたのクローンがつくられても取り締まる法律はない」
ネット上の精子ドナー探し,死者・昏睡状態の人からの精子採取,体外授精で残った胚の大量処分......「クローン人間誕生」が間近に迫る生殖医療の現場ではいま何が起きているのか。
米国大統領に「ヒト・クローン研究禁止」を決断させた,著名な女性法律家による戦慄の現場報告。
地球環境破局
46判 336頁 定価2,447円(本体2,330円+税)
川名英之(1996) 〈978-4-314-00748-1〉
オゾン層破壊,地球温暖化,酸性雨被害,砂漠化,熱帯雨林激減,核汚染,有害化学物質汚染,人口爆発の難題等,地球環境破壊は,私たちの想像以上に進行している。環境ジャーナリストである著者は,この現状は病気にたとえれば合併症で,全身に症状が現れており,もはや対症療法ではしのげないと警告する。地球環境破壊の問題点を総ざらいした一冊。
地球植物誌計画 人間と自然との共生をはかる
A5判 256頁 定価3,465円(本体3,300円+税)
G.T.プランス 岩槻邦男訳(1997) 〈978-4-314-00789-4〉
20年以上もアマゾンの熱帯雨林に入り,植物調査を重ねてきた著者によるアマゾンレポート。アマゾンの自然とそこに住む人びとの生活が美しい写真とともに紹介されます。
本書はまた,アマゾンの森と人びとの共存をはかるために,悲観論に陥らず,冷静にその将来像を提示します。
花の万博記念「第1回コスモス国際賞」受賞記念出版。
地球は売り物じゃない! ジャンクフードと闘う農民たち
46判 256頁 定価2,310円(本体2,200円+税)
ジョゼ・ボヴェ,フランソワ・デュフール ジル・リュノー聞き手 新谷淳一訳(2001) 〈978-4-314-00888-4〉
1999年8月,南仏の田舎町ミヨーで,農民たちが建設中のマクドナルドを「解体」する事件が起きた。事件の首謀者である酪農家のボヴェとデュフールは,グローバリゼーション主導の農業に異議を唱え,狂牛病に脅えるフランスの英雄になった。本書では「マクドナルド事件」の経緯と農民運動の歴史を紹介,地球規模での食糧・環境問題について,具体的に提言する。
なぜ牛は狂ったのか
46判 304頁 定価2,100円(本体2,000円+税)
マクシム・シュワルツ 山内一也監修 南條郁子,山田浩之訳(2002) 〈978-4-314-00913-3〉
狂牛病の謎はどこまでわかったか。牛肉やミルクを口にしても平気なのか? 原因とされる異常プリオンの「死の接吻」とは? 予防や治療の可能性は? いま何をなすべきなのか。
「狂牛病パニック」のさなか,フランスで出版された最も信頼すべき筋からの発信。パスツール研の元所長が明晰な解説で狂牛病をめぐる俗説や誤謬を斬り捨て,その真実の正体に迫る。
眠れない一族 食人の痕跡と殺人タンパクの謎
46判 368頁 定価2,520円(本体2,400円+税)
ダニエル・T.マックス 柴田裕之訳(2007) 〈978-4-314-01034-4〉
ヴェネツィアのある高貴な一族は,謎の不眠症に苦しんでいた。この病気は中年期に発症し,異常発汗や頭部硬直,瞳孔収縮を引き起こし,やがて患者は不眠状態に陥って死亡する。
この一族の数世紀に及ぶ物語を軸に,この病が狂牛病と同じプリオン病の一種と判り,その足跡を追ううちに見えてきた,80万年前の人類と食人をめぐる驚異のストーリー。
感染爆発 鳥インフルエンザの脅威
46判 248頁 定価1,680円(本体1,600円+税)
マイク・デイヴィス 柴田裕之,斉藤隆央訳(2006) 〈978-4-314-01001-6〉
1917年「スペイン風邪」以来の脅威といわれる「鳥インフルエンザ」が世界を震撼させる。ニワトリと渡り鳥から人間へ,人から人へと伝染するのは時間の問題で,この数年で億の規模の死者が出るという。鳥インフルエンザがなぜ現代に現れたのか,その謎の正体から登場までをサスペンス仕立てで追う。ワクチン,そして今後の見通し,助かる道はあるのか,追跡。
ダライ・ラマが語る 母なる地球の子どもたちへ
46判 286頁 定価2,520円(本体2,400円+税)
ダライ・ラマ14世,ジャン・クロード・カリエール 新谷淳一訳(2000) 〈978-4-314-00874-7〉
「人間はみな,地球という母の子どもとして,ひとつになるべきです」と,ダライ・ラマは語る。地球規模で進む環境破壊や教育問題,民族紛争,宗教の対立そして「心の科学としての仏教」について,同時代を生きる偉大な知識人であるダライ・ラマが,時にユーモアをまじえつつ,語った1冊。日本の読者へのメッセージも収録。
仏教における存在と知識
46判 238頁 定価5,040円(本体4,800円+税)
梶山雄一(1983) 〈978-4-314-70137-2〉
