【新聞書評ピックアップ:今週の1冊】 変奏されて生き続ける「思想の基本系」 。『空海と日本思想』(1月27日 毎日新聞)
[今朝の新聞より]「毎日」からは篠原資明さんの『空海と日本思想』bit.ly/YvDtwH を。三浦雅士さんの書評は必見。「読売」でも『空海のこころの原風景』bit.ly/10Z6pyO が紹介されており、「お大師さま」ブームを予感させます。 ^KO
— 紀伊國屋書店新宿本店さん (@KinoShinjuku) 2013年1月26日二十年以上も昔の話になるが、四国善通寺の戒壇めぐりを体験して驚愕(きょうがく)したことがある。予備知識もなく地下に降りて、突然、真っ暗闇に立ち、ほとんど恐怖を覚えた。いわゆる感覚遮断である。光もなく音もないと、足を前に踏み出すことさえできなくなる。左手の人差し指で壁のへこみに触り続けよ、という事前の注意の意味が、闇の中で初めて分かった。思想を体感させる装置である。ディズニーランドと似たようなものだが、ディズニーランドのほうは思想を体感させはしない。
善通寺は空海の誕生地として知られ、善通は空海の父の法号である。戒壇めぐりは空海の思想を強く感じさせる。あるいは空海の着想ではないのかもしれない。だが、日本全国いたるところに空海すなわち弘法大師の事績とされるものがあって、それらはみな同じような思想を感じさせる。精神と身体、人間と自然の接点を強く意識させるのである。大師に帰せられる土木事業にいたるまでそうだ。支配するものと支配されるものの調和を意識させる。
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