「出版業界のインフラたち『Twitter出版速報四天王』が選ぶ2012年のおすすめ人文書」ブックフェアリスト
「紀伊國屋じんぶん大賞2012――読者と選ぶ人文書ベスト30」の"コラボフェア"として、新宿本店3階で同時開催した「出版業界のインフラたち『Twitter出版速報四天王』が選ぶ2012年のおすすめ人文書」フェアのブックリストを公開いたします。 ※終了しました 開催期間:2013年2月8日(金)~3月9日(土)
目利き中の目利きが注目した、2012年「おすすめ人文書」とは!?――彼らの推薦コメントと一緒にぜひご堪能ください。
●ナガタさんおすすめ●
テキヤとは、お祭りや縁日などでお馴染みの露天商のこと。本書は、そのテキヤを営む人々の「現在」に迫る1冊。身近なようでいて実は遠い、遠いようで実は近い、一般市民とテキヤの人々。その隔絶は日々深まり続けていますが、どんなに隔たって感じられようとお互い同じ人間だということが、読んでいると身に沁みてよくわかります。読み終えると、お祭りや縁日の風景が違って見えてくるのが面白いです。(ナガタさん)
現代イタリアの最重要思想家アガンベンの著作の邦訳した1冊。何よりもこの装幀が素晴らしい。ヒマワリ色の紙に墨色の文字が並ぶ、確実に目がチカチカする攻撃的なデザイン。読者から苦情が寄せられることすらあるという、この月曜社「エクリチュールの冒険」は文字通り、危険を冒すほどに、書物の可能性が追究されている。文字が語っていることだけを読むのではなく、文字だけでは語れないものまでを読み取ることの出来る稀有なシリーズです。(ナガタさん)
多くの人が曖昧に使ってきた「魔術的リアリズム」という言葉を、驚くほど読みやすい文章で解説した1冊。ガルシア=マルケスや、ノーベル文学賞を受賞したバルガス=リョサを筆頭とした、ラテンアメリカ文学が持つ豊かな価値を読み取るために。世界の広がりを捉えるためにも、またいわゆる最新の文学的なトレンドを理解するためにも役立つ。(ナガタさん)
「幻想的な文学はどういうものなのか」。誰だって自由にそれを論じることはできるだろう。しかし、勝手に論じたところで、文脈を共有できていなければ、それこそ一人あるいは少数が勝手に抱く夢物語の域を出ることが出来ない。本書は、幻想文学を論じる人たちが重視してきた論考を1冊にまとめたもので、夢物語の実態や意義を多くの人が共通のテーブルについて議論することを容易にするという意味で素晴らしい。(ナガタさん)
俊英・渡邉大輔による映像論。「映像」というとどこかここ数十年の文化のように感じられ、「映画」というともっとずっと歴史の長い大きな産業が想起されるかもしれない。著者はこのふたつを、現代の技術的な進歩のなかに結びつける。ここ最近は『ゴダール的方法』『映画にとって前衛とは何か』『サスペンス映画史』など重要な映画論が多数刊行されているが、本書はそのなかでも最重要の1冊だと言える。(ナガタさん)
渡邉大輔『イメージの進行形』が、映画の根本について論じたものだとすれば、本書はその広がりを証立てる好例のひとつ。映画ガイドのはずなのに、テレビドラマや原作のマンガについても異様なほど広く深く熱っぽく紹介しまくっている。「子連れのやさぐれた娼婦がカネ目当てにヒーロー稼業に乗り出す」という筋書きの未邦訳のコミック作品や、アメコミの歴史の中でスーパーヒーローたちがどのような死に方をしてきたのかを列挙した「アメリカン・コミックス トラウマ決定戦!」、アメコミでは最大のタブーであるセックスを論じた「アメコミとSEX」など、普通に考えたら「映画ガイド」には収録されないようなものまでふんだんに紹介されていて、掘り出し物感満載。(ナガタさん)
「エロティックなゲーム」略して「エロゲー」についての、識者3名による怒涛のレビュー集。心理的な極限を狙う凶悪な作品から、パロディ三昧の「面白い」作品まで、名作・怪作・奇作のオンパレード。『魔法少女まどか☆マギカ』の脚本家として東京アニメアワード脚本賞を受賞した虚淵玄や、ヒロインの妊娠をテーマにしたエロゲーを作ったメイザーズぬまきちへのインタビューも興味深い。(ナガタさん)
