【新聞書評ピックアップ:今週の1冊】 誇り高く優雅な「占領下の観察」。 『フランス組曲』(12月16日 毎日新聞)
[今朝の新聞より]「毎日」「東京」ダブル登場からまずは。イレーヌ・ネミロフスキーさんの『フランス組曲』bit.ly/U3qVJC 。なんとも不思議な来歴をもって世に出た作品。「精神の緊張と偉大な優雅さ」とは池内紀さんの評(「毎日」)です。 ^KO ^KO
— 紀伊國屋書店新宿本店さん (@KinoShinjuku) 12月 15, 2012連作にあたる小説二編と作者ノートなどがついて計五六五ページ。強力な磁石にすいよせられるようにして読みふける。その魅力の秘密は何だろう?
語られる状況、経過、人物の動き? たしかにそれもある。一九四〇年六月が初まりだ。第二次世界大戦に突入して二年目。五月、ドイツ軍は西部戦線に総攻撃をかけてルクセンブルク、オランダ、ベルギーを席捲(せっけん)、フランス軍の守りの要マジノ線を突破。パリ陥落目前である。「大砲の音はまだかなり遠くで鳴っていたが、やがて近づき始め、それにともなって窓ガラスがふるえ出した」
いまや通りに人影はない。店は鉄の鎧戸(よろいど)をおろしている。死のような静けさのなか、またたくまに噂(うわさ)がひろまった。ドイツ軍がセーヌを渡ったという。静けさが破れ、通りに人の波があふれ出た。いっせいにパリを捨てる。われ先に街から逃げる。一作目の「六月の嵐」は、嵐のようなパリ市民たちの大脱出(エクソダス)を語っていく。
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