全国13店舗で開催!!ようこそ〈知〉のフロントラインへ~図書新聞上半期セレクション~
紀伊國屋書店では、ただいま『図書新聞』のバックナンバーフェアを全国13店舗で好評開催中です。

フェア開催店舗:札幌本店/新宿南店/グランフロント大阪店/福岡本店(30点展開)
梅田本店/佐賀店/長崎店(20点展開)
ゆめタウン博多店/久留米店/熊本光の森店/熊本はません店/大分店/鹿児島店(10点展開)
※新宿南店/梅田本店/グランフロント大阪店は7月中旬迄。その他店舗は7月一杯開催予定です。
※詳細な期間は各店舗にお問い合わせください。
~図書新聞からのメッセージ~
図書新聞は、1949年(昭和24年)創刊の週刊書評紙です。
硬派でラディカルな紙面作りを貫き、通巻3000号を超えて今に至ります。
当フェアでは、2013年上半期紙面で紹介された、哲学、文学、芸術、
ノンフィクションといった多様な書籍を更に濃縮厳選いたしました。
ここにはきっと、「あなた」との出会いを待ち焦がれている本たちがいるはずです。
図書新聞は、そんな「新たな出会い」を紡ぎ出すメディアです。
バックナンバーとともに、<知>のフロントラインへと、是非お出かけください!
フェアラインアップ&掲載号紹介
★全13店舗にて展開中★
「彼」は、「私」のフィクション化された姿である。「彼」と「私」。n個の思考と、身も蓋もなく自分のものでしかない思考。両者間の関係そのものを示そうとする点にこそ、佐々木敦の文章の「風通しのよさ」の秘密はある。(3094号掲載・三浦哲哉氏書評)
強い日本を取り戻すなどというきな臭いスローガンの政権が亡霊のように出てきた今、いったい「強い日本」とは何なのかを考える上でも、戦争をめぐる社会学研究は必須であり、その優れた道案内として本書の意義は大きい。(3097号掲載・好井裕明氏書評)
絶対に精読に値する本。(...)デュピュイという人は、まるで時代の必然を読むかのような仕事をしてきている。(...)デュピュイほど明快な人はいません。よく読めばあいまいなところは一切ない。『経済の未来』は、われわれに与えられたギフトである(談)。(3104号掲載・大澤真幸氏)
不条理な状況が沈黙しているのに、それに対して沈黙してどうするのでしょうか。何も始まりませんよね。ぼくは沈黙しない。沈黙を破る。沈黙を破るとは、タブーを破ることでもあると思います(談)。(3105号掲載・和合亮一氏)
平等という理念に反照させて、どういう不平等な現実があって、社会がどのように分断されているのかを、まず発見する必要がある。社会的なものは、そういう作業をひらくための言葉だと思います(談)。(3106号掲載・市野川容孝氏)
積み重ねられていく言葉が何かを露わにするのかと思いきや、言葉は砂漠の砂のようにその何かをどんどん埋めていく。何かに行き着くと思わせて、言葉がその何かを延々と迂回していく。巨大な砂漠のような作品と言えます(談)。(3107号掲載・小野正嗣氏)
「新宿誕生秘話」も、本書をひもとけばすぐさまチェックできる。現代都市の来し方、行く末に多少とも関心のある向きには、まことにありがたい。(3108号掲載・芳賀ひらく氏書評)
本書に収録されている人々のなかで、生活の現場、運動の現場から語られる言葉の何と活き活きしていることか。(...)九州の地において、まつろわぬ人々の真摯な問いかけは、今も人々のこころのなかに生きている。歴史は継承されている。(3109号掲載・金平茂紀氏書評)
山人にしろ祖霊にしろ、柳田が興味を持ち理論構築していくもろもろが、もれなく含まれているんです。ただ、まだ実を結んでいない。花も咲いていない。種なんですよ、『遠野物語』は(談)。(3110号掲載・京極夏彦氏)
今とは異なった社会、在り方を考えることは、今をどうやって生きていくのかということに繋がり、新たなものを生み出す非常にドキドキする体験なのだ。そして著者の冷静ながらも熱い思いをぜひ多くの人に感じていただきたい。(3110号掲載・伊藤稔氏書評)
★梅田本店/長崎店/佐賀店/札幌本店/新宿南店/グランフロント大阪店/福岡本店にて展開中★
今まで以上に読めてしまった。(...)私たちが今経験してしまっている事態に、とても密接であるからだ。つまり、私たちが切羽詰まっているが故に、ナンシーの議論を私たちは吸収することができてしまうのだ。(3094号掲載・森元斎氏書評)
都市には階級の違いがあり、この違いは空間的な位置や住居の種類と関係している。階級、空間、住宅、そして政治は相互に結びついている。(...)この領域に「空間政治学」という視点を持ち込んだのが、原武史である。(3095号掲載・橋本健二氏書評)
カリスマとは対極にある謙虚な著者のありようによって、読む者は著者が答えを出すに至る過程を追体験することができるが、これを自分のものとするかどうかは私たち自身に問われる問題だろう。(3096号掲載・福本英子氏書評)
いわばstake holderとは、異端者や犯罪人を吊り上げて火炙りにする木柱を支える者。「死刑執行人」を指している。つまり、プレカリアートたちにとって名前のない資本は無数の見えない「死刑執行人」なのである。こうした事態に挑むように書かれたのが『未来のための直接行動』である。(3096号掲載・平井玄氏書評)