現代日本では違法とされている売春行為。しかし現実には、敢えてそれを選択し続けている女性達がいる。本書は、100人もの「ワリキリ(売春)女性」に対する取材が明らかにする、赤裸々な現実を綴った1冊。よく出来た小説のような文体で極めて読みやすく、ひとりひとりの取材対象の人生の重さが効果的に切り取られていて読み応えがある。多くの人にオススメしたい良書。(ナガタさん)
ベテランの音楽好きたちによる良記事ばかり。この号から始まった、大和田俊之氏による連載「倍音と幽霊」も面白い。何故かシュタイナーやクロウリーの引用を含むフォーク・ミュージックのコンピレーション・アルバム『アンソロジー・オブ・アメリカン・フォーク・ミュージック』を1960年代にリリースし、その業績を讃えられてグラミーを受賞した男を追うもの。デュシャンに会うためにニューヨークに移住し、伝説的な映画『チャパクア』に関わったこの男は何者なのか。(ナガタさん)
愛らしいヒロインが、イケメンたちと恋をし、都市で過ごす華々しい生活が描かれる「女子映画」の数々。本書では、『プラダを着た悪魔』から『SEX AND THE CITY』に至る無数の「女子映画」を、テレビドラマやファッション誌などの周辺事情を交えながら紹介する1冊。 著者の「女子的なもの」に対する深い愛情によって、個々の作品やそれに関係した人々の大量のエピソードの相互関係をを明らかにしていく。(ナガタさん)
●河村書店さんおすすめ●
羊の木には何の花が咲くか
住民には内緒で、服役を済ませた元受刑者11人を受け入れた地方都市で一体何が起きるのか? 社会的包摂とか修復的司法や共同体とか地域についての考察すら超え、人間性の根源に迫る、天才と奇才の快作。いがらしでは『I【アイ】』も。(河村書店さん)
住民には内緒で、服役を済ませた元受刑者11人を受け入れた地方都市で一体何が起きるのか? 社会的包摂とか修復的司法や共同体とか地域についての考察すら超え、人間性の根源に迫る、天才と奇才の快作。いがらしでは『I【アイ】』も。(河村書店さん)
熟議の壊れた後で
先進各国で進む投票率低下や政治不信に対して「新自由主義」だとか「グローバリゼーション」「ポピュリズム」といってすませるのではなく、構造的にどう変化してきたかを具体的に検証した好著。社会科学の学説のありかたをも批判的に検証した上で「政治」の概念の更新による政治の可能性を説く。(河村書店さん)
先進各国で進む投票率低下や政治不信に対して「新自由主義」だとか「グローバリゼーション」「ポピュリズム」といってすませるのではなく、構造的にどう変化してきたかを具体的に検証した好著。社会科学の学説のありかたをも批判的に検証した上で「政治」の概念の更新による政治の可能性を説く。(河村書店さん)
決断するって本当ですか
いわゆる若手論壇しか見ていない人からは福田和也は何をしてるの?と思われるかもしれないが、精力的に評伝を書いている。本書と合わせて、加藤陽子、佐藤優とのen-taxi連載鼎談をまとめた『 歴史からの伝言 ~日本の命運を決めた思想と行動』(扶桑社新書)も副読本として。(河村書店さん)
いわゆる若手論壇しか見ていない人からは福田和也は何をしてるの?と思われるかもしれないが、精力的に評伝を書いている。本書と合わせて、加藤陽子、佐藤優とのen-taxi連載鼎談をまとめた『 歴史からの伝言 ~日本の命運を決めた思想と行動』(扶桑社新書)も副読本として。(河村書店さん)
戦後政治思想史を疑う
政治学者による戦後政治思想史の読み替え。一次文献や現地をつぶさに歩くことで、今ではなかなか分かりにくくなっている公明党をも含めた革新・住民運動の歴史を掘り起こしています。単なる郷愁ではなく、新しい政治的可能性についての論考です。同じく原『レッドアローとスターハウス』(新潮社)を併読すればより楽しみが増す。(河村書店さん)