「序――インド仏教哲学史撮要」「存在と知識――仏教哲学諸派の論争(説一切有部の立場,軽量部の立場,瑜伽行中観派の立場)」「インド仏教の論理学」「インド論理学の基本的性格」の四編の論文から成る本書は,インド仏教の認識論・論理学を詳細に分析・解説したものであり,この分野の基本的文献ともいえる1冊。
タイム トゥ チャント イギリス創価学会の社会学的考察
46判 444頁 定価2,415円(本体2,300円+税)
B.ウィルソン,K.ドベラーレ 中野毅訳(1997) 〈978-4-314-10117-2〉
イギリス創価学会員へのアンケート調査から現代的大乗仏教運動の一つである創価学会が今日の西欧社会に浸透定着してゆき,その宗教活動が重要な社会現象となる要因を社会学的に分析する。調査は会員の入信のきっかけ,動機,宗教活動,入信の成果などを自分自身の言葉で語らせるという方式で論考され,この宗教運動の現代における意味を探る。
アメリカの創価学会 適応と転換をめぐる社会学的考察
46判 288頁 定価2,100円(本体2,000円+税)
フィリップ・ハモンド,デヴィッド・マハチエク 栗原淑江訳(2000) 〈978-4-314-10137-0〉
1960年代半ばに,アジアからの移民が急増すると同時に,アメリカ社会には多くの東洋宗教が積極的に「供給」されていった。本書は,アメリカSGI(創価学会インタナショナル)が,柔軟な手法でアメリカ社会に適応し,定着して行った過程を,メンバーへのアンケート調査やインタビューをもとに,アメリカ社会の「需要」の要因の分析とともに明らかにする。
介護のあした
46判 264頁 定価1,785円(本体1,700円+税)
信濃毎日新聞社編(1999) 〈978-4-314-00860-0〉
舛添要一氏激賞! 何のための介護保険か。介護現場の生の声を掘り起こすルポルタージュ。新聞協会賞受賞作。
[内容から]老母を絞殺した元銀行員/「在宅福祉の施策がつぶれる」と訴える村/「介護保険後は施設で預かれない」と宣告された人/介護に悩む嫁の告白/介護されるお年寄りが明かす胸の内/ヘルパーをめざす若者の声/介護を支え合う新しい試み。
生と死の十字路 ルポ医療技術最前線
46判 192頁 定価1,680円(本体1,600円+税)
信濃毎日新聞社編(1998) 〈978-4-314-00833-4〉
医療と生命の技術が,あきらめるしかなかった問題を解決する半面,生き方や死に方との「きしみ」をも生み出している。
出生前診断,遺伝子診断,DNA親子鑑定,性転換手術,終末医療など,身近になった先端医療の「選択」と「決断」に直面した人たちをルポし,その悩みと葛藤に迫る感動のヒューマン・ドキュメント。アップジョン賞受賞作。
日本医療のゆくえ
46変型判 232頁 定価1,680円(本体1,600円+税)
水野肇(1999) 〈978-4-314-00842-6〉
2010年の病院はどうなる? 少子高齢時代の社会保障,医療ビッグバン,相次ぐ医療ミスや薬害,迫りくる医療制度・健康政策の大転換など,日本の医療は大きな変革期を迎えている。医療ジャーナリストとして第一線を歩む著者が,迷走を続ける日本の医療の将来を憂い,問題の所在とその解決に向けた見取り図を示す医学読み物。
社会保障のグランド・デザイン
46判 192頁 定価1,680円(本体1,600円+税)
水野肇(2000) 〈978-4-314-00876-1〉
財政破綻により,21世紀の社会保障の未来図が描けず,国民に老後の不安が広がっている。
本書は,基礎年金十万円構想を軸に据え,社会保険の一本化,薬価基準廃止・薬代償還制の導入,個人カルテICカード化,家庭医制度の確立など,医療・年金・保険の各改革案を盛り込んだ提言の書である。
広告は私たちに微笑みかける死体
46判 約248頁 定価1,835円(本体1,748円+税)
オリビエーロ・トスカーニ 岡元麻理恵訳(1997) 〈978-4-314-00786-3〉
著者は大胆な広告戦略で名高い,ベネトン社の広告カメラマンにしてディレクター。エイズ,人種差別,宗教,環境問題,そして戦争――およそ企業広告とは無縁なこれらの問題を取り上げ,賞賛と批判の渦をつくりだしてきた。本書では,彼自身の生い立ちとともに,ベネトンの立て役者としての広告哲学を述べ,拝金主義に堕した,現在の企業広告を痛烈に批判している。
〈選択〉の神話 自由の国アメリカの不自由
46判 340頁 定価1,995円(本体1,900円+税)
ケント・グリーンフィールド 高橋洋訳(2012) 〈978-4-314-01101-3〉
買い物,選挙,人生......自由に選択して生きているつもりでも,その実態は不自由だった! 行動経済学,神経科学,心理学,社会学などの知見から〈選択〉を多角的に検証し,よりよい選択を可能にするための方法を,豊富な具体例からわかりやすく解説する。〈自己責任〉の罠にかからないために――「正しく選択する」ことが困難な時代の処方箋。