デモンストレーションは非常に古典的な方法だし、世界のどの国の人もデモによってものごとを変えてきた歴史があります。選挙が普通のことであるように、民主主義の要素としてデモは不可欠であり、ごく普通のことなのだと思います(談)。(3099号掲載・野間易通氏)
3・11からちょうど二年がすぎた現在、実際の震災関連事例や現代社会の思想批判、昔の震災の出来事をしっかり刻みつけている「土地の記憶」など教えられるところが多い本書の一読をおすすめしたい。(3105号掲載・加藤敏氏書評)
なぜ私たちは、喜んで“資本主義の奴隷”になるのか? 新自由主義社会における欲望と隷属
フレデリック・ロルドン、杉村昌昭 / 作品社
2012/11出版
ISBN : 9784861824173
¥2,520 (税込)
アベノミクスは資本のスペクタクルであり、日銀券の増刷は富者のベーシックインカムにほかならない。彼らはやすやすと所得をえることになるだろう。(...)本書の読者は、こうしたネオリベラリズムの逆襲の暗愚から抜け出す手がかりをみいだすだろう。(3107号掲載・白石嘉治氏書評)
沖縄を苦しめ続ける時代錯誤の政治加担を、私たちは止めなければいけない。県内移設の呪縛は、日米同盟が私たちを守るという幻想と無関心の産物である。呪縛を脱するために、本書を最大限に活用したい。(3108号掲載・米田綱路(本紙編集)書評)
読み込んでいけば、憲法には足らざる部分がある。ですが、未完であるがゆえに、問いを発生させる力を持っている。だから議論し、切磋琢磨していくことで、生きた憲法になる。それを僕たちに示したというのは、いまの憲法のものすごい力です(談)。(3109号掲載・奥平康弘氏)
本書は、ケインズとハイエクの論争を中心に、かれらとかれらをめぐる人間模様を活き活きと描いた著作である。(...)豊富な脚注から伺えるように綿密な調査に基づいて膨大な稀少資料を用いており、相当な水準の歴史研究と言って差し支えない。(3110号掲載・吉野裕介氏書評)
★札幌本店/新宿南店/グランフロント大阪店/福岡本店にて展開中★
このようにして綴られることになった「真の歴史」のなんと魅惑的なことだろう。読みすすめるうち、わたしたち読者は、六〇年代のゴダール作品が誕生しつつあるその現場に立っているかのような心持ちになる。(3092号掲載・谷昌親氏書評)
極端な繊細さ。極端な大胆さ。判決はすでになされているのだから、もって瞑すべしである。死のうとしているものは何なのか。ジュネが反逆した神のもつ眼差はここでは無作法なままであり、腐った眼のように邪険なままである。(3093号掲載・鈴木創士氏書評)
人間は世界を支配・統御することはできない。そうである以上、主体としての人間、人間中心主義という発想は既に崩れ去ったと見るべきでしょう。つまり世界の根本的なあり方は、「カオス」だということです(談)。(3095号掲載・黒崎政男氏)
「詩」。それは(...)、かつてメカスがマヤ・デーレンのあの瑞々しい『夜の深み』を「映画詩」と名づけたような、若々しさにあふれた前衛的精神そのものだ。それが今なお生きつづけていることを確認するためにも、本書はすぐれた導き手となるだろう。(3098号掲載・阿部宏慈氏書評)
さまざまなジャンルが「サプリメント化」していく状況の中で、映画をサヴァイヴさせていくと同時に、映画のコア=生命をどうアップデートさせていくかということを試みた本です。ここから新しい時代の映画批評が生まれればいいと思う(談)。(3100号掲載・渡邉大輔氏)
本書の眼目は、吉本への対抗軸としての一神教的なものの担い手に三島を擬していることである。三島における最後の思想としての一神教的なものの発見こそ富岡の本書における「ユーレカ(我発見セリ)」だったのではないだろうか。(3100号掲載・高橋順一氏書評)
著者は膨大な米国の外交文書に依拠しながら、13年の歳月を費やしてケネディ神話を構成する諸要素を丹念に検証した。その結果、浮き彫りになったのは神話とはほぼ無縁のケネディ像である。(...)この執念の労作の英語版が米国で刊行されることを希望したい。(3101号掲載・平田雅己氏書評)
アイロニーによって身を護る術のない中上健次の「毒虫ザムザ」のごとき重量級の図体は、やがて、荒涼たる失寵の世界へと真っ先駆けて突き進んでいくことになる。その軌跡も含めて、中上健次は紛れもない現代の作者だった。(3102号掲載・井口時男氏書評)
バタイユの思想の全体像を解明しようとしているが、それは一朝一夕でできる仕事ではない。長年にわたって発表してきたいくつもの著作や翻訳という土台のうえに積み上げられた成果がそこには見て取れる。(3103号掲載・岩野卓司氏書評)
収められている、一つひとつの文章は断片的で、最後まで総体であることを拒んでいるみたいな感じがする。ビラを集めて整理して本の形にしてみました、という感じ。この感じは悪くない。いや、とってもいい。(3104号掲載・陣野俊史氏書評)
★図書新聞バックナンバーとあわせて好評展開中です★
●グランフロント大阪店フェア写真
●札幌本店フェア写真

(編集部 吉田)


