政治学者による戦後政治思想史の読み替え。一次文献や現地をつぶさに歩くことで、今ではなかなか分かりにくくなっている公明党をも含めた革新・住民運動の歴史を掘り起こしています。単なる郷愁ではなく、新しい政治的可能性についての論考です。同じく原『レッドアローとスターハウス』(新潮社)を併読すればより楽しみが増す。(河村書店さん)
大衆と知識人
誰もが、もはや大衆と知識人という区別は成立しないという。しかし、それは本当か?もしかしたら、それは単なる知識人の責任逃れと愚民の俗流知識人批判に過ぎないのではないか?そんなことを考えさせられる好著。知識人論としては呉智英『吉本隆明という共同幻想』竹内洋『メディアと知識人』も。(河村書店さん)
誰もが、もはや大衆と知識人という区別は成立しないという。しかし、それは本当か?もしかしたら、それは単なる知識人の責任逃れと愚民の俗流知識人批判に過ぎないのではないか?そんなことを考えさせられる好著。知識人論としては呉智英『吉本隆明という共同幻想』竹内洋『メディアと知識人』も。(河村書店さん)
お前の母ちゃんでべそでなく
学者と政治家のどちらが現実を知っているとか、対案を出すとか出さないとかという議論は下らない。しかし、そういうのは簡単だが、実際に政局(人物)本位ではなく政策本位でのきちんとした評価はなかなか難しい。本書は、大阪都構想に絞って、何故、橋下氏が支持されるのか、歴史をさかのぼって具体的に考察した労作。多くの人に読んでもらいたい。(河村書店さん)
学者と政治家のどちらが現実を知っているとか、対案を出すとか出さないとかという議論は下らない。しかし、そういうのは簡単だが、実際に政局(人物)本位ではなく政策本位でのきちんとした評価はなかなか難しい。本書は、大阪都構想に絞って、何故、橋下氏が支持されるのか、歴史をさかのぼって具体的に考察した労作。多くの人に読んでもらいたい。(河村書店さん)
単純なメディア批判の前に
ジブリの小冊子『熱風』連載時から楽しみに読んでいてた無類に面白い聞き書き。胡散臭さ、生臭さも含めて楽しみたい。(河村書店さん)
ジブリの小冊子『熱風』連載時から楽しみに読んでいてた無類に面白い聞き書き。胡散臭さ、生臭さも含めて楽しみたい。(河村書店さん)
解説は與那覇潤
21世紀になってから一番売れた新潮選書の文庫化。今から考えると、なぜ、それほど売れたのかということも一考に価する。解説だけでも、立ち読みする価値あり。(河村書店さん)
21世紀になってから一番売れた新潮選書の文庫化。今から考えると、なぜ、それほど売れたのかということも一考に価する。解説だけでも、立ち読みする価値あり。(河村書店さん)
諸君、どの人生も大変なんだ
昭和の父も母も闘っていた。専業主婦願望が強まっていると言われる昨今、はたして、本当に羨ましがられるようなものだったのか、男性自身シリーズなどからはうかがい知ることができない家族の神話、家庭の秘密が明らかに。作家については『甘味辛味―業界紙時代の藤沢周平』徳永文一(文春文庫)も。(河村書店さん)
昭和の父も母も闘っていた。専業主婦願望が強まっていると言われる昨今、はたして、本当に羨ましがられるようなものだったのか、男性自身シリーズなどからはうかがい知ることができない家族の神話、家庭の秘密が明らかに。作家については『甘味辛味―業界紙時代の藤沢周平』徳永文一(文春文庫)も。(河村書店さん)
ウェブはウェブのある社会をつくることができる
デモによってデモがある社会をつくれるように、ウェブはウェブがある社会をつくることができる。本書は、良かれ悪しかれ、ウェブで動いてしまう社会について考えられた一種の社会論、日本論としても読むことが出来るだろう。アクティビストとして自己を規定している著者の本だからこそ、あえて人文書として読んでみたい。(河村書店さん)
デモによってデモがある社会をつくれるように、ウェブはウェブがある社会をつくることができる。本書は、良かれ悪しかれ、ウェブで動いてしまう社会について考えられた一種の社会論、日本論としても読むことが出来るだろう。アクティビストとして自己を規定している著者の本だからこそ、あえて人文書として読んでみたい。(河村書店さん)
