巨大地震におびえる未来の世界を描く。綿矢りささんの最新刊『大地のゲーム』
激震に見舞われた首都は、ふたたび巨大地震に襲われるのか? 21世紀後半のキャンパスを舞台に描かれる、未来版「罪と罰」。
私たちは、世界の割れる音を聞いてしまった――。大地はまた咆哮をあげるのか?
震災の記憶も薄らいだ21世紀終盤。原発はすでになく、煌々たるネオンやライトなど誰も見たことのないこの国を、巨大地震が襲う。来るべき第二の激震におびえながら、大学キャンパスに暮らす学生たちは、カリスマ的リーダーに未来への希望をつなごうとする。極限におかれた人間の生きるよすがとは何なのか。未来版「罪と罰」。[出版社サイトより]
『新潮』2013年3月号に掲載された綿矢りささんの『大地のゲーム』が単行本になりました。
19歳の時『蹴りたい背中』で芥川賞を、28歳の時『かわいそうだね?』で大江健三郎賞を最年少受賞した綿矢さんが、未来を舞台に震災と新たな震災の間に生きる学生たちを描く意欲作です。
綿矢りささんの本
命をかけてた恋が、終わっちゃったの。心の闇へ誘う4つの物語。新たな魅力あふれる著者初の連作短篇集。
"この、もの哀しく丸まった、無防備な背中を蹴りたい"長谷川初実は、陸上部の高校1年生。ある日、オリチャンというモデルの熱狂的ファンであるにな川から、彼の部屋に招待されるが...クラスの余り者同士の奇妙な関係を描き、文学史上の事件となった127万部のベストセラー。史上最年少19歳での芥川賞受賞作。
同情は美しい、それとも卑しい?美人の親友のこと、本当に好き?誰もが心に押しこめている本音がこぼれる瞬間をとらえた二篇を収録。デビューから10年、綿矢りさが繰り広げる愛しくて滑稽でブラックな"女子"の世界。
(編集部 三好美奈子)








