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【新聞書評ピックアップ:今週の1冊】 生と死の深みに突き刺さる超リアリズム 。『冷血』(上・下)(2月10日 毎日新聞)

「新聞書評ピックアップ:今週の1冊」
2月10日(日)の新聞に掲載された書評から、注目の1冊をご紹介します。
今回は新宿本店ツイッターで紹介しておりました毎日新聞掲載の『冷血』()です。



『冷血』と言えば、アメリカの作家、トルーマン・カポーティの代表作として知られる「ノンフィクション・ノヴェル」、つまり実際にカンザス州のある村で起こった恐るべき殺人事件を描いた作品である。裕福な農夫の一家四人(夫婦と二人の子供)が残忍な方法で殺害され、やがて逮捕された二人組の犯人は結局、死刑を執行されるのだが、どうして彼らはそのような血も凍るような不可解な犯罪を犯すまでに至ったのか? 長年の取材を重ねて、カポーティは犯罪者の生い立ちと心理を綿密に追究した。

 高村薫の小説は、カポーティの名作を明らかに踏まえて設定を現代日本に移したもので、殺害される家族の構成や、犯人二人組の年齢などもカポーティ版『冷血』に意図的に合わせている。しかし、翻案とかリメイクといった性格のものではない。むしろ偉大な先人に対する果敢な挑戦と言うべきだろう。





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クリスマス前夜の「一家四人殺し」―数多の痕跡を残しながら、逃走する犯人たち。
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冷血
高村薫
毎日新聞社 (2012/11 出版)
ISBN:9784620107899
価格:¥1,680 (税込)

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2013.02.12 書評で読む  文学

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