●空犬さんおすすめ●
被災地での書店の復興に焦点をあてた、過去に例を見ない書店本。大震災において、書店が果たした役割を記録した、貴重な1冊。(空犬さん)
戦時における「情報」というものの取り扱いについて、日米のあまりにも大きな差を明らかにした1冊。『マインド・コントロール』と併せてぜひ。(空犬さん)
新聞・出版・映像・音楽他、「日本のメディア」を概観するのに便利な1冊。(空犬さん)
出版史から最新のデジタル環境のことまで、「書物」の「環境」に関わる諸問題がコンパクトにまとめられた好著。(空犬さん)
「女の子」論でもあり、「女の子」をめぐるメディア論でもある。「女の子」たちをとりあげてきた女性誌の変遷も興味深い。(空犬さん)
直接メディア史・メディア論には関係のないテーマだが、「商店街」の衰退は、出版流通、とくに危機の言われる小書店の問題にも無縁ではない。『図説 日本のメディア』と併せ読みたい。(空犬さん)
コンパクトな分量ながら、心を操作する技術が、古今東西の豊富な実例とともに詳述された1冊。『トレイシー 日本兵捕虜秘密尋問所』との併読をすすめたい。(空犬さん)
※『IDEA No.354 : 日本オルタナ出版史 1923-1945 ほんとうに美しい本』(誠文堂新光社)と併せて
関東大震災(1923)と敗戦(1945)という近代史の2大トピック、その間に生まれた本たちの、圧倒的な美しさ。時代的にもトピック的にも重なる2書は併読をすすめたい。(空犬さん)
関東大震災(1923)と敗戦(1945)という近代史の2大トピック、その間に生まれた本たちの、圧倒的な美しさ。時代的にもトピック的にも重なる2書は併読をすすめたい。(空犬さん)
※『天下無敵のメディア人間』(新潮選書)と併せて
出版人とは、ジャーナリストとは、どのような存在なのか......この2書を繙かれたい。(空犬さん)
出版人とは、ジャーナリストとは、どのような存在なのか......この2書を繙かれたい。(空犬さん)
※『出版と政治の戦後史 アンドレ・シフリン自伝』(トランスビュー)と併せて
出版人とは、ジャーナリストとは、どのような存在なのか......この2書を繙かれたい。(空犬さん)
出版人とは、ジャーナリストとは、どのような存在なのか......この2書を繙かれたい。(空犬さん)
副題に「「言語本能」を超える文化と世界観」とあるが、読後、まさに「世界観」を揺さぶられること必至の1冊。(空犬さん)
1冊の本の歩みが、これほど豊かでおもしろい知的読み物として成立することに驚かされる。(空犬さん)
●ハマザキカクさんおすすめ●
これを単なるオフザケ本、サブカル書と思うなかれ。これは同時代を生きる者にとって貴重な現代史である。そして人文書でもあると言えるだろう。随所に散りばめられたウィット自体が十年後、二十年後に読み返せば、そんな事でウケていたのだという歴史的記録になっているであろう。この執筆者の知能指数は非常に高い。(ハマザキカクさん)
このじんぶん大賞で與那覇氏と仲正氏の対談が組まれていなかったとしても、絶対選書している。ちなみに去年、じんぶん大賞と平行して開催されていた「ジセダイのための教養!」で、私は仲正昌樹氏の『いまこそハイエクに学べ 「戦略」としての思想史』を選書していた。池田信夫氏が仲正昌樹氏が2012年に刊行した『《日本の思想》講義』をやや手厳しく評価していたが、紀伊國屋書店には是非、池田信夫+仲正昌樹の対談を設けて貰いたい。実は池田氏と仲正氏は、池田氏と與那覇氏と同じぐらい馬が合うはずだと思っている。(ハマザキカクさん)
卑猥なグループ名から低俗でお下劣なお笑い芸人の様なイメージを抱くかもしれないが、これは相当ハイレベルなアーティストである。YouTubeのブレークとほぼ同時期に放送されたJackassに影響を受けた、全世界のイタズラ小僧達は、自らカメラを携えて、各種ドッキリやスタントを撮影し始め、全世界的にブームになる。そんなプランクスター達の理論的背景を知るには絶好の書物。(ハマザキカクさん)