暗号化 プライバシーを救った反乱者たち
46判 484頁 定価2,625円(本体2,500円+税)
スティーブン・レビー 斉藤隆央訳(2002) 〈978-4-314-00907-2〉
インターネット黎明期,個人のプライバシー保護を賭け,暗号のプロが集まる諜報機関の厚い壁に挑んだ男たちの,サスペンスに満ちたドラマがあった。
あの『ハッカーズ』の著者が10年に及ぶ関係者取材を経てまとめられた全米ベストセラー,待望の邦訳。IT革命成立の裏側にあった,もうひとつのドキュメンタリー。
第三の開国 インターネットの衝撃
46判 296頁 定価1,631円(本体1,553円+税)
神沼二真(1994) 〈978-4-314-00692-7〉
平成の黒船,インターネットは日本の社会,産業構造,暮らしをどう変えるのか? 情報スーパーハイウエー構想,インターネットによって情報開国を迫られた日本のとるべき道とは? マルチメディアは不況脱出の救世主か? 情報革命の嵐が吹き荒れる日本の未来を予測し,来たるべき〈高度知識情報化社会〉のグランド・デザインを試みる。現代ビジネスマン必読の書。
ナノフューチャー 21世紀の産業革命
46判 424頁 定価2,520円(本体2,400円+税)
J.ストールス・ホール エリック・ドレクスラー序 斉藤隆央訳 川合知二解説(2007) 〈978-4-314-01022-1〉
「ナノテクノロジーは,第二の産業革命......第三,第四,第五でないのは,コンピュータやロボット工学などのテクノロジーでもそうした予言はあったが,どれもまだ最初の産業革命を凌いでいないからだ」(E・ドレクスラー)。ナノテクロジーが今後どのように発展し,人々の生活を変えていくのか。衣食住,エネルギー,交通,環境,医療に至るまでコンパクトに解説。
アジアの21世紀 歴史的転換の位相
46判 266頁 定価2,100円(本体2,000円+税)
天児慧編(1998) 〈978-4-314-10130-1〉
政治・経済から社会,環境問題,価値観,民族意識,安全保障まで,専門家6人が,歴史を辿りつつ現在のアジアを読み解き,21世紀を見通す。
本書が展開する多方面からの検討はアジア理解の指針となるであろう。
上司と部下の深いみぞ パワー・ハラスメント完全理解
B6判 192頁 定価1,365円(本体1,300円+税)
岡田康子編著(2004) 〈978-4-314-00960-7〉
パワー・ハラスメントとは,職権などの何らかの力を背景にした,職場における嫌がらせ,いじめ,暴力のこと。これがはびこれば,直接の被害者はもちろん,他の社員や組織自体に与えるダメージも計り知れない。この言葉の名づけ親で,窓口相談や啓発活動に従事してきた第一人者が,事例の蓄積を生かしながら実態を分析,様々な視点からの対処法を提案する。
土着の思想 近代日本のマイノリティーたち
46判 226頁 定価1,835円(本体1,748円+税)
〈精選復刻 紀伊國屋新書〉
判沢弘(1994) 〈978-4-314-00664-4〉
明治・大正期における異色の少数派である辻潤,田中王堂,高畠素之。昭和戦時期に抵抗をしつづけた橋本英吉,津久井竜雄,桐生悠々。満州にユートピアを夢みた橘樸の七人を取り上げ,明治百年の西欧化の流れのなかで土着的思想をつらぬいたユニークな人間像を再発見する。思想の主体性・創造性とは何かを問うとともに,近代日本の思想史にもう一つの光をあてた力作。
日本の開明思想 熊沢蕃山と本多利明
46判 190頁 定価1,835円(本体1,748円+税)
〈精選復刻 紀伊國屋新書〉
中沢護人,森数男(1994) 〈978-4-314-00671-2〉
日本近代化の原動力としての「開明思想」「開物思想」の源流をたずねて,熊沢蕃山,富永仲基,本多利明の思想を当時の社会の中に位置づける。また一方ではアジアの開物思想に言及しヨーロッパに対して「アジア」という意識をもたらす要因の一つになったその思想について述べる。中国,朝鮮,日本。それぞれの場所で起きた思想の潮流を鋭く読む。
出稼ぎの経済学
46判 200頁 定価1,835円(本体1,748円+税)
〈精選復刻 紀伊國屋新書〉
大川健嗣(1994) 〈978-4-314-00679-8〉
出稼ぎ労働の供給側である農村と,それを吸収する工業地帯,主として太平洋岸ベルト地帯のメカニズムを照らし合わせ,東西の過疎山村における農家の分解と出稼ぎ現象,農業と地域開発,戦後農政と農民などの関係を探りながら,出稼ぎが戦後日本の資本主義の構造と密接不可分の関係にあることを明らかにする。戦後~高度成長期にかけての統計資料も興味深い意欲作。




