2013年8月、シンガポール紀伊國屋書店は開設30周年を迎えました。

singapor_#1.jpgさる2013年8月10日、1983年のリャンコート店開設から始まったシンガポール紀伊國屋書店は、開設30周年を迎えました。
それを記念して現地では式典が開かれ、シンガポールの政府、大学、図書館関係、出版社、在留法人の方々にご列席を頂き、会は盛況のうちに終了致しました。

今回は、この記念式典での弊社 代表取締役社長 高井昌史のスピーチをご紹介させていただきます。

※この記念式典の様子は、出版業界のグローバルメディア Shelf Awareness でも紹介されました。



この度はシンガポール紀伊國屋書店の30周年記念式典に、ご来賓のトミーコー閣下、鈴木大使はじめ、多くの方のご臨席を賜り誠にありがとうございます。

この式典には、日本から出版社の社長、トップの方を中心に70名、シンガポールからは政府、大学、図書館関係、出版社、在留法人を代表される方含め100名、お集まりいただき、それに紀伊國屋書店関係者30名が加わり200名の宴席となります。

シンガポール紀伊國屋書店は先ほどご紹介にありました通り、1983年12月にリヤンコート店を開店したのを皮切りに、現在ではシンガポールに4店舗1営業所を構えています。

また、シンガポールは、アジアの統括本部としてシンガポールのみならず、マレーシア、タイ、インドネシア、オーストラリア、台湾、アラブ首長国連邦、合わせて7ヵ国、18店舗、3営業所の事業を推進しており、従業員は1,000名を上回り、従業員の国籍もまた21カ国に及びます。

本日ここでシンガポール紀伊國屋書店の30周年を祝うことができるのも、こうした従業員各人の努力、そしてまた、ここにご臨席いただいている皆様からのご支援、ご指導の賜物と感謝しています。

ご存じの通り書店を含む出版流通業界は世界的に前例のない厳しい状況であり、日本では1996年にピークアウトして以降、17年間一度の反転することなく市場が縮小しています。米国でも電子書籍の拡大もあり、リアル店舗の売上が2割減となっており厳しい状況が続いています。

幸いアジアでは教育の向上、読書人口の増加に伴い、アジア各国の当社の店舗は増収、増益の勢いがあります。シンガポールでもこの6月にジュロンに新店を開店することが出来ました。

singapor_#2.jpg一方でアジアにおいてもインターネット、スマートフォンの普及が急速に進んでおり、その影響は今後益々大きくなるとの判断から、当社としても、今後、アジア各国で実店舗を運営する事業基盤を活用して、ネット関連事業に注力していく計画です。

その一環として、日本では8月6日にプレスリリースを行いましたが、産業革新機構様にご出資いただき新会社を設立した上で、システムインフラを整え、来年の6月からネット通販事業を本格稼働する運びとなりました。

新会社は"アジアンベイシス・コーポレーション"と称し、今後、シンガポールを統括本部としアジア各国においてKinokuniyaのブランドでネット通販事業を推進してまいります。

扱う商品は、書籍だけではなく、メディア関連商品、クールジャパン関連商品と幅広く展開していく計画です。また、電子書籍の配信事業についても出版社様のご協力をいただきながら環境を整え、この事業の中で取り組みたいと考えております。

当社はこれからも、ここシンガポールを中心に実店舗、ネット通販の両面においてKinokuniyaのブランドで積極的に事業展開をする所存でおります。今後とも皆様のご支援、ご協力をお願いするとともに、ご臨席の方々のご繁栄、ご健康を祈念し、挨拶とさせていただきます。

2013年8月10日
シンガポール紀伊國屋書店30周年記念式典
株式会社 紀伊國屋書店
代表取締役社長 高井 昌史

singapor_#3.jpg紀伊國屋書店の海外店は、二つの基本的な理念のもとに運営して参りました。

一つは、 現地にお住まいの日本人のみならず、広い読書ニーズにお応えする「地域密着」の書店として、読書文化の向上に寄与すること。

次に、日本発のコンテンツやサービスのご提供を通じて日本の文化の発信基地となるとともに、さまざまな文化の交差点としての役割を果たし、言語や民族を越えた人々の相互理解に寄与すること。

これら二つの理念のもとに、紀伊國屋書店ではこれからも海外での事業展開に積極的に取り組んでまいります。

2013.08.22 お知らせ  

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