海外に残された日本語を紹介したシリーズの最終巻。海外にいる日本人や日系人ではなく、日本の植民地だったところで日本人ではない少数民族達が、日本語を未だに使っている事を研究しているユニークな研究。ニヴフ人やウィルタ人などの少数民族や、ポーツマス条約締結後、南樺太で日本の学校に通って日本語を習得したロシア人もいたらしい。(ハマザキカクさん)
論文集ではあるが、一つ一つの研究がマニア心をくすぐる良歴史書。共産主義となってしまったソ連から、満州に逃げ込んだ白ロシア人の中には、反共を国是とする日本の庇護の元、極東ロシアファシスト連盟まで結成するものも出てくる。満州が中華人民共和国になってしまってから、香港、オーストラリアへ逃げ、最終的にはアメリカのオレゴン州に定住した正教古儀式派教徒の話が、極めて奇妙で面白い。(ハマザキカクさん)
チュニジア育ちの私としては、「ジャスミン革命」として持てはやされていたのに、違和感を抱いていた。リビアやエジプトも政権崩壊後、混迷を極めているが、最悪な事態に陥っているのが、シリア。著者は元駐シリア日本大使だが、アサド政権に対して、理解を示しており、極めて同情的。他国からは不気味がられていたアサド政権だが、ムスリム同胞団やイスラム原理主義など、多数の宗派や部族の混乱を抑え、国を統一して維持し続けた正当性はある。自由シリアを無批判に応援する者も多いが、胡散臭さが拭い去れない。分かりにくいシリア情勢を知るには有益である。(ハマザキカクさん)
西の反共ファシスト国家フランコスペインと、東の大日本帝国は親和性が強かった。ただし三国同盟の独伊ほどの密接な経済的、軍事的結びつきもない。またスペイン戦争後、フランコ体制は、風見鶏的な外交姿勢を堅持し、容易には枢軸側になびかない。米西戦争の恨みもあってかフィリピンを占領した日本に喝采を浴びせるが、枢軸敗色濃厚後、巧みに連合国寄りになっていく。重厚な翻訳書で、極めて専門的なので、容易には読めないが日西関係史の裏面を発掘した貴重な研究。(ハマザキカクさん)
刊行を知った時、思わず歯軋りするほど悔やんだ、良企画。日中戦争真っ最中、日米関係が最悪な時期にサンフランシスコとニューヨークで開催された万博に、日本政府はどういう形で出展を挑んだかを研究した本。日米両国民とも互いに対する敵愾心は高まっていたが、表向きは文化交流事業として、平和色をアピールしているが、その後の結末を知る者としては、展示物がとても奇妙に見える。(ハマザキカクさん)
第二次世界大戦直前に東アジアで開催された、極東選手権競技大会や東洋選手権競技大会、日満華交驩競技大会、東亜競技大会など、各種怪しいスポーツ大会の研究。20世紀前半アジアにおける独立国は日本とタイだけだが、スポーツ大会にはフィリピンと満州が国単位で参加している。朝鮮という枠はなく、たまに中華民国、仏印、蘭院など。(ハマザキカクさん)
2012年、最も世界をやきもきさせた国の一つがギリシャ。今は小康状態で落ち着いているが、ギリシャ初の世界不況が心配された。しかしギリシャってそんなにヤバイ国なの?と初めて思った人も多いと思う。しかもギリシャというと古代ギリシャと思い込みがちだが、そんな国にももちろん現代史は当然あるけど、盲点だったなーというニッチ企画。よく考えたらトルコより上から目線な感じがするけど、オスマントルコから独立しているし、共産主義的イメージの強いバルカン半島の中で唯一、どさくさに紛れてギリギリセーフで何とか自由主義陣営に紛れ込む事ができた珍国ギリシャの現代史がよく分かる良著。(ハマザキカクさん)
フェア開始早々、ハマザキカクさん、空犬さんの人気ブログで「じんぶん大賞」についてご紹介いただきました。誠にありがとうございました!
---
2013年の「紀伊國屋じんぶん大賞」もご期待くださいませ。
「紀伊國屋じんぶん大賞2012」事務局














































